
楽しかったシンガポール生活を終えて日本へ帰国する際、待っているのは来た時と同じ(あるいはそれ以上)の膨大な手続きです。
住まいの退去や各種インフラの解約、ビザの返還といったシンガポール側での作業に加え、日本到着後の生活立ち上げ(住民登録や免許更新など)まで、やるべきことは多岐にわたります。
この記事では、シンガポールからの本帰国および一時帰国に必要なすべての手続きを、時系列のチェックリスト形式で分かりやすく解説します。抜け漏れのないスムーズな帰国準備にお役立てください。
*日本入国後のさまざまな手続きにおいて、帰国印の押されたパスポートが必要です。
自動化ゲートを通る際も必ずスタンプをもらいましょう。
- 🐾 【最優先】ペット(犬・猫)と一緒に帰国される方へ
- シンガポール出国前の手続き(時系列チェックリスト)
- ① コンドミニアムなど住まいの退去手続き(3ヶ月前〜1ヶ月前)
- ② 帰国引越しの見積もり・荷造り(2ヶ月前〜1ヶ月前)
- ③ 銀行口座の整理と電子送金の準備(1ヶ月前)
- ④ フライト予約と空港送迎(1ヶ月前〜直前)
- ⑤ ビザ(EP/DP/LTVP)のキャンセルと返還(直前〜当日)
- ⑥ スマホSIM・通信環境の切り替え(直前)
- ⑦ シンガポールの各種登録住所および電話番号の変更(直前)
- ⑧ 日本の電気水道ガスの再開手続き(直前)
- ⑨ 日本の郵便物転送届の停止手続き(直前)
- ⑩ 帰国直後の生活用品の買い物(直前)
- 日本の空港から自宅までのハイヤーの予約 【コロナ禍のみ】
- シンガポール再入国申請 【一時帰国の場合】
- シンガポールのPCR検査の予約 【コロナ禍のみ】
- PCR検査実施 【コロナ禍のみ】
- 日本入国に必要な書類とアプリの準備 【コロナ禍のみ】
- コロナワクチン接種の申請 【コロナ禍のみ】
- 日本入国後・帰国後の手続き(生活立ち上げ)
- 【参考】水際対策・感染症等に伴う過去の特例手続き(記録)
- 最後に
🐾 【最優先】ペット(犬・猫)と一緒に帰国される方へ

ペットを連れて日本へ帰国する場合、最優先で行うべきなのが「農林水産省 動物検疫所への届出」です。
- 提出期限: 日本到着日の40日前まで
- ポイント: フライト日時や便名が確定していなくても、まずは仮の予定で届出を提出できます(日時は後から「変更届」で修正可能です)。
詳細な逆算タイムラインや必要書類、体験談については、以下の詳細ガイドを併せてご覧ください。
それでは、シンガポールからの帰国に関わる手続きを、ひとつずつ紹介していきます。
シンガポール出国前の手続き(時系列チェックリスト)
出国前は引越し荷物の搬出や掃除などで多忙を極めます。
体調管理に気をつけながら、計画的に進めましょう。
① コンドミニアムなど住まいの退去手続き(3ヶ月前〜1ヶ月前)

賃貸契約書(Tenancy Agreement)の規定に従い、オーナーまたは不動産エージェントへ規定の期限までに退去通知(Notice)を出します。
- 清掃手配: 契約に基づき、プロによる部屋のディープクリーニングおよびカーテンクリーニングを手配します(領収書の提出を求められるケースが一般的です)。
- 契約解約: 駐車場(季券)、電気・水道・ガス(SP Servicesなど)、Wi-Fiインターネットの解約申請を行います。
最後には、オーナーやエージェント立会いの下、部屋の点検、清算手続き、鍵の引き渡しを行います。
多くの項目が引越し手続きと同じです。
別記事でご紹介します。
② 帰国引越しの見積もり・荷造り(2ヶ月前〜1ヶ月前)

引越し業者(ヤマト運輸シンガポール、日本通運など)へ連絡し、訪問またはオンラインでの下見・見積もりを行います。
帰国の時期というのは、期末に集中しがちです。
そのため、一刻も早く申し込みをすることをお勧めします。
コロナ禍での下見は、ビデオ通話で実施されることが多いです。
ちなみに、私が利用した際に気になった制限は以下の通りでした。
- 食品:新品未開封のみ。総称、数量、金額を記入。(米、豆、ドライベジタブル、肉魚は輸送不可)
- 新品のもの:レシートが必要。品名、容量、数量を記入。
- 医薬品:1品目につき24個まで。品名、容量、数量を記入。
引越しまでに1か月近く期間がありましたが、申し込み後すぐに段ボール箱と梱包材を届けてくれて、ゆっくり準備ができました。
参考までに、過去の手引書を載せますが、ご自身の責任下でご利用ください。
おみやげは1品目24個までに!レシートも用意
引っ越し荷物にお土産を入れる場合は、1品目当たり24個まで、かつレシートが必要です。
とくに、「石鹸」で個数制限に引っかかる人が多いそうです。
ちなみに日本でも割高ですがオンライン購入できますので、万が一の時は頼りましょう。
③ 銀行口座の整理と電子送金の準備(1ヶ月前)
シンガポールの銀行口座(DBS/OCBC/UOB等)を帰国後も維持するか、解約するかを検討します。
なお、シンガポールの銀行のクレジットカードを海外利用する場合、申請が必要です。
多くの場合はスマホのSMSなどでできますので、忘れずに実行しておきます。
さもないと、国外で使ったときに、利用停止されてしまうことがあります。
個人的には、シンガポールの銀行は金利が高くオンラインで手続きができるので、口座は解約せず保持することをおすすめします。
残高の送金方法: 日本へまとまった資金を送金する場合、手数料が安く反映がスピーディなWise(旧TransferWise)などの電子送金サービスのアカウントを、シンガポール在住時(現地電話番号・住所が有効な間)に作成しておくことを強く推奨します。
④ フライト予約と空港送迎(1ヶ月前〜直前)

帰国フライト: 荷物の許容量(受託手荷物枠)を確認して航空券を手配します。
空港送迎手配: フライトが早朝深夜だったり、大量のスーツケースやダンボールがある場合は、Grabや通常タクシーではなく、大型専用車(6〜7シーター)や空港送迎サービスを事前予約しておくと安心です。

⑤ ビザ(EP/DP/LTVP)のキャンセルと返還(直前〜当日)
会社の人事部門を通じて、ビザ(EP/DP等)のキャンセル手続き(Cancellation)を行います。
キャンセル後は通常、STVP(Short Term Visit Pass)が発行され、一定期間の滞在が許可されます。
出国時に空港のイミグレーションで物理カードを返還、またはオンライン指示に従って処理します。
ビザを返却し忘れて完全帰国すると二度とシンガポールに入国できなくなる可能性があります。
気をつけて!!(一時帰国の場合は手続き不要です。)
⑥ スマホSIM・通信環境の切り替え(直前)
シンガポールの携帯契約(Singtel, StarHub, M1など)の解約またはプリペイドへの変更を行います。
日本到着直後からネットが使えるよう、事前に日本のeSIMやレンタルWi-Fi、SIMカードを手配しておきましょう。
シンガポールのSIMやWifiの解約
ちなみにSingtelのスマホのSIMは返却の必要がないので、日本帰国後でもオンラインで手続きできます。
シンガポールではワンタイムパスワード認証が必要なアプリが多いので、すべての手続きが完了するぎりぎりまでSIMを保持することをお勧めします。
日本のWifiとSIMの契約
帰国後、すぐに在宅出勤をしなければならない人は、帰国前に日本のWifiを申し込んでおくことをお勧めします。
なお、海外勤務が多い人は、工事不要で契約年数縛りのないWifiがお勧めです。
それでもなお間に合わない場合は、プリペイドSIMだけでも購入しておくと便利です。
日本で使用するSIMの契約を行います。
こうして早めに日本の電話番号が入手できると、各種手続きがスムーズになります。
コロナ禍では、デリバリーを注文できる環境が必需。
親族や会社に頼ってでも、帰国と同時にSIMを入手したいところ。
⑦ シンガポールの各種登録住所および電話番号の変更(直前)
銀行、株やFX関係口座、保険などのお金の関係はセキュリティが厳しいです。
そのため、電話番号が変わると日本からアクセスできなくなる可能性があります。
したがって、シンガポールから帰国する前に、できる限りの変更手続きを行います。
なお一時的に日本の電話番号がない場合でも、PCからは入れるようにするなど対応が必要です。
また、シンガポールプールは、日本からは全くアクセスできません。
もし、入金している人は帰国までにすべて使うか引き出してアカウントをクローズしておきましょう。
またLazadaなどの、クレジットカードや銀行口座を登録していて、かつ利用しないアプリは、不正利用されないようアカウントを閉じてしまいましょう。
⑧ 日本の電気水道ガスの再開手続き(直前)
シンガポールと違って、それぞれ会社が異なる日本の水道光熱関係。
それでも最近はオンラインやメールで手続きができるので、前もって手続きを済ませておきます。
⑨ 日本の郵便物転送届の停止手続き(直前)
郵便物を転送し続けてきた人は解除し、新居に郵送できるようさらに「転送届」を提出します。
なお、オンラインでできるようになり、便利になりました。
期限切れ(1年超え)でも転送届が必要です。
そうしないと「配達先不明」で以前転送届を出した住所に戻ってしまいます。
ちょうど前回の転送届から1年だったので、放置したら(再度転送届を出さずに見送れば)勝手に元の住所に戻ると思っていました。
しかし、元の住所に戻すために、転送届を提出する必要があります。
⑩ 帰国直後の生活用品の買い物(直前)
日本ですぐに必要になるものを、事前に注文しておきます。
おもに食料品や飲料品です。
コロナ禍では自宅までの足を確保する必要があります。
おすすめのハイヤーを紹介します。
ちなみに成田空港タクシーを利用しました。
ちなみに、運転手さんが丁寧でフレンドリーで、犬にも優しく、快適な旅を提供してくれました。
じつは、ペット連れにとってはハイヤーが利用できて、普段より楽でした。
コロナ禍では、再入国の許可(Entry Permit)を取る必要があります。
コロナ禍にシンガポールに再入国する可能性がある場合は、会社の担当者にEntry Permitの入手を依頼します。
いつ許可されなくなるかわからないので、早めに入手しました。
ただしたとえEntry Permitを持っていても、状況によって再入国が出来なくなることもあります。
コロナ禍は、シンガポールで出国前に受けるPCR検査の予約をします。
シンガポールでは、歩いて行ける範囲にたくさんの認定施設があって便利です。
なお、MOHで認定施設が紹介されています。
コロナ禍では、出国前PCR検査が必要です。
予約した病院でPCR検査を行います。
なお指定された時間までに結果が届かない場合は、すぐに病院に電話しましょう。
実際、忘れられていたことがあります。
また日本では相変わらず、紙での提出が必要です。
ちなみにメールで届いた検査結果は、モールなどにある写真屋さんなどでプリントできます。
我が家は会社で印刷しました。

日本入国時は、下記のことをひとつひとつスタンプラリーのように実施していきます。
したがって、以下の書類はまとめて手荷物で持参しましょう。
また誓約書は機内でももらえます。
さらに別の質問書も配られました。
ちなみに入国時の唾液採取量は、試験管に1.5㎝ほどです。
そのため、採取受付時から唾液を口内に溜め始めれば一瞬で終わります。



転入した人は、各市町村の役所に申請をしないと、ワクチン接種券がもらえないことが多いです。
「転入、ワクチン接種券、〇〇(市町村名)」で検索すると、申請方法が書かれていますので、忘れないように申請しましょう。
(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0107.html)
日本入国後・帰国後の手続き(生活立ち上げ)
① WifiとSIMの設定
オンライン時代、まずはWifiとSIMの購入・設定を行います。
これさえできれば、さまざまなサービスの手続きがスムーズです。
さらに昨今は、宅配サービスやネットスーパーが充実しているので、家に到着してすぐに買い物が開始できます。
LINEを海外の電話番号から日本の番号に変更する方法
電話番号の変更をする前にトークのバックアップをしないと、履歴がすべて消えてしまいます。
それに加えて、海外の番号から日本の番号に変更するには、一度アプリをアンインストールしなければなりません。
② 戸籍謄本と戸籍の附票の取り寄せ
戸籍が住民登録する自治体と異なる場合は、事前に郵送などで「戸籍謄本と戸籍の附票」を取り寄せましょう。
住民登録時に使用します。
ちなみに、戸籍の入手までに1週間くらいかかります。
なお、住民登録しないと、マイナンバーカードが入手できないため、戸籍をコンビニで入手できません。
海外赴任しても国籍は日本人なので、マイナンバーカードは取り消さないでほしいものです。
③ 住民登録(帰国後14日以内)
帰国印の押されたパスポートが必要です。
自動化ゲートを通る際も必ずスタンプをもらいましょう。
パスポート、戸籍謄本及び戸籍の附票を持参して、住民登録します。
なお、登録ができた後、運転免許が失効している場合は「本籍の入った住民票」を、車を買うなら印鑑登録し「印鑑証明」と住民票を取得します。
また、マイナンバーカードは、オンラインで申請ができるようになりました。
ただし、受取は本人が来庁する必要があります。
それでもこれで、コンビニで戸籍や住民票を受け取れるようになります。
ちなみに、各種行政サービスがオンライン化し、更にスマホでICチップの読み取りができるようになっているため、マイナンバーカードがあれば役場に行かずとも、各種手続きができるようになってきています。
④ 各種住所および電話番号変更手続き
オンラインショッピングサイト、銀行、保険、クレジットカード、各種アプリなどの電話番号や住所の変更が必要です。
特に銀行は、振込などをするためには、電話番号の変更後、ワンタイムパスワードの登録が必要になります。
⑤ 家や車のメンテナンス
長年放置した家や車は、どんなに見た目がきれいでも、やはりダメージを受けています。
ちなみに、我が家は1階床とガレージ、革製品がカビだらけでした。
何とか今暮らせているのは、ケルヒャー2台のお陰です。
⑥ 体のメンテナンス
なんだかんだで疲れが溜まっていることでしょう。
気温の変化も大きいです。
持病の通院はもちろん、歯のチェックとクリーニング、健康診断、美容院など、ゆっくり体調を整えていきましょう。
ホームセキュリティを依頼している人は解約手続きをします。
帰国後でも構いませんが、忘れないうちに。
運転免許証が失効している場合は、「やむを得ない理由があり、失効後6か月を超えて3年以内の手続」をします。
手続きには4時間かかりました。
年末だったので混んでいたのもあります。それよりも、
「失効手続は、免許試験の一部免除を受けての新規受験であるため、新たに免許を受けた日が免許の取得年月日となります。」
すなわち、『初心者マーク』表示者になります! ただし、
「外国の運転免許をお持ちの方は、初心運転者標識の表示の免除になる場合がありますので、その運転免許証もお持ちください。」
シンガポールの免許を持っていけば対象外になる場合があります。
何にせよ、できるかぎり運転免許は失効させないのが得策です。
- 日本のPCR検査の予約 : PCR検査が受診可能なトラベルクリニック等のリスト
- チャンギ空港PCR検査の予約 : Safe Travel Concierge があなたが入国するのに必要な事項のチェックをしてくれます。
- PCR検査実施、証明書取得 : シンガポールはデジタル証明でOK。チェックされませんでした。
- 空港行交通機関の予約 : 思っていたより、交通状況が変わっています。事前にチェックを!
【参考】水際対策・感染症等に伴う過去の特例手続き(記録)
コロナ禍のシンガポールから帰国する場合は、大量の書類と手続きが必要です。
とくに犬と一緒に帰国するのはとても煩雑です。
※以下はパンデミック期(コロナ禍等)に実施されていた水際対策手続きの記録です。今後の緊急事態発生時の参考として保存しています。
- 渡航前PCR検査・陰性証明書: 指定トラベルクリニックでの受診と所定フォーマットの印刷。
- ワクチン接種証明書: Singapore Notαrise等でのデジタル証明発行と印刷。
- 入国アプリ・誓約書: MySOSアプリの登録、Visit Japan Webでの事前検疫手配、誓約書・質問票QRコードの提示。
- 帰国後の特別移動手段: 空港からの専用定額ハイヤー(羽田・成田等)の事前予約手配。
- 一時帰国時の再入国申請: シンガポール政府(SafeTravel Portal)への再入国許可申請およびチャンギ空港到着時テストの事前決済。
また帰国後には隔離期間があり、その間は住民登録が出来ないため、様々な手続きに影響が出ます。
親族が近くにいる場合は、代理をお願いしやすいですが、そうでない場合は会社やパスポートや戸籍を託せる友人に頼るのが得策です。
さらに、運転免許が失効している場合は、身分証明がしにくいため、日本のSIMやWifiの手続きが困難です。
また、各空港の国際線ターミナルのお店の多くが休業しています。
したがって、プリペイドSIMなどを用意する場合は、シンガポール滞在中に用意することをお勧めします。

一方で、一時帰国後にシンガポールに戻るのは、すべての手続きがデジタル書類でOKなのでとても簡単です。
最後に
シンガポールからの帰国は残念であるような、四季折々の姿を見せてくれる日本が懐かしいような。
複雑な心境があることでしょう。
ちなみに、コロナ禍の帰国時には、成田空港第1ターミナルで出国手続きに2時間程度かかりました。
そして嬉しいことに、MINI STOPが営業していました。
のども乾いたし、帰宅しても食料品は何もないし、とても助かりました。

ニッポンの四季は美しい。ニッポンの冬はとても寒い。
シンガポールの気温は安定している。シンガポールは一年中暑い。
冬に帰国すると、暖かいシンガポールが好き。
夏に帰国すると、泳げる日本が好き。
- シンガポールからの帰国準備は、家の退去、荷物の準備、生活環境全般の解約、日本の生活の準備、ビザの返還、フライトの予約、お土産の準備、などがあります。
- 帰国後は、住民登録をはじめとする生活の立ち上げ全般、心身の体調管理などが必要です。
























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