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EZ-Link、旅行者はツーリストパス、7歳未満は専用カードで無料!シンガポールの公共交通機関に

この記事は約13分で読めます。

シンガポールでは、公共交通機関が発達しています。
タクシーも比較的安くて安全ですが、 やはり経済的な旅をするには公共交通機関の利用が最適。
そこで、手軽に簡単に公共交通機関を利用するのに便利なアイテムやEZ-Linkカードについてご紹介します。

  • シンガポールはどこでも公共交通機関で便利に簡単に移動可能だが、現金では高いし不便
  • パスカード (EZ-Linkカード)、地図アプリ、Wifiなどの通信があると便利に、バスと電車に乗れる
  • 3日以内の短期滞在には、ツーリストパスがお得で便利だが、セントーサエクスプレスなどには乗れない
  • 7歳未満で身長90㎝未満の子供は無料
  • 7歳未満で身長90㎝以上の未就学の子は、パスポートで「Child Concession カード」をチケットオフィスで作ってもらい持参すると無料
  • カードに非接触(wave)マークがついているクレジットカードは、事前に登録(G PayでもOK)すれば乗れる
  • 通常のEZ-Linkカードは、繰り返し入金して利用できるが、有効期限5年に注意
  • カード代以外は、チケットオフィスで返金可能

シンガポールの公共交通機関は発達

シンガポールは、バスと電車があれば大抵の場所に行けます。
観光地はすべてを網羅しているといっても過言ではありません。
しかも、本数もたくさん走っているので、ストレスなく移動が可能です。

ただし路線数が多い分、必要なアイテムがあります。
パスカード (EZ-Linkカード)、地図アプリ、Wifiなどの通信です。

そこで、具体的にどのようなものを用意すればよいかご紹介します。

パスカード(EZ-Link)には様々な種類がある

電車やバスの料金は、パスカードを使わなくても、通常現金支払い料金で、最大2ドル代とお安いです。

しかし特にバスは、運賃を乗車時に支払うのに料金体系が距離別とややこしい。
さらに、現金利用を想定しておらず、お釣りや両替設備が整っていないので、パスカードは必須といえます。

もしバスには乗らない!と決めた方には、電車の駅の券売機で買えるスタンダードチケットでも問題ありません。
なお買い方はMRT/LRTの記事を参照ください。

またパスカードがあったほうが半額近く安くなるので、お得です。

このパスカードは、セブンイレブンや駅のPass Officeなどですぐ購入できます。
またシンガポール在住の方は、銀行のカードの裏にEZ-Linkの表示があればTopUp(入金)して利用できます。
さらに最近は、銀行カードやクレジットカードで、Top-Upなしで利用も可能になりました。

このパスカードは総称で「EZ-Linkカード」と呼ばれ、いくつかの種類があります。
なお手軽に公共交通機関に乗るには、このカードを1人1枚用意します。

どのEZ-Linkカードを用意したらよいか

大人とこどもの境界も複雑なので、どのカードを用意すると良いか、おおまかな目安を示します。
ただし、購入するときに駅員さんや店員さんに確認するのがベストです。

それぞれのカードの内容については後に紹介します。

ただし、頻繁にシンガポール旅行をする方や、タクシーなどを利用する方、Waveマークがついているクレジット/デビットカードを大人の人数分用意できる方、セントーサ島への往来が頻繁な方には、通常のEZ-Linkカードやクレジットカードの利用がおすすめです。

使い方は簡単、SUICAのようにカードに入金して、乗降時にSUICAのようにかざして、ピッとタッチするだけです。

EZ-Linkカードをタッチして入る駅の改札-シンガポール

ツーリストパス

EZ-Linkカードには、特別な「ツーリストパス」と呼ばれる乗り放題カードが存在します。
電車やバスでの移動がメインの旅行者に便利なパスです。

なお、ツーリストパスは、4種類のカードがあります。以下のうち、いずれかを選択します。

シンガポールのツーリストパスの種類
2024年3月時点
注意
  • 料金は、大人と身長90cmを超えるこどもに適用されます。
  • 1日目は、パス購入日の23:59までが有効です。
  • セントーサエクスプレス、RWS8、Fast Forward、Night Rider、Nite Owlバスなどのプレミアムサービスの利用はできません

左から順に解説します。

1-3日間乗り放題 : ツーリストパス (Singapore Tourist Pass)

帰国前に、カード代(10$)のデポジットを返金してもらうことが前提で、お得なカード。

  • 最も一般的なツーリストパスです。
  • 連続した日数の間、使用可能です。
  • カード料金にカード代10ドルが含まれており、カード返却時に10ドル返金されます。カードが最初に発行された日から5日以内に返却が必要です。
  • 返金受付は駅のチケットオフィスでできます。ただし営業時間には注意。Transit Link Product & Services
  • チケットオフィス以外には、ブギス(東西線)、チャンギ空港、クランジ、ラベンダー、ドービーガウト、マリーナサウスピアのMRT駅にあるSMRT Passenger Service Centerでも返金できます。
  • カード代返金期限を超えた後は、通常のEZ-Linkカードとしてチャージして利用することが可能です。

3日間乗り放題デポジットなし:SGツーリストパス (SG Tourist Pass)

  • かわいいカードが欲しい人におすすめ。
  • 連続した3日間使用可能です。
  • カード代込みなので購入時のデポジットが不要、返金なしです。

3日間乗り放題デポジットなし:SGツーリストパス (SG Tourist Pass Red)

基本的に、上記のツーリストパスと同じです。

3日間乗り放題オプション付き: シンガポールツーリストパスプラス (Singapore Tourist Pass plus)

  • 連続した3日間使用可能です。
  • オプション付きです。最新のオプションはWebをご確認ください。

(オプションの例 2019年7月)

  • 1時間のウォーキングツアー
  • 10S$分のフーターズ (Hooters)でのお食事券
  • 8S$分のポストカードセットをもらえる

1日乗り放題キーホルダー型 [販売終了してしまいました (残念…)]

  • 失くしやすいカードの代わりに身につけておくことが出来ます。記念品になります。特に7歳以上のお子様におすすめ。

7歳未満の未就学のこどもはChild Concession Cardで無料

7歳未満で身長90㎝以上の未就学の子は、パスポートを持って「Child Concession カード」をチケットオフィスで作ってもらうと、無料で公共交通機関に乗れます。

ただし、逆に言えば、90cm以上の子はChild Concessionカードを持っていないと、大人の料金がかかるので絶対に忘れないで!

また、シンガポール市民や永住者は申込書に記入してカードを入手します。

Child Concession Card
Child Concession Card

なお、有効期限は7歳になる年の4月末まで。
短期旅行でも長期滞在でも7歳未満の未就学のこどもにはコレ。

ちなみに、90㎝未満の子はこのカードをもっていなくても無料で乗れます。

【番外編】7歳以上のシンガポール政府指定学校に通う学生やシニアなど

シンガポール在住の学生やシニア用のカードが、各種用意されています。
詳しくは学校やチケットオフィスなどで確認して下さい。

Transit Link Product & Services

Student Concession Card
Student Concession Card
Senior Concession Card
Senior Concession Card

長期滞在者や、たまにしか乗らないおとなは通常のEZ-Linkカード

もちろん旅行者でも誰でも利用できる普通のEZ-Linkカード。
ただし、入金して利用するので、最終的に残金の返金の手間があることが前提のカードです。

電車とバス両方で利用できるSUICAのようなICカードですが、運賃が現金支払いの半額近くですみます。

なお通常のEZ-Linkカード自体の料金は$5です。
それに初期利用できる料金が含まれて、チケットオフィスでは$12($7利用可)、セブンイレブンでは$10($5利用可)にて購入できます。

ちなみに、カードの有効期限は購入日から5年です。
EZ-Link アプリで失効日が確認できます。

EZ-Linkカード - 表面
EZ-Linkカード - 裏面

デビットカード/クレジットカード

2019年の4月から、クレジッドカードやデビットカードでMRTやバスに乗れるサービスが始まりました。

なお海外(日本)のカードでもOKですが、カードに非接触(wave)マークがついていることが条件です。

タッチ決済機能付きクレジットカード - EZ-Linkカードとして代用可能
タッチ決済機能付きクレジットカード - EZ-Linkカードとして代用可能

またGoogle PayやSimplyGo事前に登録しておく必要があります。

EZ-Linkカードの購入方法

EZ-Linkの購入方法はパスの種類によって異なります。
一括管理してくれたら楽なんですけどね。

ツーリストパス

ツーリストパスの購入場所は種類によって異なります。
Webページを参照ください。

チャンギ空港のCheersというコンビニは24時間営業なので、ここで購入すると便利です。(2020.7現在)

シンガポールチャンギ空港 Terminal 1, Level 2
Terminal 1, Level 2
シンガポールチャンギ空港 TTerminal 3, Level 1
Terminal 3, Level 1

Child Concession Card

MRT (電車) の改札付近にあるチケットオフィス 「Passenger service」で購入できます。

なお、ID (パスポートなど) の提示が必要です。

MRTのTicket Office - EZ-Linkカードが購入できる場所
Ticket Office

通常EZ-Linkカード

公共交通機関だけでなく、ホーカーやタクシー、ショッピングなどでも支払いに利用できます。

なお、MRT (電車) の改札付近にあるチケットオフィス (Passenger service)および一部のセブンイレブンで購入できます。

有効期限は購入日から5年。期限のチェックはアプリまたは券売機で可能。
Check Card Expiry · Customer Portal

ちなみに期限切れのカードは、チケットオフィスに持って行くと、手数料がカード残高から引かれ、カードを新しいものに交換し残高を移行してくれます。

ただし、2年以上期限が切れたカードは、残高から「月額1ドル」が差し引かれて交換となるので、残高が多いカードは注意が必要です。
したがって、旅行中に購入した人は、帰国前に返金するべきです。

※ チケットオフィスは駅によってお昼頃にしか開かないところもあります。
詳しくはHPを参照ください。

通常EZ-Linkカードへの入金 (シンガポールではTop Upといいます)

通常のEZ-Linkカードは、繰り返し入金して利用できます。
また、利用料は返金できます。
そのため、遠くまで行くときは多めにTop Upすることをお勧めします。

EZ-Linkの入金場所
  • 駅にある券売機やチケットオフィス (SUICAなどと同じ要領です)
  • アプリ(EZ-Link AppでTop Upできます。自動Top Upも可能です)
  • セブンイレブンやCheers (レジにて)
  • 特定の銀行のATM
  • コミュニティクラブなど

ちなみにクレジットカードには、EZ-Linkとして使えるものがあります。
入金作業が不要なので便利です。

ツーリストパスやEZ-Linkカードの返金

1-3日用シンガポールツーリストパス(デポジット込み)のカードは、返却すればカード代のデポジットを返金してもらえます。

また、通常のEZ-Linkカードの場合は、最初カードを購入したときのカード代 (EZ-Linkは5ドル) は返って来ませんが、チャージされている金額は返金してもらうことができます。

なお、MRTの駅のチケットオフィス (Passenger service) にて、Refund,please. と言えば返金してくれます。

必要なアプリ

公共交通機関を利用する際にあったほうがよいアプリをご紹介します。

Google Map

シンガポールはバス停がたくさんあります。
しかし、車内案内表示がないバスが存在します。
したがって、バス停が近くなったら自分で降車の意思表示をしなければならず、地図アプリは必須です。

Google マップ -  乗換案内 & グルメ

Google マップ – 乗換案内 & グルメ

Google LLC無料posted withアプリーチ

My Transport Singapore

電車の案内・バスの到着時間などを案内するアプリです。
シンガポール政府が作っている公式アプリです。

MyTransport.SG

MyTransport.SG

Land Transport Authority (Singapore)無料posted withアプリーチ

Wifiやデータ通信

アプリを使用するためにWifiなどが必要です。
とくにバスでは乗車中も必要なので通信手段のいずれかを用意します。

ちなみに日本の空港で借りられるWifiは、旅行中ずっと使用できて便利です。

また、事前予約して購入できるプリペイドSIMも便利です。
こちらで購入すると、シンガポールのチャンギ空港で受け取れるので、すぐに旅行が開始できます。

それでもなお、心配な方は出国前に購入しておくのも良いでしょう。
またアジア圏の多くの国で使用できるSIMが日本で購入できます。
SIMフリースマホを持っている方にはとても便利です。

最後に

パスカードを利用すれば、公共交通機関が手軽に利用できます。
また、返金とか購入場所とかややこしいなぁと思う方やタクシーの利用も検討している方には、通常のEZ-Linkカードの取得がおすすめです。

このパスはシンガポールの旅行者へのおもてなしなので、ぜひ活用して楽しんでください。

  • シンガポールはどこでも公共交通機関で便利に簡単に移動可能
  • パスカード (EZ-Linkカード)、地図アプリ、Wifiなどの通信があると便利に、バスと電車に乗れる
  • 3日以内の短期滞在には、ツーリストパスがお得で便利
  • 7歳未満で身長90㎝未満の子供は無料
  • 7歳未満で身長90㎝以上の未就学の子は、パスポートで「Child Concession カード」をチケットオフィスで作ってもらい持参すると無料
  • カードに非接触(wave)マークがついているクレジットカードは、事前に登録(G PayでもOK)すれば乗れる
  • 通常のEZ-Linkカードは、繰り返し入金して利用できるが、有効期限5年に注意
  • カード代以外は、チケットオフィスで返金可能
この記事を書いた人
Gney

航空会社での勤務を経て、ペットとの海外生活や各国への旅行を体験し、カメラや釣りに興味をもつ工学理系女です。
世界のどこにいても生きて行けるよう精進中。

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