シンガポールは1965年、マレーシアから独立しました。結構最近、と感じる人もいるのでは。それまでシンガポールは、マレーシアの一部でした。そして独立を宣言した8月9日のナショナルデーを、シンガポールは盛大に祝います。
ナショナルデーとは
1965年初代首相となるリー・クアンユー氏がマレーシアからの独立を宣言し、シンガポールという国ができました。
じつは、資源の少ないシンガポールは、当時マレーシアから追い出される形で独立を迫られた背景があります。
ところが近年のシンガポールの経済発展は凄まじく、アジアのハブ国家となりつつあります。そのため、独立成功を大勢のシンガポリアンが盛大に祝います。
ちなみに7月頃になると、街中にシンガポール国旗が掲揚されます。
シンガポール国旗は上部の赤と下部の白に分かれ、左上部に三日月と五つの白い星が配置されています。
なお、赤は「満ちた普遍的親愛と国民の平等」、白は「永遠の清澄と高潔」を意味し、三日月は「隆盛する新興国家」、五つの星は社会思想である「民主、平和、進歩、正義、平等」の理念を表しています。
そして、シンガポールの独立については、ナショナルギャラリーでも学ぶことができます。
2019年のテーマは「Our Singapore」
2019年のナショナルデーのテーマは「Our Singapore」。
このテーマは、過去から現在までの、シンガポールの物語となっています。 「私たち」は、シンガポールの集団所有権を強調し、開拓者の夢を生き、そして今、私たちは未来の開拓者であること、を意味します。
そしてこの曲が、テーマソングです。
ナショナルデーの予行演習 (プレテスト)
ナショナルデーは、シンガポールの一大イベントです。そのため、予行演習が念入りに行われ、 それを市民が共有することが出来ます。なおナショナルデー当日は混雑が激しいので、プレテストを鑑賞することもおすすめです。
街では6月頃から戦闘機の飛ぶ音が激しくなってきます。当日のイベントの練習です。
ちなみに2019年のプレテストは、7月27日(土) と 8月3日(土) でした。この日は戦闘機が飛び交います。
8月9日 ナショナルデー当日のイベント
首相の演説やパレード
例年はマリーナベイのFloat @ Marina Bay で開催されたイベントでしたが、今年は、スタンフォード・ラッフルズ(Stamford Raffles)がシンガポールに上陸して200年、そして国旗が初めて発表されてから60周年を迎える特別な年のため、The patang という市民の憩いの公園に会場が特設されました。
住所: | Singapore 179861 |
最寄駅: | City Hall (EW13/NS25)から徒歩4分 |
なお内容としては、首相演説と軍事パレードがメイン。さすがは兵役がある国、社会主義国家シンガポールです。
ちなみに動画の31分頃からパラシュート部隊、1時間30分頃から戦闘機ショーが観られます。
戦闘機などの航空ショー
ナショナルデー当日、航空ショーは、マリーナベイでも観ることが可能です。
またその後は花火があるため、マリーナベイは17時頃には国旗の色赤い服を着た人がいっぱいです。
- 18:00Red Lions Free Fall
パラシュート部隊が高いところから降りてきます。
- 18:45国旗飛行
ヘリ3機でシンガポール国旗を掲揚し、マリーナベイを一周します。
- 18:46空軍Bombburstの隊列飛行
5基の戦闘機がマリーナベイサンズ後方から隊列飛行してきます。
- 18:4821 Gun Salute
マーライオン付近で、船から空砲を打ち、爆音を体験できます。
- 18:57A330輸送機 & F15戦闘機
A330が1基とF15が2基、低空飛行します。
- 19:00F15の隊列飛行
2基のF15がマリーナベイサンズ後方から交差飛行します。
- 19:00パレード行進
特設会場近くで軍事パレードが行われます。
- 20:10花火&フィナーレ
約10分の花火が3か所で開催されます。
ちなみに戦闘機が飛ぶ際は、周りの大勢の声など消し飛ぶほどの轟音です。
花火
2019年の花火は3か所で開催されます。
ちなみに20:10 からわずか10分程の花火ですが、美しいマリーナベイに大輪の花を咲かせます。
ちなみに19時頃には、混雑がピークに。
そして、ここ数日のマリーナベイサンズは、シンガポール国旗バージョンのライトアップです。
そんな美しい景色を堪能していると、目の前に花火が上がります。
なお、花火は間近なので灰をかぶります。レストランで食事中だった人も、もちろんご飯はそっちのけ。
花火終了後はとても混雑します。そのため通行整理されて、思う方向に進めないことも。
ちなみに、混雑がすごいので、来年はプレテストをみるか、または別の場所で観ようかな、と思っています。また、地元の方いわく、ガーデンズバイザベイ・イーストがすいていて穴場だそうです。
確かに遠いけど全体像が見えそうです。
そしてテレビ局がこの1日を、2時間40分ほどにまとめてくれています。シンガポール人の愛国心に敬意を払います。
8月10日の戦車パレード
ナショナルデーのお楽しみは、次の日も続きます。
まずマリーナベイサンズ近くのF1ピットビルに集まった軍事車両が国中を練り歩き、その後各々の最終到着ポイントで花火が上がります。
ちなみに、ラインのSouth East 方向に進んでくる隊列を、クラークキー東側にかかるColeman Bridgeのたもとで観ました。
ちなみにこの隊列は、14:30にF1ピットを出発し、14:45にColemanを通る予定でした。実際は15時過ぎに来ました。
なおパレードはシンガポール中を練り歩くため、交通規制は到着5分程前からのみ。見事なさばき具合です。
最初に戦車がゆっくり来ます。音も合わさり迫力あります。
その後も次々とやってきます。
船。ゴムボートとのハイブリット船は、便利そう。
レスキューも来ます。
最後には白バイ隊が警備。まだ始まったばかりのパレード、暑い中ご苦労様です。
最後に
2019年のナショナルデーは終了しましたが、毎年楽しいイベントが開催されます。
ちなみにシンガポールは年中一定の暑い国で四季が無いため、いつの間にか月日が経ってしまいます。そのうえ数少ない祝日の、一大イベント。
有意義なこのイベントをぜひ楽しんでいただきたく思います。
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