海外赴任は新たな挑戦となりますが、十分な準備と前向きな心構えが成功への第一歩です。
実際に、何度か海外赴任を体験した経験を踏まえて、準備したことをすべて挙げています。
この記事を参考にして、しっかり準備し、新しい環境での生活を心ゆくまで楽しんでください。
情報収集とスケジュール
準備の最初は、あらゆることに関して情報収集です。
赴任国の基本情報、ビザの取得、その他手続きに関する情報を一通り調査します。
なお、会社指示による赴任の場合は、会社との連携が必要なため事前情報と軽いフットワークが大切です。
必要な手続きなどの情報が入手出来たら、スケジュールを立てましょう。
渡航国によって異なりますが、少なくとも、手続きと準備に2か月は見ておいたほうが良いです。
ちなみに、毎年出される海外赴任ガイドがあります。
これを参考にして準備を進めると効率的です。
家族の調整
海外赴任が決まったら、家族のケアが一番大切です。
家族と共有し、新しい生活への期待や心配事を共有し合います。
一緒に行くにしても、単身赴任するにしても、家族全員に大きな影響があります。
家族の現状や赴任先の情報を入手して、しっかり話し合いをしましょう。
とくに、子どもやペットがいる場合は、帯同するのか単身赴任するのかは、重要事案です。
また現地でのサポート体制や留守番の計画を立て、安心感を高めます。
会社のサポートの範囲も含めて、しっかり把握しておくことが必要です。
ビザとパスポート、渡航関係
パスポートの取得
ビザの取得にパスポートが必要なため、パスポートを持っていない場合は、すぐに取得します。
各都道府県で申請ができます。
マイナンバーカードがあれば、オンラインでも申請できます。
なお、他でも必要となる公的証明書がコンビニで取得できるので、マイナンバーカードは取得しておくと便利です。
すでにパスポートを持っている方は、有効期間が切れていないか確認します。
有効期間が切れている場合は更新手続きを行います。
申請から受け取りまでに1週間程度かかります。
ビザの申請・取得
ビザの手続きは、具体的な渡航準備の中で最初に行います。
なぜなら国によってはかなりの時間と手間を要するからです。
まずは必要書類を集めることから始めます。
必要なものは渡航先やVISAの種類によって異なります。
また、パスポートの有効期限を確認し、必要ならば更新手続きを行います。
もし、ペットがいる場合
ペットの準備も、優先事項です。
なぜなら、渡航まで手続きに数か月かかる場合が多いからです。
一緒に渡航するのか、誰かに預けるのか、その判断期間を考慮すると、最初に考えるべき事項です。
シンガポールに渡航した際の記事を載せます。
他の国への渡航でも利用できる英文証明書がダウンロードできます。
犬のシンガポール渡航用 英文証明書
海外に犬を連れていく際に必要になる英文証明書です。日本では、獣医さんによっては英文証明書は用意されていないので、自分で持参します。
フライトの予約
フライトチケットの予約については、ビザ取得の日時、光熱関係の停止日時、こどもの学校関係、ペットの帯同などタイミングを考慮すべき点が多々あるので、先に一通りのスケジュール構築が必要です。
また家族帯同分については会社の指示に従い、別途日時を明確に指定する必要があります。
空港までの交通手段確保
現自宅の携帯電話やネット回線を解約する前に予約します。
とくにタクシーやバスなど見落としがないように気をつけます。
ホテルの予約
赴任先の家が確保されるまでの滞在先となるホテルを予約します。
ホテルを会社が用意してくれる場合でも、現地で家探しや引越し手続きがあるため、住みたい場所の近くに滞在すると便利です。
その近所に銀行、スーパー、駅やバス停などがあるか、実際に歩いて、見て、確認できます。
日本の引越しの場合と同じく、重視すべき点は人によって異なるでしょう。
ちなみに、賃貸住宅は1-2年契約が多いです。
もし失敗したと思っても、すぐに移動できないことが多いです。
すなわちホテルの予約前に、どこに住みたいか、条件は何か、事前に決めておくことが大切です。
健康診断と持病への対応
健康診断、予防接種
会社の指示に従い、家族も含め全員、海外渡航健康診断を受けます。ほぼ人間ドックです。
これで引っ掛かって大変な目にあいました。
そうならないように、早めの健康診断受診をお勧めします。
また、予防接種は、1種の接種を数回受ける必要があることも。
その際には、接種と接種の間隔を空ける必要があり、時間がかかります。
参考までに、渡航1か月前に受けた健康診断に引っかかって、その後起きたことを別の記事で紹介しています。
かかりつけの病院
持病がある場合、担当医と早めに今後の治療について相談しましょう。
とくに普段飲んでいる薬がある場合、渡航時に持参できる薬の量に制限があるので、担当医との相談が必要です。
歯医者、ついでに美容院
海外の医療費は超高額です。
歯医者で丁寧に点検と処置を行ってもらいます。
美容院も、渡航直後はそれどころではないので、渡航前に行っておくと良いです。
仕事や学校関連
仕事の引継ぎや必要な手続き
赴任先の勤務条件や業務内容を確認し、必要な手続きを進めます。
海外赴任の成功は、円滑な仕事の引継ぎと正確な手続きにかかっています。
出発前にプロジェクトの文書化やチームとのコミュニケーションを強化し、重要な業務やクライアント情報を共有しましょう。
また、税務や法的手続きも欠かせません。事前に詳細な計画をたて、円滑な移行を確保することが鍵です。
また、赴任にかかわる手続きにも時間を要します。
計画的に手続きを遂行しましょう。
こどもの学校などの手続き
こどもがいる場合は、現地の学校に関する情報や入学手続きを行います。
お子さんの学校、習い事等の手続きが、日本と赴任先両方で必要です。
私立にするか公立にするか、悩みはいっぱいです。
スクールバスがある学校もあり、家の場所をも左右する事項です。
会社の位置によるので、勤め先にお子様のいる詳しい方がいれば、その方に伺うのが一番です。
- 留学先の学校を決める(日本人学校・現地校・国際学校・私立在外教育施設)
- 在学証明書・成績証明書・転学書類一式などの取得
- 現学校への転出連絡・手続き
- 習い事などの退会
住居と生活環境
引越しの手配、発送物準備
まずは、持ち物を決定します。
これがぶれると、引越し準備がうまくできません。
また、運送業者によって、しっかりと引越しガイドや必要書類、梱包材の用意を行ってくれます。
そのため、早めにコンタクトを取り、これらを入手すると、準備が効率的に行えます。
運送業者
運送業者は会社が手配してくれましたが、許される量に合わせて、選択と荷造りが必要です。
また、航空便と船便とがあります。
それぞれの到着までの日数と、許容される重さが大きく異なります。
船便は最低でも1か月、航空便でも最低1週間はかかります。
なお、受け取り日時は渡航後でも調整できますので、渡航先で倉庫を用意する必要はありません。
なお、運送業者によっては、船便をすべて航空便にすることも可能でした。
ただし船便の量を航空便に変換すると、輸送量がかなり少なくなります。
事前に、業者に段ボールサイズと重さの目安を確認すると準備がはかどります。
荷物の準備に利用したもの
制限量からはみ出す分は自分で送るか、諦めるか。
いずれにせよ優先順位をつけて準備することが重要です。
付箋を利用して、優先順位、数量、内容物を箱に表示しました。
また、荷物準備に利用するため、手でカットでき、はがしやすい養生テープがあると便利です。
なお、小物はクリアケースに入れるとまとまります。
滞在先でもそのまま利用できます。
荷物の選択と分類
荷物の運搬方法には、手荷物と航空便輸送、船便輸送があります。
順に運搬できる量が増えますが、一方で受け取りまでの時間が延びます。
その点を考慮して、荷物を分類します。
また加えて、置いていくもの、処分するものに分けます。
現地で買えるような、日用品は原則生活立ち上げの数日分だけを用意します。
そのため、何が現地調達できるのか、把握しておく必要があります。
さらに生活立ち上げ後、はやめに必要なもの(生活用品)と、しばらくなくても大丈夫なもの(季節ものや趣味の道具)などに仕分けします。
スーツケースで運搬するものは、1,2週間分の出張や旅行と同程度と考えてよいでしょう。
個人的な経験として、トイレットペーパーは1巻あると、何かと便利です。
また、輸送中の破損や紛失などは、気をつけていてもどうしても起こりえるものです。
本当に貴重なものはできるだけ持って行かないようにします。
置いていくものは、実家や持ち家、レンタル倉庫に預けたりします。
注意事項
また各国に持ち込んではいけないものには、準備段階で注意が必要です。
加えてそれとは別に、航空便には搭載できないものが多くいです。
私の場合、香水、ネイルと殺虫剤がお断りされました。
出国するときは諦めればよいだけの話ですが、帰国時は気をつけないと持ちきれない手荷物が残ってしまうかもしれません。
自動車やバイクの売却/一時抹消/保存処置
自動車やバイクなどを持っていれば、処置が必要です。
赴任中も保管するなら一時抹消登録のため、ナンバープレートを外して、車検証と印鑑登録証明書などの必要書類を持って陸運局へ手続きをしに行きます。
そしてバッテリーを外して、乾燥材を置きカバーをして保管しています。
ただし、帰国後は再登録が必要です。
ちなみに250㏄以下のバイクは維持費があまりかからないため、そのままにして一時帰国中に利用しています。
一方売却するなら、業者にお任せが便利でしょう。
国外運転免許証の取得、日本の運転免許の更新
赴任先で運転するなら国外運転免許証を取得します。
管轄の運転免許センターへ行くと、即日発行されます。
警察署でも手続きは可能ですが、発効までに2週間ほどかかりました。
国内の免許証を更新するためには、帰国が必要となります。
前倒しで更新できる場合(更新時期まで1年を切っている場合など)があるので、運転免許センター等に相談してください。
なお、赴任先で免許証の期限が切れてしまった場合でも、帰国後すぐに免許センターへ行けば、軽い講習を受けて即日の更新ができます。
ホームセキュリティ(郵便ポスト回収)、防犯対策
自宅がある場合には、ホームセキュリティの契約がおすすめです。
ALSOKの「るすたくサービス」では、約数千円/月でカメラ監視、郵便ポスト内の回収と処置、月一回の見回りおよび報告をしてくれています。
また部屋の換気などもお願いしたタイミングで実行してくれるオプションもあります。
また自力でもできる限りの防犯宅策を施します。
電気、水道、ガス、携帯電話、ネット回線などの解約
電気水道ガスはネットや電話一本で簡単に手続きが可能です。
帰国時に再開手続する際、お客様番号が必要な場合があるので、比較的新しい支払書を渡航先に持参すると便利です。
携帯SIMは解約するか、休止手続きを行います。
携帯電話の解約は、手続きの次月末解約処理の場合がある事、SIMの返送の必要性、そのタイミングなどに注意が必要です。
また一時休止できるサービスもあります。
電話番号が保持できますが、料金がかかる場合、期間に上限がある場合が多いです。
利用しているサービス会社で確認します。
ネット回線の解約はプロバイダーを通して行います。
ルーターなどをレンタルしている場合は返却が必要なので、いつどこで発送するか検討が必要です。
NHKも解約手続きができます。
いずれにしても一度早めに連絡して、対応を相談することをお勧めします。
パソコン等のセキュリティ強化
渡航先でPCが壊れるとかなり困ります。
出国前にデータのバックアップを取り、セキュリティ対策を施します。
PCのリカバリーディスクも準備して、忘れないように持参します。
ついでに赴任先へ持って行くデータも保存します。
郵送物の転送、停止手続き
郵送物の転送、DMの停止、運送会社などの住所変更手続きをします。
日本国内にいる親族などの家に転送するようにします。
1年ごとに手続きが必要です。
また帰国時も手続きが必要なので、この機会にe転居用のゆうびんIDをつくってオンラインで手続きできるようにしておきます。
DMは2か月ほどかけて、発送先に片っ端から電話して停止手続きしました。
SIMフリー携帯の準備、渡航先の通信の情報収集
SIMフリーのスマホがあれば、渡航先でSIMだけ買って通信できます。
もしSIMロックがかかっている場合は、利用中のサービス会社に確認し、SIMロック解除を行います。
なお、生活立ち上げ時の数日は、プリペイドSIMを使用すると便利です。
開通作業後、利用日数のカウントが始まります。
利用期間に余裕があれば、携帯会社を解約していても出国前に開通して使えます。
SIMピンを持っていくのを忘れないで!
アジア周遊プリペイドSIMなどは、登録作業がないのでアクティベーションは簡単です。
- SIMカードを挿入
- 端末のローミング設定をオン
- 端末を再起動
- 端末のAPN設定がinternetになっていることを確認する
- 開通
アプリのインストール
渡航直後に必要なアプリを、事前にインストールしておくと便利です。
赴任時インストールして、その後も継続して使用しているアプリをご紹介します。
とくに配車アプリは、家探しや携帯の契約などの時にも活用するので少なくともインストールだけはしておくことをお勧めします。
その他、現地で便利なアプリはたくさんありますが、渡航後Wifi環境を整えてからインストールすれば良いです。
赴任先の家の情報収集および確保
赴任先での住居を探し始めます。
会社提供の住居がある場合は条件や設備を確認しましょう。
駐在の場合は、現地で家探しの時に介在人としてエージェントがついてくれることもあります。
現地の方に確認することが重要です。
しかし渡航後に家を探すにしても、日本の生活のように良い調査環境が整っているとは限りません。
そのため、その国の文化を知り、予算、住みたい場所など条件を絞り、めどをたてておくことをお勧めします。
各種連絡先リスト作成、ID&パスワード記録
特に、渡航先の勤務先住所と電話番号、クレジットカードを紛失した場合の連絡先や、銀行とカード系、保険会社などが重要です。友人の連絡先もあると便利です。
解約した日本の電話番号が必要な場合が出てくることもあります。
渡航前の自分の住所、連絡先の記録も残します。
長く海外居住すると、自身の日本の住所さえも忘れます。
またパスポート紛失時や更新時など戸籍の住所も必要になることもあります。
また、日本のパソコンで自動ログインできたサイトでも、あらためてID&パスワードを求められる環境も出てきます。
日本で使っていたサイトのID&パスワードの記録を一覧にして持って行くと便利です。
- 現地日本大使館・総領事館
- 滞在先のホテル(自宅)
- 現地での関係先
- 日本国内の家族・友人の連絡先
- 日本国内の所属先緊急時連絡先
- パスポート番号と発行年月日・戸籍の住所
- クレジットカード会社
- 利用している銀行
- 保険会社
- かかりつけの病院
- パスポート番号と発行年月日
- 利用する航空会社
- 渡航前の住所および電話番号
- 各種ID&パスワード
家財、冷蔵庫内の整理
自宅を解約したり賃貸にする場合は、レンタル倉庫などの確保、家財の整理、そして出発直前には食料品の処分などが必要です。
リサイクルショップや販売サイトを利用したりと時間がかかるので、ごみの日に合わせて少しずつ頑張ります。
現地への手土産の用意
会社や学校関係など、ちょっとしたおみやげがあると喜ばれます。
日持ちする、小分けにできるお菓子を数種類用意しておくと便利です。
町内会休止手続きおよびご近所への挨拶
町内会の脱会手続きや、ご近所、友人への挨拶をします。
不在の間にお世話になる方にはちょっとした手土産持参で。
在留届の提出
海外では、突発的な事件や事故に巻き込まれることもあります。
在留届を出しておくと、安全情報をメールで受け取れるほか、緊急時の連絡、安否確認、支援などが受けられます。
オンラインで簡単に申請できるので、渡航家族も含めて全員分を登録します。
住民票移転手続き、マイナンバーカード停止手続き
1年以上海外に住む場合は、お住いの市町村役場で、国外転出届を出します。
出国2日前くらいに住民票の移転手続きをしました。
これで来年分からは住民税がかかりません。
同時に、戸籍証明などを取得するために発行し便利に使ったマイナンバーカードも失効返却です。
帰国後に必要な場合は住民票を登録したのち再発行します。
ちなみに、帰国後に住民票を登録した際に発行されるマイナンバーカードの番号は、執行返却前と同じ番号になります。
在外選挙人名簿の登録
仕事や留学などで海外に住んでいる人が、外国にいながら国政選挙に投票できる制度を「在外選挙制度」といいます。
在外投票ができるのは、日本国籍を持つ18歳以上の有権者で、在外選挙人名簿に登録され在外選挙人証を持っている人です。
ちなみに、在外投票を行うには、在外選挙人名簿に登録されていることが必要です。
そして在外選挙人名簿に登録されるためには、市区町村の選挙管理委員会に対して申請する必要があります。
財務と保険
保険関係の手続き
日本の健康保険、医療保険、生命保険等の手続き
日本で加入している各種保険の取り扱いについて確認が必要です。
渡航先で適用できる保険もあります。
ただし、住所変更が必要な場合などもあり、適用は保険会社により様々です。
海外滞在時の健康保険に加入
現地の医療制度や保険について理解し、必要な保険に加入します。
海外の医療費は高額なことが多いです。
会社の保険が付与されない場合は必ず加入します。
また歯科の保険が付いていない場合もあります。
その場合は別途加入が必要です。
私は、滞在先で大型ポリープ除去の内視鏡手術をしました。
手術と1日入院で100万円以上かかりました。
長期滞在の場合、保険加入は必須です。
自動車保険の中断手続き
保管する車の自動車保険は、電話してみると中断手続きができるとのことで、帰国後は再登録することで等級を変更せずにスタートできます。
売却した車については、保険の解約手続きをしました。
クレジットカード付帯の保険の確認
スーツケースや所持品の保険などが付帯しているクレジットカードが多いです。
ただし、内容を確認し知っておく必要があります。
過去2回、スーツケースが壊れ、保険で修理してもらいました。
銀行、クレジットカードの手続き
海外赴任者は、「非居住者」となるため銀行口座を保有できません。
渡航先ではアプリの操作もできなくなることが多いです。
そのため、給料をもらうまでの当面の生活立ち上げ費用を確保する手段を検討します。
最近は銀行などでの国際送金も可能ですが、送金完了までに数日時間がかかります。
大手銀行の三井住友銀行や三菱UFJ銀行などでは、グローバルなサービスが用意されています。
日本の口座から渡航先への送金などが可能になります。
出国の1か月前など、早い段階で本人手続きが必要な場合があるため、利用銀行に問い合わせて手続きをすませます。
これで赴任先で銀行口座を開けばすぐに海外送金が可能になり安心です。
海外で広くATMが利用できたCITI BANKは、SMBC信託銀行プレスティアと名を変えています。
クレジットカードも赴任直後は特に強い味方です。
電車も、支払いもクレジットカードがあれば現金不要。
ただし、海外で利用できるものでも、住所変更を忘れずに!
また海外では利用できないものもあるため、確認が必要です。
一時帰国や近国旅行などで渡航が多くなるので、マイルが貯められるとよりお得です。
より多くの国で利用できるVISAまたはMasterカードをお勧めします。
証券関係の手続き・解約
日本の企業が提供する株式売買などは、国外では利用できないものが多いです。
その場合は、保有している株などの売却をする必要があります。
NISAは出国までに「継続適用届出書」を提出すれば、最長5年まで保有することが可能です。
また帰国後には「帰国届出書」を提出します。(2024年1月時点)
ただし、これも証券会社によって取り扱いが異なります。
そのため、必ず証券会社での制度を調べましょう。
ただし、国外から新規の投資をすることはできません。
また株主優待は国内の他の場所に送られるよう手続きが必要です。
送金アプリ
Wise(旧Transfer Wise)は、アプリで低金利かつ短期間で海外送金ができます。
海外在住者で知らない人はいないほど有名なシステムです。
世界中への送金が楽になりました。アプリの登録だけでもしておくことをお勧めします。
納税管理人の届け出および住宅借入金等特別控除の中断届け出
渡航前に様々な税金に関する事務処理が必要です。
住民税など、その年に日本に住んでいた期間の税金はのちのち支払いが必要になります。
不在の間の各種税金を納める管理人を指定して市区町村や税務署に申請します。
一般的に、会社の担当部署、担当税理士や親族に依頼します。
市町村税もあるので市町村役場での手続きも忘れないように。
住宅ローン控除
住宅ローン控除を受けていてかつ家族が誰も住まなくなる場合は、「転任の命令等により居住しないこととなる旨の届出書」を送付します。
なお、帰国後には解除申請が必要です。
届出書を提出して受理されれば、帰国後の確定申告時に最適用手続きが可能です。
(もちろん控除期間に残りがあれば、です。)
言語と文化の準備
語学の勉強
現地の言語を学び、基本的な挨拶や日常会話ができるように心掛けます。
忙しいですが空き時間をみて勉強をお勧めします。
会社から手当てがある場合もあるので、この機会に頑張ります。
オンライン英会話は忙しい人にピッタリ。
DMMでは入会手数料が無く、月単位で参加でき、出国までの短期しかできなくても迷惑かけないし安心です。
無料体験キャンペーンがあることも。
家族で楽しみながら勉強できます。
休会手続きも可能で、渡航先で落ち着いたら再開できます。
コスパが良いと思ったのはレアジョブ英会話。
家や移動時間にアプリを使って無料で楽しく勉強も。
渡航先文化の理解
渡航先の文化を理解することは重要です。
現地の慣習や礼儀などについて学び、円滑なコミュニケーションを図ります。
とくに、宗教やマナー、天候などは、食生活やコミュニケーションなど、生活に大きな影響を与えます。
渡航前にその国の文化を理解し、自分がその文化を許容できるかの判断が必要です。
出発前日・当日行うこと
- 家具を横置き、布かける
- コンセント外す、カバー
- タイマー解除(TV, 時計,自動シャッターなど)
- 窓・ドア施錠確認
- 生ごみ捨て
- 冷蔵庫内処分
- エアコンなどのoff
- ガス元栓を閉める
- 電気のブレーカーOff
- 内外水栓止栓
- ホームセキュリティ設定
- 携帯ローミングOFF
- 戸締り
最後に
新しい国での生活は刺激的でありながら、しっかりとした準備が不可欠です。
この記事では、海外赴任を控えている方々へ向けて、スムーズで安心なスタートを切るための準備一覧を提供しました。
気軽にコメントください!