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目的地

フォートキャニング公園で緑の歴史道をあるく [シンガポール]【チケット情報】

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フォートキャニング公園(Fort Canning Park)は、シンガポールのオーチャードやクラークキーの近くにあります。そのため、シンガポール国民の憩いの場です。また、その歴史は古く、戦の跡や遺産が公園内に多く存在します。さらに景色が美しく、半日は遊べるので、お散歩がてらに寄ってみてはいかがですか。

公園入口

フォートキャニング公園(Fort Canning Park)とは

フォートキャニングは、オーチャードの南東、クラークキーの北側にある、標高60mほどの小さな丘にあります。公園内には、貯水池、博物館、ホテルや遺跡などがあります。シンガポール中心地にあり、イベントや映画、コンサートなどの開催場所としても人気が高いです。

また、この地に関わる歴史は長く、国家の歴史とともにさまざまな曲折を経ています。

そして、14 世紀に栄えた古代シンガプーラの中心地であり、政治的、宗教的、商業的に重要な、さまざまな集落を備えた宮殿があったと考えられています。

さらに、古くからこの丘は「Bukit Larangan(禁断の丘)」と呼ばれていました。それは、古代のシンガプーラ王国の王族の墓であったという信仰に基づいています。そのため、この地には霊が取り憑いているとも信じられています。

さらに植民地時代に入ると、スタンフォード・ラッフルズが、ここに邸宅を構えました。その建物は、代々シンガポール総督によって使用されてきました。このため、この丘は「ガバメント・ヒル (Government Hill)」 と呼ばれました。

その後この丘は、軍事的な役割に使用され始めます。そして、1861年に砦が築かれると、初代インド総督チャールズ・ジョン・キャニング子爵にちなんで、この公園名が付けられました。今日では、フォート・キャニング貯水池と、フォート・キャニング公園 (Fort Canning Park) があります。

フォートキャニングでのお散歩

まずは準備を万端に。木々が生えていますが、シンガポールは日差しが強いです。

なお、公園へは、電車やバスで容易にアクセスできます。

フォートキャニング-地図

公園は広大で、南側から入る場合は少し入り口が分かりにくいです。奥に見えるレンガ色の階段を昇っていきます。

入り口
地図看板

ジュビリー・パーク(Jubilee Park)

家族向けの公園で、ブランコ、シーソー、丸太、滑り台などで遊べます。また、屋外イベント用のスペースもあります。

ちなみに20世紀にはリバーバレー スイミング プール、ヴァン クリーフ水族館、国立劇場などがあった場所です。

また現在は、ギャラリー スペースや飲食施設を作るため、改修工事が行われています(2023年時点)。

フォートキャニング - ジュビリー・パーク
ジュビリー・パーク

丘の中腹から、滑り台で降りてくることもできます。

ジュビリー・パーク

園内は自然がいっぱい。人が少なく、鳥の声が響き、美しい景色が続きます。 

パンクール・ラランガン(Pancur Larangan)

パンクール・ラランガンは、禁断の泉という意味です。ちなみに、古のシンガポールの遺跡が残されています。

かつて、フォートキャニングから、淡水が湧き出ていました。そしてそこは、シンガプーラ王宮の女性の入浴場として使用されていました。そのため、ここは「禁断の泉」と呼ばれていました。なお、この古代の浴場は、14世紀のジャワ様式で作られており、宮殿の重要な役割を果たしました。

また、天然の火山岩で作られた特注の壁画があります。これらには、14世紀から19世紀までのフォートキャニングの生活や、水の社会文化について描かれています。

フォートキャニング - パンクール・ラランガン
フォートキャニング - パンクール・ラランガン

ちなみにパンクール・ラランガンの方向へ進めば、エスカレーターで丘の上まで登ることができます。

フォートキャニング - パンクール・ラランガン

フォートキャニングの軍事遺跡

公園内の丘の頂上には、歴史的遺産があります。これらは、イギリス植民地時代に建てられた砦です。

フォートキャニング - 軍事遺跡
フォートキャニング

また、戦争遺産もあります。

フォートキャニング - 軍事遺跡

バトルボックス (Battle Box)。ここは、シンガポールが降伏を決めた場所です。なお、予約制のツアーで入ることができます。

ちなみに、Visitor Centerで予約できます。

フォートキャニング - 軍事遺跡
フォートキャニング - 軍事遺跡

フォートキャニング ホテル周辺

現在のフォートキャニングホテルは、1926年に英国極東軍司令部として建設されました。そして、1942 ~ 1945年の間、日本軍によって占領されました。さらに戦後、英国軍はこの建物を英国軍政の一部として使用しました。

1970年、シンガポールが独立したのち、シンガポール軍に接収され、シンガポール指揮幕僚大学(SCSC) として使用されました。

1976年に SCSC は建物から移転し、1995年まで空き家となりました。

その後フォートキャニング カントリークラブが入居、2002年11月にレジェンズ フォートキャニングパークが敷地を引き継ぎます。

そして2011年7月、イギリス植民地時代の建築様式とファサードを維持するため、修復および再建。フォートキャニングホテルとして再オープンしました。

フォートキャニングホテル
フォートキャニング - 自然
フォートキャニング - 自然

フォートキャニング センター(Fort Canning Center)

フォートキャニングセンターは、1926年にイギリス軍の兵舎として建てられ、現在はイベントスペースとして利用されています。

フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター

内部は、シンガポールおよびフォートキャニングの歴史資料館となっています。

フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター
フォートキャニングセンター

フォートキャニング・グリーン

フォートキャニング アートセンター前の広場では、結婚式の写真撮影をしていました。

フォートキャニング・グリーン
フォートキャニング・グリーン
フォートキャニング・グリーン

は、1822-1865年、キリスト教信者の埋葬地として使用されていました。お墓の入り口は、チャールズ・エドワード・フェーバーにより、ゴシック・リヴァイヴァル建築でデザインされました。

なお、この地には、中国系クリスチャンの1/3にも渡る、600人以上が埋葬されています。その後、1865年にこの埋葬地は閉鎖されました。

フォートキャニング・グリーン

1970年代になると、墓石が老朽化し、取り壊されました。ただ、200以上の墓石は残されることとなり、墓地のレンガの壁に組み込まれました。

フォートキャニング・グリーン

他の公園の例にもれず、野生の鶏が歩き回っています。また、園内には天然のフルーツがなる木もあります。ドリアンに似た大きな実、ジャックフルーツがなっています。

フォートキャニング・グリーン
フォートキャニング・グリーン

フォート・キャニング・パーク・ツリー・トンネル

フォートキャニングパーク ツリー トンネルは、写真で人気の美しい場所です。場所丘の上から螺旋階段で降りられるトンネルで、樹々に覆われた憩いの場所です。

フォートキャニング・パークツリー・トンネル

インスタグラムで人気となりました。思い出の写真を撮ろうと、多くの人が行列をなしています。結婚式の撮影にも使われるようにまでなっています。

フォートキャニング・パークツリー・トンネル
フォートキャニング・パークツリー・トンネル

この階段を下りていくと、トンネル入り口が現れます。

フォートキャニング・パークツリー・トンネル
便利なチケット

フォート キャニングのヨガとスパイス |シンガポール

在住されている方にも嬉しい現地体験です。 kkday

スパイス・ガーデン

シンガポールでは、スパイス料理が頻繁に提供されます。しかし、スパイスの木をじっくり見たことは、あまりないのではないでしょうか。

このスパイスガーデンは、1822年にスタンフォード ラッフルズ卿によって設立されました。これは、シンガポール初の植物実験園の場所だったのです。

現在は、スパイスやハーブの木など、180種類以上の植物が観察できます。また、シンガポールの歴史において、スパイスの貿易が果たした役割、スパイスプランテーションの歴史などについて学べます。

フォートキャニング - スパイス・ガーデン
フォートキャニング - スパイス・ガーデン

ここが実験室の入り口です。

フォートキャニング - スパイス・ガーデン

スパイスの形を見たり、体験することができます。

フォートキャニング - スパイス・ガーデン

どの料理に、どんなスパイスが使われているのか、表示してくれます。

フォートキャニング - スパイス・ガーデン

結婚登録所

フォートキャニング公園の中に、シンガポールの結婚登録所があります。

結婚登録所

多くのシンガポール人が、婚姻届を提出しに来ていました。

結婚登録所

サンニラウタマ ガーデン(Sang Nila Utama Garden)

この庭園は、シンガポールの初代の王の名にちなんで名付けられました。

そのため、庭園は東南アジア、特に古代インドネシアとマレーシアの建築をテーマとしています。

スイレンの咲く池、ジャワのさまざまな植物や彫刻などがあります。とても手入れが行き届いていて、美しい場所です。

フォートキャニング - サンニラウタマガーデン
フォートキャニング - サンニラウタマガーデン
フォートキャニング - サンニラウタマガーデン
フォートキャニング - サンニラウタマガーデン
フォートキャニング - サンニラウタマガーデン
フォートキャニング - サンニラウタマガーデン

ラッフルズ・ガーデンとライトハウス

この庭園は、シンガポールの創設者であるスタンフォード ラッフルズ卿 (1781-1826 年) にちなんで名付けられました。

ラッフルズは東南アジアの旧イギリス植民地での生活でよく知られていますが、熱心な博物学者でもありました。植物学や野生生物の研究に時間を費やしていました。そのため、このラッフルズ ガーデンには、彼が東南アジアで見つけた植物が育てられています。

フォートキャニング - ラッフルズ・ガーデンとライトハウス

灯台は、フォートキャニングの頂上にあり、かつてはマラッカ海峡にあった13個の重要な灯台の1つでした。そして、シンガポールの初期の海事において、重要な役割を果たしました。

フォートキャニング - ラッフルズ・ガーデンとライトハウス
フォートキャニング - ラッフルズ・ガーデンとライトハウス

景色

丘の上からの景色は素敵です。

フォートキャニング - 景色
フォートキャニング - 景色

ヘリテイジツリー (Heritage Tree)

園内にはHeritage Treeと呼ばれる、大きな木がいくつもあります。写真ではその大きさをお伝えしにくいですが、圧倒的で感動さえします。

フォートキャニング - ヘリテイジツリー
フォートキャニング - ヘリテイジツリー

まるで足が生えているかのような木。

シンガポールではよく見かける不思議な形の木です。

フォートキャニング - ヘリテイジツリー
フォートキャニング - ヘリテイジツリー
フォートキャニング - ヘリテイジツリー
フォートキャニング - ヘリテイジツリー
フォートキャニング - ヘリテイジツリー

ヒル・ストリート側の入り口

入口

奥には、マリーナベイサンズが望めます。

入口

最後に

シンガポールの中心地にある、シンガポールの歴史を綴る公園です。シンガポールの公園にしてはさほど広くなく、人も多くないので、朝や夕方頃にゆっくり散歩してみませんか。

入口

今日のカメラ

Essential phone PH-1

この記事を書いた人
Gney

航空会社での勤務を経て、ペットとの海外生活や各国への旅行を体験し、カメラや釣りに興味をもつ工学理系女です。
世界のどこにいても生きて行けるよう精進中。

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