これまで犬をシンガポールに連れて行くために、検疫検査の準備を重ねてきましたが、いよいよ出国の当日になりました。
検疫検査からシンガポール到着まで、どのような手続きをしたのかお届けします。
なお、この出国の日まで 、半年かけて準備を進めてきました。
最後まで気を引き締めて、出発です。
空港検疫所にて検疫検査をうける
まず予約した日時に検疫所にペットを連れていきます。
私の場合は、予約日は出国当日。
検疫所で検査を受ける
予約時間ですが、検疫所の方いわく飛行機出発時刻の3時間前までには来てほしいとのことです。
羽田空港の場合は、1階受付でビジターパスをもらい、案内された検査室まで行きます。
検疫所ではすべての書類を確認しコピーされ、犬の健康診断をしたのち、Veterinary CertificateのSectionⅣと輸出検査申請書にサインをしてもらいます。
そして、犬のケージにはQUARANTINEDと書かれた検査済み証が添付されました。
最後に、輸出検疫証明書が発行されます。
これは日本に帰国するまで大切に保管します。
とても大切な書類です。
特に問題がなかったので、チワワ2頭の手続きに30分程度の所要時間でした。
さて次は出発時刻2時間前までに犬をチェックインさせます。
まだまだ十分な時間があるので、外で少しお散歩しトイレを済ませます。
出国までものすごーく時間がある場合、羽田空港には犬を預かってくれる羽田空港空港ペットホテルがあるので利用すると犬も少し落ち着けます。
空港チェックインカウンターで犬を預ける
出発2時間前までに、空港チェックインカウンターで、ケージにシンガポール政府が発行したImport Licenceを添付し犬を預けます。
ANAでは1頭当たり25000円の搭乗料を支払いました。
超過手荷物として領収書が出ました。
係員2名体制で丁寧に準備してくれます。
このときDeclarationを書いてもらいましたが、シンガポール到着後に荷物受け取り場所のLost&Foundで発行してくれたので、ここでもらう必要はありませんでした。
ちなみに少し心配していたケージは、今回は問題なく預けることができました。
ケージの要件に、「安全ロック」や「逃亡防止策」などの記載がある場合があります。
でも南京錠みたいなものは必要なく、逆に全く開けられない構造はダメなようです。
備え付けのエサ入れは取り外すよう言われました。
そしてウォーターノズルを付けてあげました。
シンガポール到着後もケージとセットで、わんこたちのハウスになっています。
まだ出発まで6時間くらいありますが、彼らは涼しい静かな場所に預けられます。
緊張しているだろうし、心配です。
人間はラウンジで出発までに食事をします。
日付が変わったころ、ようやく出発です。
チワワ達もすでに恐怖で疲れ切っていることでしょう。
寝ていてくれるといいですが心配です。
シンガポールに到着 Lost&Found、検疫所へ
シンガポールに到着後、まずは人間が入国審査をします。
空港内のLost&FoundでDeclarationをもらう
Baggageを拾う場所のLost&FoundでDeclarationをもらいます。
ちょっと奥まった部屋で分かりにくいですが、入っていきます。
確認書類、Declarationとともに、CAPQという検疫所への案内図をもらいます。
最も簡単な方法は、タクシーでまずPass Officeまで行き、Pass OfficeからバスでCAPQへ行く手段です。
ここで、シンガポールの現金を持っていることを確認してください。Pass Officeからバスで移動する際に細かいお金が必要です。
空港を出て検疫所へ移動
ということで、タクシーで空港からパスオフィスまで行ってもらい、パスを取得する間待ってもらう。
パスを取得したら、また同じタクシーに乗ってCAPQまで行く方法が最も簡単です。
もしパスオフィスでタクシーが帰った場合は、下記を参考にしてください。
私は、人に聞いてバスに乗り込み、バス運転手に教えてもらったバス停で降りました。
- 空港タクシー
空港からタクシーでPass Officeまで行く。
- Pass Officeタクシーに待ってもらって、Visitor Passをもらう
Pass Officeで番号札を取り、呼ばれるまで待ち、ID (パスポートなど) を渡してVisitor Passをもらう。
その後タクシーでCAPQへ移動。 - CAPQもし、タクシーが帰ってしまった場合は、バスに乗る
パスをもらうのに時間がかかることも。
タクシーを帰した場合はバスに乗る。
9,19,89のどれかのバスに乗る。 - CAPQCAPQに入って、犬の到着を待ち、検査を受ける
バスの場合は3番目のバス停で降りて、バス進行方向に道なり50mくらいのところ左手にCAPQのゲートがある。
小さな建物に入ります。
CAPQで犬と書類の検査
CAPQで書類すべてを渡します。
意外とこぢんまりとしていて、入り口すぐの椅子に座ります。
あちこちから、鳥や動物の鳴き声が聞こえます。
犬の到着を辛抱強く待ち、ようやく再会です!
一見元気そうですが変な落ち着きが怖いです。
検査は簡単、さっと犬をみて、マイクロチップを機械で読んで確認し終わりでした。
書類検査と合わせて30分くらいでしょうか。
空いていたし問題がなかったのが幸いです。
そして、受付でCAPQで犬を載せても良いタクシーを呼んでもらい無事帰宅できます。
シンガポールでは、ペットはバス、電車などの公共交通機関には乗れません。
帰りにまたPass Officeに寄りVisitor Passを返却して IDを返してもらってください。
本当にお疲れさまでした。
最後に
大切な家族であるワンちゃんの状態はどうでしょうか。
長旅の疲れもあり、まだまだ新しい環境で慣れるには時間がかかるかもしれません.
飼い主さんもお疲れだと思いますし、まだまだ気が張っていると思いますが、できるだけ飼い主が落ち着くことが犬の平常心を取り戻すには大事なのかもしれません。
我が家の犬は1週間くらいで新たな環境に慣れ元通りになりました。
それまではおとなしかったです。
シンガポールは犬を飼っている人が多いです。
集合住宅(コンドミニアム)がペット飼育を許可しているからでしょうか。
お散歩でも大きな犬に会うことが多く最初は戸惑っていた感じです。
滞在中の旅行に便利なペットホテルやシッターの情報も紹介しています。
帰国までの管理も大切なので忘れないでください。
気軽にコメントください!
はじめまして、大原と申します。
詳しい御案内 心から感謝いたします。
実は 東京に現在住んでいますし、賃貸マンション経営をしてるので 東京から永住ではないのですが、今 世界的な情勢不安から もしも日本を一時的に脱出・・・・・を考えたとき ポメラニアン3匹と一緒に暮らしてるので ワンちゃんと一緒に脱出するために 早めに居住地をとネット検索を始めました。
シンガポールは治安も良いし、ワンちゃん達の移動時間を考えても近い方だし、検疫所での10日以上の預かりもないし、後は3匹一緒にセキュリティーがされてるコンドミニアムに賃貸できれば・・・・・と考えています。
もし 3匹一緒の物件を探していただける不動産屋さんをご存知でしたら教えて頂けますか?
宜しくお願い致します。
大原様
当ブログにお越し頂きありがとうございます。
ポメラニアン3頭であればどのコンドミニアムでも法律には飼うことが可能です。
ただシンガポールでは、コンドミニアムの部屋を持つオーナーが個々に貸しているので、犬が飼えるかはどうかはそのオーナーの意向によります。
今まで私の感覚では、8-9割のオーナーさんがOKしてくれましたので、日本の賃貸よりはペットフレンドリーです。
海外赴任の場合は、企業が各赴任者にエージェントをつけて部屋を探してもらうのですが、
個々に探す場合は、不動産サイトProperty Guru (https://www.propertyguru.com.sg/) などで、オーナー側のエージェントに連絡をとって探します。
また、かつて東京不動産(https://www.tokioproperty.com.sg/)にお世話になったことがあります。日本人経営の企業です。
メールや電話でお問い合わせをすれば、条件に合うお部屋を探してもらえると思います。
シンガポールはワンちゃんにはフレンドリーなので、
年々厳しくなっているビザの取得の準備が整ってさえいれば、ワンちゃんと暮らせるお部屋は苦労せずに見つかると思います。
Gney様
いつも質問にご回答頂きありがとうございます。
シンガポールのDog Licence、Import Licenceを取得し、残すは日本の検疫所の書類審査のみとなりました。
シンガポール到着時についてご教示ください。
渡星時は、既に渡航済みの主人に一時帰国して貰い、犬と私と同じフライトに搭乗予定です。
* CAPQへの道順の中央白の四角内に「In case you are not the consignee in the AVA permit,bring along an Authorization Letter with you.」とあります。主人がConsigneeで、私はConsignornの立場になりますが、何か特別なletterが必要になるのでしょうか?
(Authorization LetterはCPAQに予約時に伝えておけば出してくれるものなのか??)
* スーツケースやキャリーバッグなど大荷物がある場合、Pass Officeからの移動のバスは問題ないでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、ご教示頂けますと幸いです。
まちこ様
こちらこそ、いつもありがとうございます。
私も真知子様と同じく、主人が一時帰国し犬とともに渡星しました。
CAPQに行く際に特別なレターは不要でした。
チャンギ空港到着時に、massa様が言及されていた「Lost&Found」という場所で書類を書いてもらいます。
それを持っていれば、愛犬の受取りに来ていることが証明できます。
輸入代行業者さんや友人が受け取りに来ることもできるので、
おそらく、そういった場合にAuthorization Letterが必要なのではないでしょうか。
また、スーツケースやキャリーバッグを持ってバスに乗ること自体は可能です。
どの程度の量か存じませんが、我が家は大きなスーツケース2個を持っていきました。
どうしてもバスに乗せられない量の荷物がある場合は、
お1人がバスに乗る前の「パスオフィス」で荷物とともに待つ、という手もあります。
犬を受取後はタクシーに乗ったとしても、必ず再びパスオフィスに寄り、パスを返さなければなりませんので、
その時に合流することができます。
出発まであともう少しですね!どうかお体に気を付けてください。
Gney様
ご回答ありがとうございます。
Authorization Letterの要不要、パスオフィスで待機、おっしゃる通りですね。安心しました!
検疫所提出の書類も問題なさそうなので、あと一息です。
皆様に共有できることがありましたらまた投稿させて頂きます。
まちこ様
当方の記事の更新の不具合でまちこ様からの大切な共有情報が消えてしまったので、管理者より再アップさせていただきます。
まちこ様、渡航お疲れさまでした。ご多忙のところ情報の共有をいただき誠にありがとうございます。
これから渡航される方にとって、間違いなく貴重な情報です。
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Gney様
無事にシンガポールに到着いたしました。
準備開始から1ヶ月半で渡航できたのは、Gney様のHPがあったからこそです。本当にありがとうございました!
こちらには大変お世話になりましたので、実体験を共有させてください。
* 日本チェックインから搭乗機搭載までの流れ(SQの場合)
チェックインカウンターが閉まるまで(出発50分~60分前)カウンターで待機 → 搭乗機脇へ移動
なるはやで搭載(搭載してエアコンは入っているもののドアは開いている状態)夏期の場合アスファルトからの照り返し熱からは避難可能。
犬の安全を考慮して最大限犬の負担を軽減してくれる手配をしてくれる。
* チャンギ空港からCAPQまでの移動
空港からのタクシーで直接CAPQまで移動可能
パスオフィスで我々はパスを取得、タクシードライバーはパス取得不要。その間待機してもらい、パス取得後CAPQへ移動。
スタンダードタクシー(ComfortやCity Cab等のいわゆる大手のタクシー会社)であれば入場に問題ないとのこと。
* CAPQから市内への移動(中型犬2匹+大型トランク2個+キャリーバッグ1個)
CAPQの人がタクシーを呼んでくれる。
日本出国前に大型タクシーの事前手配を考えたが、なんとかなるだろうと予約せずに出国。
しかし入国日が祝日だったためなかなか大型タクシーが捕まらず、結局通常タクシー2台に分乗することにした。
通常タクシー2台分乗の場合、約SGD35/台 だった@Centralエリア
マレー系(イスラム教徒)の運転手の場合、宗教上の理由で犬を触れないので事前に伝えると良い。(ケージに入っていればほぼ問題なし)
パスオフィスでパスの変換を忘れずに。
Gney様のHPに出会わなかったら、と考えると恐怖でしかありません。
本当にありがとうございました!
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8月4日にANA午前のフライトでシンガポールへ到着しました。
Gneyさんの時と違う点が2つありますので記載します。
1.現地のLost & Found ではDeclarationはもらえず。
AVSのDeclarationを見せると別のDeclarationの用紙に必要事項(氏名・住所・電話番号・羽田で犬を預けた際にもらったタグ番号)を記入し、それをCAPQへFAXしてました。事前にCAPQへ知らせたのでこちらにDeclarationは渡す必要はないと言うことのようです。そのままCAPQへ行きました。
2.CAPQでは既に犬は検査済み
受付で種類の確認が済むと、奥の部屋から台車に乗せられてやってきて引取り完了です。
今回初めて犬を海外へ連れて行ったのですが、業者さんを頼まず自分で手配したので、Gneyさんのブログを参考にさせて頂きました。
ブログがなかったらここまで出来なかったので、Gneyさんには大変感謝しております。ありがとうございました。
みすず様
今回の渡航体験を皆様に共有いただきありがとうございます!!
現地のLost & Found には行くものの、Declarationの用紙は受け取る必要はないとのこと、状況が変化しているようです。
また検査場へ行くタイミングによって検査は済んでいることもあるようです。
今後渡航される方にとって重要な情報を賜り誠にありがとうございます。
しばらくはご多忙でしょうからどうかご自愛ください。そしてシンガポールライフを楽しんでください!
こちらこそ、ありがとうございました。