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目的地

スンゲイブロウ湿地保護区での注意点!野生のクロコダイルが生息

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シンガポールに4-5日滞在できるなら絶対おすすめしたい、スンゲイブロウ湿地保護区への訪問。しかし、ガイドブックではあまり紹介されていません。ちなみに、スンゲイブロウ湿地帯は、この経済大国において、野生のクロコダイルやオオトカゲなど多くの生物に出会える、興奮度満点の無料公園なのです。

スンゲイブロウ湿地保護区(Sungei Buloh Wetland Reserve)とは

ワニ - スンゲイブロウ
Sungei Buloh Wetland Reserveで会った体長3-4mのイリエワニ

スンゲイブロウ湿地保護区にある広大なマングローブ林は、自然豊かで多様性に満ちた生物の生息地です。ちなみに1993年に自然公園としてオープンしました。そして、渡り鳥にとって国際的に重要な場所として、世界的に認識されました。

なお、202haの、干潟、沼地、森林があり、公共交通機関で簡単にアクセスできるため、多くの観光客が訪れています。さらに、入場料は無料です。(2023年時点)

そのため、スンゲイブロウは、シンガポールへの観光客に最も行って欲しい所です。ただ都心部から少し遠いのが難点です。

また、ワニやミミズクには出会えない時もあります。干潮時に行くと会えることが多いです。

出会える可能性の高い代表的生物たち
  • イリエワニ
  • オオトカゲ
  • カワウソ
  • 鳥:サギ、カワセミ、タイヨウチョウ、チドリやシギ(9-3月)、オオハシ、ミミズク
  • トビハゼ、ムツゴロウ
  • カニ、カブトガニ、甲殻類
  • コブラ、ミズベヘビ
みみずく - スンゲイブロウ
ミミズク
オオハシ - スンゲイブロウ
青い鳥 - スンゲイブロウ
ハト - スンゲイブロウ

スンゲイブロウへのアクセス

スンゲイブロウは、シンガポールの北部、マレーシアから目と鼻の先に位置します。

公共交通機関

電車とバス
  • 月-土曜日:MRT Kranji駅からSMRTバス925に乗り、Kranji Reservoir Carpark Bで下車。ビジターセンターまでは徒歩。
  • 日曜・祝日:MRT Kranji駅からSMRTバス925に乗り、Wetland Centre entranceで下車。 (SMRTバス925は日曜日と祝日のみ、ウッドランズインターチェンジから運行)

自家用車

駐車場には、スンゲイブロウ湿地保護区(Sungei Buloh Wetland Reserve)と大きな看板があります。

駐車場
  • Neo Tiew Crescent Car Park : Neo Tiew Cres, Singapore 718903
  • Lim Chu Kang : 1.439097, 103.733534
  • Kranji Park Carpark B : 43 Kranji Way, Singapore 739448

住所:Visitor Centre: 60 Kranji Way, #01-00 Singapore 739453
Wetland Centre: 301 Neo Tiew Crescent Singapore 718925
時間:毎日7時から午後7時 (最終入場時間:午後6時30分)

所要時間:1~3時間。人間よりずっと大きなクロコダイルや、夜行性の危険生物がいるので、夜の入場はできません。

持ち物と注意事項

スンゲイブロウは、保護区のため町中のように殺虫剤を噴霧していません。また、日陰はありますが、そこそこの距離を歩くので帽子などがあると良いです。そして、たくさんの動物たちがいますので、カメラもあると楽しめます。

おすすめの持ち物
  • 虫よけ
  • 日よけ
  • 望遠機能(レンズ)ありのカメラ
  • 飲み物
  • 携帯電波がマレーシアのローミングになるので注意
  • ワニやコブラが出るのでぼーっと歩かないこと、お子様には特に注意
  • 湿地帯なので虫が多い。虫よけ対策は万全に
  • メンテナンス中で入れない場所があることも。訪問前に公式サイトをチェック!
地図 - スンゲイブロウ
Map of Sungei Buloh Wetland Reserve

Visitor Center から Wetland Center まで

釣りができるKranji Reservoirの近くからアクセスしできます。ちなみに、入り口には大きな看板があります。そして、駐車場の奥から北へ入場ます。

駐車場 入り口 - スンゲイブロウ

ビジターセンターまで

はじめに、美しい蘭やアヤメなどの花々に迎えられます。

ラン - スンゲイブロウ
Arundina Graminifolia (ナリヤラン)
ラン - スンゲイブロウ
Arundina Graminifolia (ナリヤラン)

そしてすぐ、公園のゲートで大きなトカゲに遭遇。

ミズトカゲ - スンゲイブロウ
ミズオオトカゲ

こちらは、東南アジアによくみられるスネークヘッド。ちなみに日本では雷魚と呼ばれる、淡水魚です。なお、街中より大きいのが泳いでいます。

スネークヘッド - スンゲイブロウ
Snakehead

ビジターセンターを抜けて

ゲートの横にはキッズコーナーがありました。ちなみに水上ボードをおじぃさんがすっと通ったので、乗ってみると沈みかけました。やはり、子ども用です。

遊具

遊具

海沿いにあるEagle pointでは、鷹が観察できます。

Eagle Point - スンゲイブロウ

Eagle Point - スンゲイブロウ

ワニが泳いでいます。付近で釣りしてる人いるけど、気をつけてください。

ワニ - スンゲイブロウ
ワニ - スンゲイブロウ

陸側では、湿地が出てきました。

湿地帯へ
湿地帯

また、動物にも出会い始めます。

サル - スンゲイブロウ
サル - スンゲイブロウ

湿地帯の始まり

湿地帯

この辺りでは、クロコダイルに注意せよとの看板が増えます。

Watch out for crocodiles の看板がある場所がクロコダイルの頻出ポイントです。とくに注意してください。

看板 - スンゲイブロウ

そのため、足元や茂みにも注意を払います。

ボードウオーク - スンゲイブロウ

海側ではピンクの魚が泳いでいます。通称チカダイとよばれる、レッドナイルティラピアです。日本でも暖かい地域でみられ、刺身から煮つけまで調理され食卓に並びます。

魚 - スンゲイブロウ
Chikadai

Kingfisher podとよばれる、カワセミの観測ポイントです。上ではマレーシアと海が一望できます。

Kingfisher point - スンゲイブロウ

泥地帯には、Giant Mudskipperが多く生息しています。ちなみに水たまりに巣があり、泳ぎとジャンプがうまくて、見ていて飽きません。

ムツゴロウ - スンゲイブロウ

Mudskipperは、公園の人気者です。なお、Giant Mudskipperは、インド洋東部と太平洋西部の熱帯海岸に生息するトビハゼの一種で、海洋、汽水、淡水で生活します。さらに、水中と陸上の両方で呼吸できます。

ムツゴロウポイント

こうして湿地の入り口に到着です。ここまででも散々楽しるのですが、ここからがスタートです。

Wetland Center から湿地帯

Wetland Center

Centerには、展示物、自販機やお手洗いなどがあり、休憩ポイントとなっています。なお、ここから先には自販機やお手洗いはありません。

Wetland Center
Wetland Center

湿地帯へ

湿地エリア入ると、やはりクロコダイルの注意看板があります。

看板 - スンゲイブロウ

湿地帯に入ったとたん、体長4-5mのクロコダイルに遭遇しました。

クロコダイル - スンゲイブロウ

なお、クロコダイルは、アジア、アフリカ、オーストラリア、南北アメリカの熱帯地域に生息する爬虫類です。 シンガポールにも野生で存在します。ただ、生活圏内で目撃されることはほぼありません。

ちなみに、ここで見られるクロコダイルの種は「イリエワニ」です。世界最大のワニの1種であり、体長5m以上に成長します。長い鼻と尾根のある筋肉質の尾が特徴です。

クロコダイル - スンゲイブロウ

川を渡った先の穏やかな湿地帯で、多くの生物が暮らしています。

湿地帯

歩道には、防護柵がある場所もあります。

トレイル - スンゲイブロウ

湿地帯から見える対岸のマレーシア。立派なコンドミニアム、一方、海上のバラックが印象的。

マレーシア

頭上では、様々な鳥が鳴いています。

カラス

湿地帯の池には魚。自然が保護されているので、生物にとっては楽園でしょう。

魚 - スンゲイブロウ

気持ち良い散策道が続きます。ただし、防護柵がないところは、蛇やワニに注意しましょう。

トレイル - スンゲイブロウ

Aerie towerに登ると、湿地帯が一望できます。

Tower - スンゲイブロウ

Aerie tower - スンゲイブロウ

見える範囲全てが湿地帯です。鳥の観測に適しています。

湿地帯

散策を続けると、またワニ。1.5mくらいの小さなワニです。

ワニ - スンゲイブロウ
湿地帯

歩道で散策するオオトカゲ。ちなみに、他の公園などでも見かけることが多いです。

このトカゲは、獲物を運んできました。

トカゲの食事 - スンゲイブロウ

また、大きなサギの仲間もたくさん生息しています。3-9月に多く見られます。

サギ - スンゲイブロウ
サギ
サギ
コウノトリ - スンゲイブロウ
湿地帯

Mangrove Boardwalk

本格的なバードウォッチング隊がいらっしゃいます。

Mangrove Boardwalk - スンゲイブロウ

ミミズクやオオハシなど、日本ではなかなか見られない鳥たちがいます。

みみずく - スンゲイブロウ
ミミズク - スンゲイブロウ
オオハシ - スンゲイブロウ

マングローブの根が絡み合うように生えています。

マングローブ
マングローブ

遠くの鳥を観察すると、その後ろにクロコダイルもいました。

ワニとサギ - スンゲイブロウ

最後に

動物園でもみられるクロコダイルですが、スンゲイブロウでは柵もガラスも無く目の前に現れます。しかもこの環境を無料で公開する公園は、とても貴重です。

ただし、必ず会えるとは限らない動物たち。一期一会、運試しの要素もあります。

クロコダイル - スンゲイブロウ

そうは言っても、やはり水辺は近づいたら危険です。

注意喚起

でもそのぶん、生物の発見、観察に夢中になること間違いなしです。

トレイル

【今日のカメラ】

この記事を書いた人
Gney

航空会社での勤務を経て、ペットとの海外生活や各国への旅行を体験し、カメラや釣りに興味をもつ工学理系女です。
世界のどこにいても生きて行けるよう精進中。

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