Leica T とは
ライカがカメラメーカーとしての100周年を記念し、新しいカメラシステム、Leica Tを発売しました。フォトグラファーに適したツインダイヤルコントロールと、最新のタッチスクリーンインターフェースを組み合わせた、革新的なカメラとなりました。
ちなみにライカXシリーズよりもはるか安い本体価格。なお発売当時は2つのレンズが利用可能です。ちなみに18-56mm f/3.5-5.6のズーム(27-84mm相当)、23mm f/2のプライム(35mm相当の画角)。これで、市場で最も高価なミラーレスカメラの1つである36MPフルフレームSONY α7Rと同じ価格帯です。
やはりライカTも、希少でコアな写真家を対象としています。くわえてMシステムとは異なるタイプの消費者にアピールするように設計されています。
本体はアルミニウムブロックからの削り出しで非常に美しいです。また上部プレートには5つのコントロールボタン(シャッターボタン、ビデオ録画ボタン、電源スイッチ、2つのダイヤル)があります。その他は大型の3.7インチ、16:9タッチスクリーンによって制御します。
Leica T の主な特徴
特徴の詳細
ライカTでは16MP APS-CサイズのCMOSセンサーを使用。ISO範囲は100〜12500です。また、5fpsの連続撮影、ステレオ音声付きのフルHD動画撮影が可能です。
ちなみに背面は、16:9の大きなアスペクト比のタッチスクリーンが特徴。物理的なボタンはありません。露出設定は天板ダイヤルによって制御します。なおその他の設定は、タッチインターフェイスで操作します。
なおレンズは、電子式の「Tマウント」を使用しています。しかしライカは、Mマウントレンズの使用を可能にするアダプターも提供しています。
レンズマウントには、レンズを識別するために使用される6ビットコードを読み取るセンサーと、この情報をカメラに渡すための電子接点があります。
またカメラにはWi-Fiが組み込まれており、スマートフォンやタブレットへの画像転送と、撮影のリモートコントロールが可能です。なお16GBの内蔵メモリを搭載しているので、SDカードを用意する必要もありません。さらにバッテリーは、カメラのマイクロUSBポートを介して内部で充電できます。くわえて、外部充電器も同梱されています。
特徴的なアルミ削り出しの本体
ライカTの本体はアルミニウムブロックの削り出しです。そしてすべての電子機器がボディに直接取り付けられています。 その結果、非常に手触りが良く重厚感のある本体となっています。
他のほとんどのカメラは、内部シャーシに電子機器が固定され、その上にボディが乗っています。
Tマウントのレンズ
ライカTには、Tマウントレンズの使用が可能です。
また、M-Adapter-Tマウントアダプターがあるため、M型レンズの装着も可能です。
いずれも電子マウントで、ほぼ無音の内部フォーカスが可能、手動フォーカスも備えた最新設計を適用しています。
ただしズームには、光学式手ぶれ補正機能がありません。おそらくライカは、補正機能搭載によるレンズの妥協を許さなかったのでしょう。
なおホットシューに設置するオプションの電子ビューファインダーVisoflex(Typ 020)もあります。
ライカTで撮影した画像
ライカTでは、Film Modeやコントラストの設定により様々な描写が可能ですが、全体的に、彩度の低い淡く切ない描写が得意です。
このように淡く切ないノスタルジックな描画が美しいので、夕景撮影にも最適です。
常夏のリゾートの風景でも、どこか優しさを感じる画になります。
Leica T と Leica TL、TL2 の違い
Leica TLで追加された機能
Leica T発売の後にLeica TLが発売されました。なお外観は同じです。
Leica TL2でさらに追加された機能
またLeica TLの後にLeica TL2が発売されています。こちらは、外観にわずかな変更がありました。
ただし値段が時々刻々変わるので、ご自身に合った費用対効果を検討下さい。
最後に
ライカTは、アルミ削り出しの一体型ボディに、Tマウントのレンズを用意した、APS-Cサイズのセンサー搭載のカメラです。
どことなくノスタルジックで切ない描画はライカの特徴で、ライカTで撮影した画を見ると優しい気持ちになれます。
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