SONYカメラが熱いです。35㎜F2の単焦点レンズ固定のカメラがあります。それが、SONY DSC-RX1です。なお、品質が世界一と言われるSONYのフルサイズセンサ。そして、最高のツァイスレンズを搭載したカメラは、最適化がパーフェクトな一台です。
SONY DSC-RX1 とは
1996年の初号機から、長い歴史のあるサイバーショットのシリーズです。ちなみに私は、2000年のDSC P-1からのファンです。ちなみに、当時使っていたメモリが8MG。メガですから、今や使い物になりません。デジカメの進化はすさまじいです。
サイバーショットシリーズは、主にRX1、RX10、RX100を展開しています。なかでもRX1は特にこだわりが強く趣味性が高いカメラです。さらにそのRX1の中でRX1、RX1R、RX1R2、と順に展開されています。それぞれ特徴があって、どれも人気が高いです。
最初は、RX1はレンズ交換できないのか、と思いました。しかし、この固定レンズに最適化されたボディが、このカメラの大きなメリットです。
なお、我が家にはライカM型カメラがあるため、SONYのカメラは日常的に使用しやすいようにと、ローパスフィルタの付いた2430万画素のRX1を購入しています。
ちなみに以前、家に来たプロカメラマンが、RX1を発見して興奮していました。どうしても欲しいが、人気のあまり手に入らないとのことで、どこで購入したんだ?と。
そう、プロが欲しくなるソニーのこのRX1、それほど良いカメラなのです。
主な仕様
35㎜レンズ固定の絞り開放F2。フルサイズCMOSセンサを搭載し、有効画素数2430万画素。ISO感度100-25600、シャッタースピード30-1/4000秒。RAW画像が保存可能の、超高性能なコンパクトカメラです。
SONYのカメラは、オプションキットが豊富であることも良い点です。ちなみに我が家のカメラには、電子ビューファインダ FDA-EV1MKをつけています。
なお、FDA-EV1MKは、角度を垂直方向に90°変えられます。よって、上から覗き込んだ形での撮影が可能で、下方からの撮影にも適しています。
RX1の主な特徴
35mmフルサイズCMOSセンサ
35mmフルサイズ (35.8mm x 23.9mm) の Exmor CMOSセンサを搭載しています。コンパクトカメラサイズに、フルサイズのセンサが載っているなんて驚きです。世界最高のカメラを作る、というSONYのこだわりが感じられます。
なお、有効画素数は2430万画素で、十分。保存容量や扱いやすさ、センサと画質のバランスがとれた画素数です。またローパスフィルターがついているので、モアレなどの歪みも心配ありません。
そして、RAW形式の画像保存が可能、撮ったままの画像データを現像することができます。
ちなみに、フルHDの動画の撮影もできます。
カールツァイスレンズ 35mm F2
ツァイス「ゾナーT」35mm F2 単焦点レンズを使用。固定式なのでレンズ交換はできません。なお、9枚羽根円形絞りと、絞りにもきっちりこだわっています。
レンズ交換ができると、どうしてもレンズの焦点距離や絞り値によっては写りが甘くなってしまうことがあります。どんなレンズでも撮影できるようにしなければならないので、カメラ本体の設計に妥協点が出るのは仕方がないこと。でもRX1は、質の良い単焦点レンズがゆえに、最適化したフルサイズセンサ搭載の本体を作ることができるため、素晴らしい画質を叩き出します。これぞ、究極の組み合わせによりできたカメラです。
SONYがこのカメラを作った気持ちが、良く分かります。固定レンズとフルサイズセンサ、最強のコンパクトカメラです。
低ノイズの高感度設計
ISO感度は 100-25600。
昼間はノイズの少ない100で、ノイズの無い美しい写真が撮れます。
一方夜ですが、フルサイズセンサかつF2と開放値が小さいレンズなので、そもそもわずかな光も逃しません。そのうえ最高ISO感度が高いので、かなり暗くてもシャッタースピードを上げて手振れを抑えることができます。夜の撮影にも、とても優しいカメラです。
そしてさらに、6枚の画像を連続撮影、合成してノイズの無い写真を再現できます。その ISO感度は 102400 に相当します。もはや未知の数字です。
マグネシウム合金の本体
本体は、マグネシウム合金製です。したがって、とても軽くて頑丈です。これは上位機種に使用される材料で、ここにもSONYの、このカメラへの本気度が表れています。
なお、サイズは 113.3 x 65.4 x 69.6mm、レンズを除くと超コンパクトカメラサイズです。また、重さは約482g。肩こりしらずの趣味カメラです。
バッテリー
現在使用している SONY の RX100Ⅳという普段使いのオールマイティコンデジと、このRX1のバッテリーは同じものです。もちろん、充電器も共通。
それゆえに、数個バッテリーを揃えれば、RX1とRX100を2台持ちし、バッテリーを、両方のカメラに使用できるわけです。
このおかげで、旅行ではもっぱら、RX1 と RX100 の2台を持ち、日常の記録にはRX100で撮影、観光地など写真をちゃんと撮りたくなる場所ではRX1を使用しています。
RX1で撮影したギャラリー
35㎜レンズ一本で、日常生活から旅行まで十分対応できます。
RX1の欠点
マニュアルフォーカスの際は、レンズリングを回して焦点を合わせるので、慣れるまでは扱いにくいです。
オートフォーカスの精度がよいので、通常はAF使用となります。そのうえでMFが使える事は、重要。窓越しの撮影など、被写体へのピント合わせが難しい時に、とくに活躍します。
最後に
SONYが、プロも欲しがる究極のコンデジを準備しました。 個人的には過去、リコーや富士フィルムのコンデジも使用していました。さすがこだわりのカメラを作る企業の製品で、どれもとても良かったのです。
しかし、もともとのSONY製センサの品質の良さに加えて、フルサイズセンサ搭載かつレンズ固定のコンパクトなデジカメを創るという潔いこだわりを感じ、このRX1は絶対に欲しい1台になりました。
ある意味、ライカの変態ぶりを超えた変態カメラを、ソニーが提供してきたのです。
もはやコンパクトデジタルカメラは将来、一体どこを改良すればこのカメラを超えることができるのか、想像ができない一品です。
趣味のカメラが欲しい、でも高価なレンズ交換には手を出したくない、旅行にも気軽に持って行きたい、コンパクトなほうが良い、RX1は、そんな人に最高の一品です。
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