シンガポールに4-5日滞在できるなら絶対おすすめしたい、スンゲイブロウ湿地保護区への訪問。
しかし、ガイドブックではあまり紹介されていません。
シンガポールとは思えないマングローブ林や干潟、そして多様な生物が生息するこの湿地帯は、都会の喧騒を忘れさせてくれる楽園です。
保護区内を散策すれば、運が良ければ野生のクロコダイルやミミズクに出会うことができます。
また、たくさんの渡り鳥たちの姿も観察できます。
観察デッキからは、広大な湿地帯を一望でき、自然の息吹を感じることができます。
双眼鏡を持参すれば、より多くの生き物たちとの出会いがあるかもしれません。
都会での忙しい日々を送るあなたに、自然との触れ合いを通じて、心身のリフレッシュをもたらしてくれることでしょう。
ぜひ、スンゲイブロウ湿地保護区で、忘れられない自然体験をしてください。
ちなみに、スンゲイブロウ湿地帯は、この経済大国において、多くの生物に出会える、興奮度満点の無料公園なのです。
- スンゲイブロウ湿地保護区は、無料で野生の動植物に出会える、格好の散策地
- 大型のクロコダイルや野生のミミズクに遭遇することも
- 干潮時がベストタイミングで、クロコダイルやムツゴロウ、カブトガニに出会えます
- 夕刻から暗くなる時間に、ミミズクに出会える可能性が高い
- 国の最北部にあるが、シンガポール旅行が2回目なら、ぜひ訪問してほしい保護区
スンゲイブロウ湿地保護区(Sungei Buloh Wetland Reserve)とは
スンゲイブロウ湿地保護区にある広大なマングローブ林は、自然豊かで多様性に満ちた生物の生息地です。
ちなみに1993年に自然公園としてオープンしました。
そして、渡り鳥にとって国際的に重要な場所として、世界的に認識されました。
なお、202haの、干潟、沼地、森林があり、公共交通機関で簡単にアクセスできるため、多くの観光客が訪れています。
さらに、入場料は無料です。(2023年時点)
そのため、スンゲイブロウは、シンガポールへの観光客に最も行って欲しい所です。
ただ都心部から少し遠いのが難点です。
また、ワニやミミズクには出会えない時もあります。干潮時に行くと会えることが多いです。
スンゲイブロウへのアクセス
スンゲイブロウは、シンガポールの北部、マレーシアから目と鼻の先に位置します。
公共交通機関
自家用車
駐車場には、スンゲイブロウ湿地保護区(Sungei Buloh Wetland Reserve)と大きな看板があります。
住所: | Visitor Centre: 60 Kranji Way, #01-00 Singapore 739453 Wetland Centre: 301 Neo Tiew Crescent Singapore 718925 |
時間: | 毎日7時から午後7時 (最終入場時間:午後6時30分) |
所要時間:1~3時間。人間よりずっと大きなクロコダイルや、夜行性の危険生物がいるので、夜の入場はできません。
持ち物と注意事項
スンゲイブロウは、保護区のため町中のように殺虫剤を噴霧していません。
また、日陰はありますが、そこそこの距離を歩くので帽子などがあると良いです。
そして、たくさんの動物たちがいますので、カメラもあると楽しめます。
- 携帯電波がマレーシアのローミングになるので注意
- ワニやコブラが出るのでぼーっと歩かないこと、お子様には特に注意
- 湿地帯なので虫が多い。虫よけ対策は万全に
- メンテナンス中で入れない場所があることも。訪問前に公式サイトをチェック!
Visitor Center から Wetland Center まで
釣りができるKranji Reservoirの近くからアクセスしできます。
ちなみに、入り口には大きな看板があります。
そして、駐車場の奥から北へ入場ます。
ビジターセンターまで
はじめに、美しい蘭やアヤメなどの花々に迎えられます。
そしてすぐ、公園のゲートで大きなトカゲに遭遇。
こちらは、東南アジアによくみられるスネークヘッド。
ちなみに日本では雷魚と呼ばれる、淡水魚です。
なお、街中より大きいのが泳いでいます。
ビジターセンターを抜けて
ゲートの横にはキッズコーナーがありました。
ちなみに水上ボードをおじぃさんがすっと通ったので、乗ってみると沈みかけました。
やはり、子ども用です。
海沿いにあるEagle pointでは、鷹が観察できます。
ワニが泳いでいます。
付近で釣りしてる人いるけど、気をつけてください。
陸側では、湿地が出てきました。
また、動物にも出会い始めます。
湿地帯の始まり
この辺りでは、クロコダイルに注意せよとの看板が増えます。
そのため、足元や茂みにも注意を払います。
海側ではピンクの魚が泳いでいます。
通称チカダイとよばれる、レッドナイルティラピアです。
日本でも暖かい地域でみられ、刺身から煮つけまで調理され食卓に並びます。
Kingfisher podとよばれる、カワセミの観測ポイントです。
上ではマレーシアと海が一望できます。
泥地帯には、Giant Mudskipperが多く生息しています。
ちなみに水たまりに巣があり、泳ぎとジャンプがうまくて、見ていて飽きません。
Mudskipperは、公園の人気者です。
なお、Giant Mudskipperは、インド洋東部と太平洋西部の熱帯海岸に生息するトビハゼの一種で、海洋、汽水、淡水で生活します。
さらに、水中と陸上の両方で呼吸できます。
こうして湿地の入り口に到着です。
ここまででも散々楽しるのですが、ここからがスタートです。
Wetland Center から湿地帯
Wetland Center
Centerには、展示物、自販機やお手洗いなどがあり、休憩ポイントとなっています。
なお、ここから先には自販機やお手洗いはありません。
湿地帯へ
湿地エリア入ると、やはりクロコダイルの注意看板があります。
湿地帯に入ったとたん、体長4-5mのクロコダイルに遭遇しました。
なお、クロコダイルは、アジア、アフリカ、オーストラリア、南北アメリカの熱帯地域に生息する爬虫類です。
シンガポールにも野生で存在します。
ただ、生活圏内で目撃されることはほぼありません。
ちなみに、ここで見られるクロコダイルの種は「イリエワニ」です。
世界最大のワニの1種であり、体長5m以上に成長します。
長い鼻と尾根のある筋肉質の尾が特徴です。
川を渡った先の穏やかな湿地帯で、多くの生物が暮らしています。
歩道には、防護柵がある場所もあります。
湿地帯から見える対岸のマレーシア。
立派なコンドミニアム、一方、海上のバラックが印象的。
頭上では、様々な鳥が鳴いています。
湿地帯の池には魚。
自然が保護されているので、生物にとっては楽園でしょう。
気持ち良い散策道が続きます。
ただし、防護柵がないところは、蛇やワニに注意しましょう。
Aerie towerに登ると、湿地帯が一望できます。
見える範囲全てが湿地帯です。
鳥の観測に適しています。
散策を続けると、またワニ。
1.5mくらいの小さなワニです。
歩道で散策するオオトカゲ。
ちなみに、他の公園などでも見かけることが多いです。
このトカゲは、獲物を運んできました。
また、大きなサギの仲間もたくさん生息しています。
3-9月に多く見られます。
Mangrove Boardwalk
本格的なバードウォッチング隊がいらっしゃいます。
ミミズクやオオハシなど、日本ではなかなか見られない鳥たちがいます。
マングローブの根が絡み合うように生えています。
遠くの鳥を観察すると、その後ろにクロコダイルもいました。
最後に
動物園でもみられるクロコダイルですが、スンゲイブロウでは柵もガラスも無く目の前に現れます。
しかもこの環境を無料で公開する公園は、とても貴重です。
ただし、必ず会えるとは限らない動物たち。一期一会、運試しの要素もあります。
そうは言っても、やはり水辺は近づいたら危険です。
でもそのぶん、生物の発見、観察に夢中になること間違いなしです。
【今日のカメラ】
基本情報
住所 | 301 Neo Tiew Cres, Singapore 718925 |
連絡先 | +65 6794 1401 |
営業時間 | 7:00 – 19:00 (最終入場 18:30) |
定休日 | なし |
料金 | 無料 |
アクセス | MRT 「Kranji (NS7)」駅で下車し、バス 925 (月-土曜) または 925M (日曜祝日) |
駐車場 | ビジターセンター駐車場(112台)とウエットランドセンター駐車場(69台) |
公式サイト | https://beta.nparks.gov.sg/visit/parks/park-detail/sungei-buloh-wetland-reserve |
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