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野生のカワウソと奇跡の出会いを! シンガポールで出会える場所と時期

この記事は約6分で読めます。

シンガポールには野生のカワウソがいます。
ちなみに毎年少なくとも3-5匹がシンガポールリバーを泳いでいます。

今回は、シンガポールのカワウソについてお届けします。

  • シンガポールでは、おもに川やベイなどの水辺で野生のビロードカワウソに出会えます
  • 水辺で、異様に生臭い香りがしたら、カワウソが近くにいることが多いです
  • カワウソに出会ったら、近づかず、必ずルールを守って観察しましょう
  • 家族単位で生活し、繁殖期には移動することもあるが、また帰ってくるため、気長に待ちましょう

シンガポールでカワウソ発見

なかでも、よく見かけるのは、ロバートソンキー (Robertson Quay) 近くのJiak Kim Bridgeのほとりです。
ちなみに、カワウソは、英語でOtterと言います。

また、マリーナベイ近くのカランリバーパーク (Kallang Riverside Park) で20頭以上の大群に出会ったこともあります。

ロバートソンキーのカワウソたち

まずシンガポールに来て2週間後、大雨の後の濁ったシンガポールリバーのほとりでくつろいでいるカワウソを見かけました。

シンガポールのカワウソ-Otter around Jiak Kim Bridge
Otter around Jiak Kim Bridge

おそらく、3匹は家族なのでしょう。
シンガポールでは、名前が付けられています。
この家族はおそらくズークファミリー(Zouk Family)と呼ばれる一家で、人気のビシャン家族の分家のような存在です。

シンガポールのカワウソ-Otter family
Otter family

そして川辺でじゃれあった後、川沿いの横穴に入っていきました。住み家にしているのでしょうか。

シンガポールのカワウソ-Swimming Otter
Swimming Otter

また、カワウソが泳ぐ姿をワニやトカゲと間違える方がたまにいらっしゃるようです。
なお、トカゲである可能性もかなり高いのは事実です。

この後1か月ほど、この場所で何回か見かけました。
しかし、大雨ののち、マリーナベイの方向へ泳いでいく姿を見て以降、この近辺では会えなくなりました。

そして数か月後、この3頭は、さらに3頭の子どもを連れ6頭で戻ってきて、再び散歩客の目を楽しませてくれています。

過去にカワウソを見かけた場所

  • ロバートソンキー (Robertson Quay) 近くのJiak Kim Bridgeのほとり
  • マリーナベイ近くのカランリバーパーク (Kallang Riverside Park) で20頭以上の大群
  • シンガポール北部のSungei Buloh Wetland Reserve
  • セントーサ島周辺の海辺
  • 南部のコンドミニアムReflectionsのプール

何度もカワウソに遭遇し、近くにカワウソがいるときの臭いがわかるようになりました。
水辺で、魚の腐ったような生臭い香りがしたら、カワウソがいる可能性が高いです。

シンガポールでカワウソの出会ったら

シンガポールでカワウソに出会ったら、必ずルールを守って観察してください。

カワウソに出会った時のルール
  • 触らない、追いかけない, 距離をとって観察する
  • 大声でしゃべらない、フラッシュ撮影しない
  • 餌を与えない
  • 水中にごみや鋭利なものを捨てない
  • 犬はしっかりリードでつなぎ、できるだけ離れる

ちなみに、こんなルールさえ守れない人など居ないと信じたいですが、川にはごみがかなり落ちています。
シンガポールって罰則が厳しい国じゃなかったでしたっけ。
そう思っているのは日本人だけなのでしょうか。

それとも、厳しい罰則があってようやくこの程度に留まっているのか。
残念なことです。

シンガポール国内でカワウソを確実に見たいなら、River Safariで会えます。

シンガポールのカワウソの生態

カワウソはイタチ科に属し、380万年前には実在したといわれています。
現存する13種のカワウソの中でも、近年シンガポールでよく見られるのは、主にビロードカワウソと確認されています。

このカワウソは東南アジアで最大級の種で、全長1-1.3m, 体重11kgにもなります。
水が豊富なマングローブやマリーナベイのような沿岸地域に住み、ジョホール海峡を渡りマレーシアと行き来します。

丸い頭、長くて平らなしっぽ、短い毛皮、大きくて先のとがった鼻が特徴です。
流線型のボディで、長い尻尾を使って俊敏に泳ぎます。
5本の指はしっかり握ることができて、水かきがついています。

通常カワウソは家族などのグループで生活し、朝と夜に活発に動きます。
なかでも人の居住区へ良く現れる家族は「ビシャン・ファミリー」や「マリーナ・ファミリー」のように名付けられ人気です。

魚を好んで食べますが、環境によってカエルや亀、鳥などを捕食することもあります。
寿命は約10年で、2歳で大人になると、年に2-5頭の子を産み、水辺の巣穴で子どもを育てます。 

シンガポールでは1990年頃から目撃されるようになり、スンゲイ・ブロー湿地保護区やウビン島、ビシャン・アンモキオ周辺、チャンギ、マリーナエリアやリバーバレー周辺などでよく目撃されます。

島内に約17家族、170頭の野生のカワウソが生息し、天敵がいないためその数は年々増えています。

シンガポールのカワウソの減少と保護活動

かつてカワウソは、毛皮をとり衣服やアクセサリーとして身に着けるため狩猟されました。 
また街の開発により居場所を失い、水辺への油の流出によりその数はさらに減少しました。

現在はカワウソ愛好家が観察を続け、居場所を共有して守っています。

また動物関連協会と国立公園によっても保護活動が続けられ、ライセンスなしにカワウソを飼ったり、捕獲すると最大1000S$の罰金が科されます。
虐待を行うと、さらに厳しい刑罰が科されます。

こんなことにならないよう、先述したルールを守ってください。

余談:カワウソが帰ってきた

最初に見かけてから1か月少し経つと、いつもの場所で見かけなくなったカワウソ。
しかし約半年後の6月、3頭のカワウソは3頭の子どもを連れ6頭で戻ってきて、散歩客の目を楽しませてくれています。

シンガポールのカワウソ

そして1か月ほどでまた川を下り、また半年後の11月、川をのぼってきました。

何かをくわえているカワウソ。

シンガポールのカワウソ-リバー

赤ちゃんカワウソでした。
下流からずっと赤ちゃんを咥えたまま泳ぎ続けます。
いつものところまではあとちょっとだからがんばれ!

シンガポールのカワウソ

それから2か月後。
ずいぶん赤ちゃんは大きくなりました。

シンガポールのカワウソ-Family
シンガポールのカワウソ-Family

最後に

どうやら6月と11月頃には、カワウソ1家族がシンガポールリバーをロバートソンキーまで遡上します。
シンガポールに来た際には、カワウソに会えるいいですね♪

ちなみに川沿いにはトカゲやリス、美しい鳥たちもいます。

  • シンガポールでは、おもに川やベイなどの水辺で野生のビロードカワウソに出会えます
  • 水辺で、異様に生臭い香りがしたら、カワウソが近くにいることが多いです
  • カワウソに出会ったら、近づかず、必ずルールを守って観察しましょう
  • 家族単位で生活し、繁殖期には移動することもあるが、また帰ってくるため、気長に待ちましょう
とかげ
リス

この記事を書いた人
Gney

航空会社での勤務を経て、ペットとの海外生活や各国への旅行を体験し、カメラや釣りに興味をもつ工学理系女です。
世界のどこにいても生きて行けるよう精進中。

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