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赴任出国

電気仕様 – シンガポールのプラグや変圧器と日本から持っていく家庭用電気(電子)器具について

この記事は約14分で読めます。

シンガポールに旅行や移住する際、現地のプラグ形状や電圧が、日本とは異なることに注意が必要です。
そのため、日本から持って行く電化製品には、変圧器やプラグの変換アダプターなどが必要になります。
そこで、シンガポールの電気使用について、またプラグ形状や変圧器使用の注意などについてお届けします。

  • シンガポールは、BFタイプのコンセントが主流、まれにB3タイプもあります
  • 電圧は230V、周波数は50Hz (単相230/240V、三相400/415V)
  • キッチンはIHが主流
  • 100-240V対応の電子機器以外の電化製品は、現地調達がおすすめ
  • 変圧器には「電子式」と「トランス式」があり、電子式の変圧器は小型だが、使えない機器があるため注意
  • トランス式の、使いたい電化製品の消費電力2-3倍以上の、アップダウントランス変圧器がおすすめ

シンガポールの電気事情

シンガポールに限らず海外の電気事情では、日本と同じ電圧、同じ形式のコンセントが用意されていることはかなり稀です。
そのため、海外生活で日本の家電を使用する場合は注意しないと機器を壊してしまいます。

なお、シンガポールのコンセントの形状は、BFタイプと呼ばれる角型3本のものが一般的。
なお、B3タイプという丸ピンのものも稀に存在します。

見シンガポールのコンセントの形状

主にBFタイプ

コンセントの形状BF - 電気

稀にB3タイプ

コンセントの形状B3 - 電気
シンガポールの電圧と周波数

電圧は230V、周波数は50Hz。  (単相230/240V、三相400/415V) 

なお日本の電圧は100V・周波数は50~60Hzです。
したがって、日本の家電製品は原則そのままでは使用できません。
もし使ってしまうと機器が故障します。

ちなみに、INPUT:100~240V の表記がある機器は全世界対応です。
最近は身の回りの製品に、全世界対応のものが増えています。

  • デジタルカメラ、ビデオカメラ
  • スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン
  • 電気シェーバー
  • ポータブルオーディオ
  • ポータブルゲーム機など
電気アダプター

キッチンはIHが主流

外国人が滞在するようなコンドミニアムは、IHが主流です。

そのため、キッチンで使うもの、フライパンや土鍋などはIH仕様のものがおすすめ。
ただ絶対IHとは言い切れないため、現地調達がおすすめです。

日本の家庭用電気(電子)器具を使うときに必要なもの

そこで、日本の家電をシンガポールで使用するには、変換プラグと変圧器が必要となります。

電気製品と変圧器の接続方法

電気プラグ変換アダプター

すでに住む家が決まっているときは、電気プラグの形状を確認してあらかじめアダプターを用意します。
一方、住む家が決まっていない場合など、家のプラグ形状がわからないときはマルチアダプターが便利です。

ちなみに、単純なアダプターは、シンガポールの電気店でも2~3ドルで購入できるので、出張用に有用な世界対応マルチアダプターを2,3個用意していくと良いでしょう。

変圧器

変圧器は、消費電力によってな種類があります。
そのため、シンガポールで使用したい家電のワット数(W)を確認して、容量が合うものを用意します。

なお、たいていの家電にはワット数が記載されています。
記載のない場合は、電力(W)=電圧(V)×電流(A)で計算できます。

変圧器
電気製品消費電力の目安(W)
ドライヤー400-2000W
炊飯器200-1500W
電子レンジ500-1300W
電気製品消費電力の目安(W)
アイロン500-1500W
電気ポット400-1000W
コーヒーメーカー700-1000W
注意点
  • 30分以上の連続使用:電気製品の消費電力(W)の1.25倍以上対応の変圧器 が必要。
  • 発熱・冷却・モーター仕様の電気製品:消費電力(W)の2~3倍以上の対応トランス式変圧器 が必要。

トランス式と電子式

変圧器には、電子式とトランス式があり、それぞれ用途が異なります。

トランス式:精密機器
  • ACアダプター
  • スマートフォン、タブレット
  • デジカメ充電器
  • デジタル音楽プレイヤー
  • 電動ハブラシ
  • パソコン など
電子式:消費電力が高い熱器具
  • 電気ケトル
  • トースター
  • ドライヤー
  • パネルヒーター
  • ハロゲンヒーター
  • 電気スタンド など

トランス式はほぼすべての電気製品に使用できます。
しかし、電子式の場合は、使用できない電気製品があります。

電子式変圧器が使えない電気製品
  • 電子表示のある、電子ジャーポット、電子レンジ、電子炊飯ジャーなど
  • テレビ、スピーカー、パソコン、デジタル音楽プレイヤーなど
  • ACモーター付機器:冷蔵庫、洗濯機、布団乾燥機など
  • 温度調整ツマミがあるヘアアイロン、イオンスチーマー、家庭用アイロンなど

また、電子式変圧器は小型の形状ですが、トランス式は大型になります。
ただし電子式変圧器を使えない電気機器が多いため、容量の大きなトランス式変圧器を1つは用意することをお勧めします。

また、アップトランス、ダウントランス、両方使える変圧器であれば、日本へ帰国後に海外製品を使用することもできます。

すなわち「トランス式の、使用機器の容量を満たす、アップダウントランス変圧器」の購入をお勧めします。

電子式の変圧器は小型です。キッチンなどで電気ケトル(沸かすだけ)用として使うには便利です。

高電圧の家電は現地調達も検討して

変圧器は高価です。また電子機器は使用不可という変圧器も存在します。
使い方を間違えると家電を壊したり、負荷をかけてしまいます。

そのため、熱を発する家電、高価な家電、電子機器、1000Wを超える機器については、現地調達するか海外仕様の商品を用意することをお勧めします。

またトランス式大容量変圧器は重く固定位置に設置しがちですが、洗面所等水回りに常時設置するのは危険なので、水回りで使用するものも海外仕様または現地調達をおすすめします。

各種家庭用電気(電子)器具について

将来海外生活の可能性が高い方は、普段からできるだけ100~240V対応の家電を購入することをお勧めします。

100-240v対応の商品がない場合は、どうしても持っていきたいものだけに絞ることをお勧めします。
なぜなら、使用の度に変圧器を使うのは不便だからです。
そのため、シンガポール仕様のものを用意するのか、電池式のものが無いか、代用品が無いかなど検討します。

炊飯器

日本で海外仕様を調達するか、電気を使用せず電子レンジ等で炊ける炊飯器を用意します。
ただし家族が多い場合は、現地調達の検討をおすすめします。

  

ヘアドライヤー

日本でも海外仕様が買えますし、現地調達でもたくさんあります。

アイロン

現地調達で十分対応できます。

ちなみに、海外では頻繁にアイロンを使用しない場合は、アイロンマットを用意しておくと便利です。
軽量コンパクトにできて、ちょっとしたアイロンには使えます。

電子ポット(電子ケトル)

現地調達や海外仕様で対応できます。

電子レンジ

重いしかさばるので、必要ならば現地調達するのがおすすめ。

掃除機

ダイソンをはじめ、100-240v対応の掃除機が増えています。
スティックタイプが引越し時にかさばらないのでお勧めです。

コーヒーメーカー

必要ならば現地調達。なお機械に頼らず、手で入れるドリップ式も検討の余地あり。

トースター

必要ならば現地調達、オーブンやトースト付きコンドが多いです。

ミキサー

必要ならば現地調達。

空気清浄機

海外仕様かトランス式変圧器使用。
現地では日本ほど数が多くありません。

除湿器

トランス式変圧器を使用するか、現地調達をおすすめ。
なお小型製品なら海外仕様も購入できます。シンガポールは湿度が高いので重宝します。

IH調理器ホットプレート

トランス式変圧器使用か、海外仕様。
cなおフライパンなどでの代用も検討。

布団乾燥機

使用頻度を考えるとトランス式変圧器使用をお勧め。
なお湿度の高いシンガポールでは重宝します。

洗浄便座

設置済みコンドミニアムが増えています。

なお設置されていない場合は現地で、TOTOの電源不要のEco Washerを設置するのもおすすめです。
水圧を利用して水を噴射します。
温水は出ませんが、年中暖かいシンガポールでは問題なし。

また、短期単身赴任なら携帯式洗浄機の検討も。

電動バリカン

100-240v対応のバリカンがおすすめ。
美容院が高いシンガポールでは、すきばさみと合わせて重宝します。

電動歯ブラシ

パナソニック、フィリップス、ブラウンをはじめ、海外仕様100-240v対応の商品が多くあります。
また出張を考えると電池式もおすすめです。

美顔器など

値段が高いが海外仕様もあります。
もしくは電池式やトランス式変圧器使用も検討。

ちなみに現地でも調達できます。

オーディオ

真空管アンプには100-240v対応品がたくさんあります。
ただし真空管の予備持参も忘れずに。

またUSB充電できるポータブルスピーカーにスマホを接続しての簡易オーディオもおすすめです。

映像再生機器

プロジェクタなど海外製の商品には100-240v対応品が多いです。

また現地調達も可能です。
とくにアマゾンプライムビデオなどの映画鑑賞に最高です。

最後に

海外で生活するとき、日本からどのような家電を持っていくか迷います。
でも現代ではネットで日本から購入することも可能なので、あまり深く悩まないことです。

  • シンガポールは、BFタイプのコンセントが主流、まれにB3タイプもあります
  • 電圧は230V、周波数は50Hz (単相230/240V、三相400/415V)
  • キッチンはIHが主流
  • 100-240V対応の電子機器以外の電化製品は、現地調達がおすすめ
  • 変圧器には「電子式」と「トランス式」があり、電子式の変圧器は小型だが、使えない機器があるため注意
  • トランス式の、使いたい電化製品の消費電力2-3倍以上の、アップダウントランス変圧器がおすすめ

また先住の方が帰国するときに頂けるものがあるかもしれません。

それよりも、変圧器の間違った使い方をして大切な家電を壊さないことに注意してください。

ちなみに私はお気に入りの家電に負荷をかけたくないし、ややこしいので、100-240v対応の掃除機、オーディオと電動歯ブラシ、電子オルガン、パソコン、デジカメ、シェーバーしか持ってきていません。

現地到着後に、現地仕様230v対応のアイロンと電気ケトル、ドライヤー、電子レンジを安く購入しました。

変換プラグも不要で安全です。

長く住む人は現地調達、短期居住の人はできるだけ代用品の検討をおすすめします。

この記事を書いた人
Gney

航空会社での勤務を経て、ペットとの海外生活や各国への旅行を体験し、カメラや釣りに興味をもつ工学理系女です。
世界のどこにいても生きて行けるよう精進中。

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