今回は、アメリカに1年居たら、英会話の勉強をせずとも英語が話せるようになりTOEICの点数が200点アップした筆者が、その後のシンガポール3年間の滞在時には全く伸びなかった、その理由を紐解いて判明した効率的な英会話習得法をお届けします。
「英語」は学校でずっと学んできたけどしゃべれない。現代のこどもは小さい頃から英会話も学習するけど、大人はそうはいかないし。やらなきゃ、と思うけど億劫だし。英会話は度胸だ!とか言われてもその度胸がないし、話す機会もないんだけど。
わかるわかる。でも話せるようになったらいいなぁ、そう思っている方に読んでほしいお話をするね。
海外赴任の準備としても利用していただけると思います。
そもそもなぜ英会話を習得したいのか
あなたは、なぜいま英会話の習得が必要と思っているのでしょうか。きっと目的は人それぞれですが、たいてい要約すると「人生を楽しむため」ではないでしょうか。
しいては人生が楽しくなる。
駐在となると話は別だ!必須なんだ!と思うでしょう。たしかに初期にはある程度は必須となる英会話。ですがやっぱり、あくまでも会話はコミュニケーションの手段です。ほとんどの場合、英会話の力は仕事の質そのものではありません。
英会話はあくまで楽しく生きる「手段」でありただのツールです。だから決して英会話の習得において、苦しんでほしくないです。
TOEICにも影響
ちなみにTOEICの点数が低くてもある程度のコミュニケーションは取れます。
それから、そもそも日本人は教育システム上、書き英語は得意です。これは間違いありません。だからこそ、そのうえ英会話を習得するとTOEICの点数も大幅に上がる可能性を秘めているのです。
筆者が特に勉強せずに、アメリカで1年生活しただけでTOEICの点数が大幅に上がった要因はここにあります。
そこで今回は短期集中で、効率よく英会話を習得する術をお届けします。
アメリカは人種のるつぼ、かつ英語圏なので、英語教室やオンライン学習システムが充実しています。無料教室もたくさん。
シンガポールには英語を第2言語とする人が多く、しゃべれても特に英文法は適当。英語が不得意な日本人でも果敢にチャレンジできる風土があります。
苦しまずに楽しく、一人でも効率よく英会話を習得したいんだけど。レベルとか人によって学習方法って違うのかな。
どんな英会話レベルの人でも、ひとりで効率良く上達できる手段があるよ!
英会話は歌を習得するように 『シャドウイング』
そもそも会話学習をするには、会話相手が必要だと思ってはいませんか。私は思っていました。でも今思えば、それを理由に逃げていただけです。日常会話相手がいると楽ができるだけです。
まず何年か駐在を経て経験したのは、子どもの言語の上達の速さへの驚きです。彼らは生まれてからしばらく、周囲の会話をただ聞いています。そしていざしゃべりだすと、恐ろしく早く英語を覚えていきます。
実は、彼ら子どものようにはいかなくても、大人も似たようなことを繰り返し実践することで効率よく英会話を上達できます。それは、カラオケで披露する歌を練習するときに似ています。
意識せずとも、人前で歌えるようになるまではカラオケの練習は1人でしています。
カラオケで歌いたいからと曲を聴くだけでは覚えているつもりでもいざ歌ってみると歌えないことが多いです。(中には聞くだけで覚える人もいるのですごい!)
カラオケの練習のように
英会話も同じです。しゃべって聞く、これが効率が良いのです。
このように、聞いた言葉をすぐ発声する学習法をシャドウィングと言います。
シャドウイングは、聞く、話す、文法、語彙、すべての力を同時に鍛えられます。
最初は1単語からでもOK。そして1フレーズ、1場面、最後には好きな映画1本分をネイティブと同じように発声できるようになると、英会話の勉強はほぼ終わりです。スムーズに英語を話せるように、そして聞けるようになっています。
まねっこすると、いつのまにか上達するんだね
カラオケに似てるよね。子どもは自然とやってるんだよね。
英語圏に住むと特に子どもは自然とやっていることです。一方で、たとえ英語圏に住んでも、日本のテレビを見て、日本人だけと関わり、英語を聞かないと会話力は伸びません。事実、Covid-19でひきこもったシンガポール生活での英会話力の伸びはかなり乏しいものとなりました。
単語や熟語、語彙力は世界共通で必要
前段で、英会話の勉強が「ほぼ」終わりと言いましたが、やはり単語や熟語だけはしっかり覚えるしかありません。
これは単語だけを覚えようとしても苦しいので、日常生活で気になった言葉や教材、好きな歌やニュースなどから拾った単語を覚えていくことをお勧めします。そして次の日には会話で使ってみるとより身につきます。
聞く→しゃべる→聞く→しゃべる→単語CK→聞く→しゃべる→聞く→
日本語でも同じ、単語と意味を知らないと会話の成立は難しいのです。「はぁーい!」「ばぁーぶぅー」で会話が成り立っているのは幼児だけです。
はぁーい!ちゃーん!!ばぁーぶぅー!
日本語でも3つの単語だけじゃ挨拶くらいしかできないもんね。
単語は知っておくしかないのね。
具体的な学習方法 – どの英会話レベルでもやることは同じ
では、これまで話してきた、しゃべる→聞く→しゃべる→聞く→、を実践する具体的な方法をお届けします。
日本や英語圏外にいるなら
英語を聞く機会が少ない環境では、自ら聞く機会を準備する必要があります。
自己管理能力が要求されない順番で記載しています。継続的に取り組める手段を選択することが大切です。
シャドウイングは、意志が強ければ独学できるよね。
意志の弱いパンダ君は、教室で管理してもらうか、せめて通知のあるアプリがおすすめだよ。駐在直前ならなおさら、短期集中学習だね♪
英語圏に滞在中は
英語圏内に滞在中は、英語を聞く機会に溢れています。これはかなり有利なので活用します。
英会話学校
アメリカなどは、大学や教会などで無料や安価な英会話教室を開催していることがよくあります。うまく活用して飛び込めば大きな飛躍が期待できます。筆者も最初は2か所の教室に週3回ほど行きました。同じ境遇の友人もできて良かったです。
シンガポールではなかなか無料教室はないですが、その分質が高いです。
学校は、物理的にも精神的にも、通いやすいところが一番です。
日常の英会話
また普段からテレビやラジオ、現地の人々との会話、カスタマーサポートでの手続きなどで積極的に人に接してみましょう。
そんな現地での英会話上達生活を補ってくれるアプリをご紹介します。
アプリ:Cake英会話 足りない会話実践を補ってくれます
アプリ:The Straits Times シンガポールの大手メディアのアプリです。現地ニュースを知りながら英語の学習が可能です。
英語圏にいるときは、たとえ1日でも、生の英語に触れるチャンスなんだね。
そそ。ホテルのテレビで、ニュースや面白そうな番組を流しておくだけでも、まねできるフレーズが見つかるよ。
英語圏からの帰国後は
英語圏から出ると急激に減る英語との接触。気が付かないうちに会話の能力が低下します。これを維持するのが結構大変です。海外滞在時より少し負荷の高い聞き取りを継続的に行うために、ネイティブとのつながりを絶やさない、より高いレベルの授業を受ける、など少し努力が必要です。
海外在住時の友人とオンラインでの会話を定期的に行うと、英会話力の維持も可能です。お互いの近況とともに英語についての質問もしやすいです。
また帰国後は出国前より負荷が高めの、映画やYou Tube、ラジオなどの視聴をお勧めします。赴任中に気に入ったドラマを見るのもおすすめです。
アメリカで英語を教えているアメリカ人に教えてもらったオンライン教材
筆者のアメリカ人の知人が、アメリカで英語を教えています。その人が授業準備で参考にしているオンライン教材を紹介します。とくに、Randall’s ESL CYBER LISTENING LABは無料とは思えないくらい充実しているので独学にもお勧めです。
ちょっと上達した気になって、帰国後に怠けると、すぐにしゃべれなくなっちゃうんだよね。どうしたもんかね~。
シャドウイングを続けるんだよ~。最終的には好きな映画の内容まるまる一本分覚えちゃったらどう?
最後に
英会話は、人生を楽しむための手段。好きな映画、好きなジャンルのYoutubeや音楽をとっかかりに、聞くだけでなく、ネイティブになりきって口に出して効率的に楽しく習得してください。
そして英会話習得の先にある人生を楽しんでください。
聞く→話す→聞く→話す→単語CK→・・・のシャドウイングで目指せネイティブスピーカーです。
気づけばTOIECの点数も上がっているはずです。
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