ラクサとは
ラクサとは、ガランガルやターメリックなどの香辛料が効いた東南アジアの麺料理です。なお、中華系の子孫を意味するババ・ニョニャ料理を代表する食べ物です。ちなみに、サンスクリット語の「多くの」を意味する単語 (lakh) が語源で、マレーシアやシンガポールにおいてよく食べられます。
ラクサは地方による違いがあります。しかし料理法の共通点があり、出汁が肉ではなく魚やエビからとられることです。なおニョニャ料理から発展した麺料理なので、ムスリムに禁じられている豚肉は使われません。
またシンガポールには、ペナンラクサのタマリンドタンからカレーのようなサラワクラクサまで、さまざまな種類(スパイシーなココナッツミルクベースのヌードルスープ)があります。
ちなみにカトンラクサは、カトン地域に住むプラナカンにインスパイアされており、スパイシーなスープストックに、ココナッツミルクと干しエビの風味、コックル、エビ、フィッシュケーキなどをトッピング。とくに麺が独特で、太い春雨を短く切っておりスプーンで食べられます。
またオリジナルカトンラクサと言われて有名な「ジャンガット」バージョン、これはマレー語でひげを意味します。 このJanggut Laksaは現在、ひげオーナーの家族によって管理されており、クイーンズウェイショッピングセンターで運営されています。
ちなみに通常のラクサは、カットされていない麺を食べるため箸が必要です。
ラクサのレシピ (本格的)
材料 (4人前)
- 【スパイスペースト】
- 乾燥鷹の爪 15個
- 干しエビ 75g
- エシャロット 100g(皮をむく)
- タイの赤唐辛子 5個
- にんにく 3片(皮をむく)
- ターメリック 15g(or ターメリックパウダー 大さじ5)
- ガランガル 20g(or ガランガルパウダー 小さじ10)
- 生姜 20g(皮をむく)
- レモングラス 3本(白い部分)
- 乾燥キャンドルナッツ 3個
- 乾燥コリアンダーシード 10g(or コリアンダーパウダー 大さじ1)
- belachan 20g(干しエビペースト)
- ピーナッツオイル 120ml
- 【スープ】
- 鶏肉またはエビのストック 1L
- 干しエビと唐辛子の戻し水 200ml
- ココナッツミルク 1L
- 塩 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- 茎ラクサの葉 5本
- タウポク 10個(揚げ豆腐 1/4)
- 【トッピングとつけ合わせ】
- エビ 300g(1人6〜8個)
- もやし 300g
- ビーフン 300g
- さつま揚げ 200g(細切り)
- 薄くスライスしたラクサの葉 20枚
- ゆで卵 2個(1人卵半分)
- ハイガイ(cockles) 250g
調理
ストックの準備
- 干しエビと唐辛子を、200mlの沸騰したお湯に約20分間放置し戻す。
- 水を濾して唐辛子とエビをとる。
- 鶏肉またはエビのストックと水を鍋に入れ、沸騰させる。
- エビの皮をむいて、殻をストックに入れる。網状のお玉に乗せたエビを沸騰したストック入れ、火が通ったらエビを出す。
- 弱火でストックを煮込む。
スパイスペーストとスープの用意
- 次のものをフードプロセッサーに入れる:戻した赤唐辛子とエビ、エシャロット、ニンニク、ターメリック、ガランガル、生姜、レモングラス、キャンドルナッツ、コリアンダーシード、ピーナッツオイル60ml
- 可能な限り細かくペースト状にひく(非常に重要!)
- 中火で熱した鍋で、刺激臭が出て少し焦げるまでベラチャンを焼く。
- フードプロセッサーのスパイスペーストと残りの60mlのピーナッツオイルを加える。
- スパイスペーストが焦げ茶色になり始めるまで、30分間炒める。(焦がさないように注意)。
- スパイスペーストに濾したストックを加え、沸騰させる。
- 5本のラクサから、葉を取って沸騰したスープに加え、茎は捨てる。
- 弱火で30分煮る。
- ココナッツミルクを追加し、お好みで砂糖と塩を加える。
- 揚げ豆腐を加えて沸騰させ、パフに味を染み込ませてから弱火で煮る。なおココナッツミルクが凝固するので、長時間沸騰させない。
サービング
- ビーフン麺、もやし、さつま揚げを沸騰したお湯で別々にゆでる。
- 4つのボウルに麺を分け、もやしとさつま揚げをのせる。
- 揚げ豆腐パフを数枚入れ、ホットラクサスープを入れる。
- エビ、ゆで卵、スプーン一杯のコックルなどをのせる。
- 最後に、薄くスライスしたラクサの葉を飾ってできあがり。
なお、日本でも人気のラクサをもっと簡単に作れる方法があります。やはり材料が手に入りにくいので、ラクサペーストやラクサセットをアレンジしたほうが、簡単美味しくできます。
シンガポールでラクサの美味しいお店
328 KATONG LAKSA
カトン地区にあるとても有名なお店です。カトンラクサとも言われ、短いライスヌードルをスプーンで食べるのが特徴。迷ったらまずここで食べれば間違いなし。
Laksa Steamboat Seafood Restaurant
シンガポール南部にある、ラクサ鍋のお店です。週末の夜は多くの人で賑わうお店です。
チャンギ空港 – SATS プレミアラウンジ
まさかの、空港ラウンジのラクサが結構おいしいです。ちなみに、自分で具材と麺をさっと湯通しして、スープに入れていただきます。
美味しいシンガポールのラクサのお店
- Wei Yi Laksa :#01-20, 48A Tanglin Halt Road, Singapore 148813
- 928 Yishun Laksa :#01-155, Blk 928 Yishun Central 1, Singapore 760928
- Depot Road Zhen Shan Mei Claypot Laksa :#01-75, Alexandra Village, Blk 119 Bukit Merah Lane 1, Singapore 150119
- Sungei Road Laksa:#01-100, Blk 27 Jalan Berseh, Singapore 200027
- Janggut Laksa:#01-59 Queensway Shopping Centre, 1 Queensway, S149053
最後に
肉ナシのハラル料理なので、いまや世界中で愛され人気のラクサ。しかもカレーのようでカレーでない、スープのようで、ヌードルのようで、不思議と癖になる味の料理です。
好きなようにアレンジし放題なところがまた魅力的です。シンガポールではDANCING CHEFのLAKSA Pasteなど、出来上がったラクサペーストが2-3ドルと、とても安いので、お土産に持って帰りたい一品です。
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