海外赴任時の一時帰国で困るのが、まず通信手段です。なお、日本のフリーWifiもずいぶん展開されてきましたが、都心部を離れるとたちまち利用できなくなります。そこで、一時帰国用のSIMで便利なプリペイドSIM。では、どのように購入し設定・利用するのか、体験談を交えてとしてもします。
プリペイドSIMのタイプってどんなもの
一時帰国などの短期滞在の場合は、プリペイドSIMの利用がおすすめです。主に、プリペイドSIMのタイプとして、
- 使い捨てタイプ
- チャージできるタイプ
- 月額プランに切り替えできるタイプ
の3種類があります。
通話はできないデータSIMの販売が主です。通話をあまりしない方であれば、必要な通話は、LINE、050アプリやSkypeなどの(有料)通話を利用すれば、通話SIMまで用意する必要はないでしょう。
ちなみに、私の場合通話したのは、タクシーを呼ぶときくらいでした。
では、どのようなSIMにするのか。
その前にまず、SIMロックフリーのスマホを持っていることが基本です。また、他の検討事項は以下の通りです。
プリペイドSIM とは
プリペイドSIMは、前払い方式の携帯電話用SIMカード、のことです。
要するに、ユーザーは通信プランや通話料を前もって支払い、事前に決められた金額分のサービスを利用できます。
ちなみに、プリペイドSIMの主な特徴は、契約不要で自由度が高いことです。利用者は必要なときにSIMカードを購入し、使い切るか、データの追加購入ができます。したがって、契約型のSIMカードと比較すると柔軟性があります。また、利用者が予算をコントロールしやすく、料金の予測がしやすいため、使い過ぎを防げます。
そのため、プリペイドSIMは旅行者、一時的な利用者、予算を気にする人に適しています。このように、プリペイドSIMは、スマートフォンやタブレットを使う際の、経済的な選択肢としても広く利用されています。
なお、プリペイドSIMを購入することを決めたら、
を持って購入します。
まれに帰国し、帰国後実家に直行する方におすすめのSIM
ネット通販で実家や職場にプリペイドSIMを送る方法がお得です。帰国前に実家などに送付し、家族に事前に受け取ってもらいます。ちなみに豊富な種類から選べますし、割安です。
なお、事前の準備が必要な点で、手間がかかります。
まれに帰国し、帰国後最初に会社等に寄らなければならない方
空港での購入やネット取り置きサービスの利用がおすすめです。まず空港到着ロビーの店舗でプリペイドSIMを受け取ります。そして購入し、その場でセッティング。その後、すぐに使えます。
ちなみに私は、今回このJAPAN Travel SIMを購入しました。
なお、受け取り購入店舗の営業時間内に到着しなければならないことに注意が必要です。
頻繁に日本に帰国する方
使う月だけ利用料を払うプリペイドSIMがあります。なお通話もでき、利用した分を後払いするためチャージの必要もなし。ただし、便利なぶん、少し割高です。
プリペイドSIMの容量はどうしよう
実際にSIMを購入する際、データー通信容量に迷います。
そのため、参考までに私の場合の状況をお届けします。
ちなみに私の場合、12日間の旅、マイクロSIMサイズ、通話は不要、回線はドコモかソフトバンク、auならOK、モバイルWifi等の持参なし (緊急の際は会社の電話でのテザリング可能)。
なお、旅程としては、主人は2日間会社、私は終日フリー、LINEのやり取り、マップ検索、6日間レンタカーを借りるのでナビとしての利用を想定。
そして、この旅で、主人は 3GB データSIM、私は1.5GB のデータSIM、使い捨て、30日間有効、リチャージ可能なタイプを購入しました。
最終結果ですが、それぞれ0.5Gずつくらい余りました。しかも最終日に無理矢理使って。
理由は、レンタカーにナビがついていたため、スマホをナビとして使用する必要がなかったこと。さらに、データ利用量を確認しながら使用するクセがつくこと。
ただ、結局は、持っている分だけ使用するんだろうな、と感じました。 また、いざとなったら、リチャージできるSIMだったので安心感はありました。
帰国時に購入する場合のおすすめのお店
国際空港にある Air Bic Cameraは、空港とビックカメラが共同で運営するお店で、旅で必要になる各種商品の取り扱いがあります。
羽田および成田国際空港店では、プリペイドSIMカードの取り扱いももちろんあります。
ちなみに今回シンガポールからの羽田行き直行便早朝到着の場合、開店時間まで30分程待つ必要がありました。したがって、開店閉店時間も確認しておきましょう。
また、店舗売り切れの商品もあったので、事前予約をおすすめします。
空港にある店舗の紹介
成田空港第2ターミナル店 4階 年中無休 7:30 – 21:30
出発口の横から4階へ上がると、お店があります。
羽田空港国際線ターミナル店2号店 年中無休 7:00 – 22:00
到着口から出て右に歩くと、お店があります。
ネットで申し込んで店舗で受け取る手順
地方の国際空港など Air Bic Camera が無い場合や、お目当てのSIMが無いと困る方には、ネット取り置きサービスの利用が便利です。 これを利用すれば、空港店舗じゃなくても受け取りができます。
ビックカメラ | ネット取り置きサービスはこちら。会員登録 (無料)が必要です。
まず、Bic Cameraの通販ページを開きます。
次に、会員登録しログインし、商品一覧から、自分に合ったSIMを選択。
「在庫のある店舗を探す」をクリック。
受取りたい店舗を選択し、「取り置きを申し込む」。
「ご来店日(取り置き期限)の指定に進む」をクリック。
最後に、到着日時などの必要な情報を入力すれば、その日まで取り置きをしてくれます。なお、この時も、受け取りのお店の開店閉店時間の確認が重要です。
空港店舗で購入
取り扱いのあるAir Bic Cameraの空港店舗に行けば、その場での購入が可能です。
ちなみに私はこちらを購入。主人は同じ種類の3GBです。
福岡県、東京都、埼玉県、茨城県などで使用しましたが、問題なく通信できました。
プリペイドSIMの設定手順は簡単!
基本的に、スマホに挿入して、利用登録するだけですが、場合によってはAPN設定も必要となります。
必要なもの
SIMをスマホに挿入し、利用開始登録が必要です。
- SIM交換用ピン
- Wifi環境
- パスポート番号
- 購入したSIMの台紙
アンドロイドの場合の設定手順
SIMと同封の6か国語対応の説明書を見て設定します。
なお、これが古いアンドロイドバージョンの説明書でちょっと大変。結局10分程かかりました。
- 1SIMカードサイズを確認し、SIMカードを端末にセット。台紙は捨てない!
- 2APN設定
設定「⚙」アイコン → ネットワークとインターネット → モバイルネットワーク → 詳細設定 → アクセスポイント名 → + (画面右上) → 設定情報をマニュアルに従って入力 → 保存(画面右上)
- 3利用登録をして通信開始 (30日SIMなので2の設定から30日以内)
こうして、モバイルネットワークに「IIJ」が表示され、利用が可能になります。
容量不足でリチャージする方法
データ不足の際、利用期間内にリチャージすると再び通信可能になります。同時に、利用可能期間の延長もできます。
リチャージ方法 JAPAN TRAVEL SIM for unlocked phone │格安SIM/格安スマホのIIJmio
手順は簡単
- IIJmioクーポンカードを購入する
- 「利用登録」画面(https://tr.iijmio.jp/login/)にPasscodeⅠ,Ⅱを入力
- IIJmioクーポンカード裏面のスクラッチを削り「クーポンコード」入力、Enter。
クーポンカードの購入場所
- ヨドバシカメラ
- ドン・キホーテ
- ノジマ
- ミニストップ
- KIOSK
- ローソン
- 大学生協
- ビックカメラ
- ソフマップ
- コジマ
これらが購入できる場所がもっと増えると良いですね。 オリンピック開催準備として、ぜひお願いしたいところです。
おまけ1 Brastel カード
プリペイドSIMを購入したとき、リチャージができるBrastel Cardが同封されていました。データチャージ用のクーポンを買いに行かなくても、Paypal(クレジットカード)かコンビニ支払いにて、このデータSIMのリチャージまたは別途通話ができるカードです。
JAPAN TRAVEL SIM ブラステルのオンライン販売サイト – Brastel
しかも、月額利用料金無料、IP電話番号発行無料、着信無料で通話ができます。
ブラステル|国際電話・インターネット電話・クラウド型電話サービス
ブラステルカードによるJapan Travel SIMのデータ通信リチャージ手順
https://www.brastel.com/pdf/japantravelsim/support_manual_jpn.pdf
「050」からの発信が安い。ごく短い通話なら「0091」の方が安い。
データ量の金額
リチャージの度にSIM利用可能期間が延長します。
リチャージ後のデータ有効期限は、リチャージ日より3ヶ月後の末日まで延長します。ただし未使用のデータ残量は、最大5ヶ月後の末日まで延長します。
上手く使えば、帰国の度に同じSIMが利用できるかも?!ですが、SIM 1.5GBが2000円で買えるので、設定する手間はあるけどまた次回もSIMを買えばいいか、とも思います。
通話をよく利用する方は、このSIMとBrastelのリチャージを利用すると、自分の番号が持てるうえ、長期利用継続可能なSIMになります。でも有効期限が過ぎるとリチャージできなくなるので注意が必要です。
いずれにせよ、Japan Travel SIMとBrastelカードがあれば、一時帰国時の通信は完璧!
おまけ2 Travel Japan Wifi の案内
Brastelカードの同封は助かりましたが、さらにFree Wifiの案内が入っていました。利用できる範囲はかなり限定的ですが、有るのと無いのとでは大違い!
データ通信を販売する会社がFree Wifiの案内。優しくて、すきです。
最後に
以前の3日間の帰国旅行時は、SIMを買わずに、Free Wifiだけで乗り切りました。
今回12日間の旅行で買った JAPAN TRAVEL SIM は、とても便利でした。通信が途切れることもないし、設定も簡単。またBrastel カードを利用してデータ容量の追加、さらには有料とは言え通話も可能。
今後もBrastelカードがついているなら、JAPAN TRAVEL SIMにしようと思います。
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