「地球じゃないみたい」
そんな言葉を思わず呟いてしまうほどの絶景が広がる、モニュメントバレー。
雄大なビュート(卓状の山)やメサ(台地)が織りなす風景は、まるでCGの世界。
そんなモニュメントバレーで、星空、夕日、朝日という自然の芸術を独り占めできる、1泊の旅をお届けします。

モニュメントバレーへのアクセス
モニュメントバレーは、オルジャト・モニュメントバレーという地名です。
オルジャトとは小惑星という意味があり、先住民族ナバホ族の居住地です。
そのためモニュメントバレーは国立公園ではありません。
したがって、アメリカ国立公園の年間パスなどは利用できません。
ちなみにカエンタの街から163号線をモニュメントバレーに向かってに進むと、写真で見たことのあるような岩山が次々と見えてきます。

また道中には、ネイティブアメリカンの作るアクセサリーの販売所もあります。


さらに43号線に入ると、料金所があり、その先にビジターセンターを含む展望台があります。
ちなみに、カエンタやモニュメントバレーにガソリンスタンドがあります。
他にはあまりスタンドがないため、こまめな給油をおすすめします。
ビジターセンターから昼間のモニュメントバレー
モニュメントバレーの写真で見る岩々は、かなり大きいです。
そのため、ビジターセンターのどこから撮っても、おおむね同じ、美しい画になります。
ビジターセンターから望む
公園内には、ビジターセンター、ギフトショップ、ホテルなどがあります。



ビジターセンターのテラスでは、有名な3つの岩山と広大な平原を高いところから望みながらお茶をすることができます。



モニュメントのような岩山は、2億7千万年前の地層からの風化浸食によって形成されています。
そして、現在でも風化が進んでいます。
ちなみに点在している特徴的な岩山には、それぞれ名前が付けられています。
有名な3つのモニュメントは、有名過ぎてグランドキャニオンと同様お腹いっぱい感があったのですが、実物をみると迫力が違います。
また、写真には入らないこのモニュメントの周りの非日常感も半端ないです。

ちなみに3つのモニュメントは、かなり大きく幅広いです。
なおビジターセンターから3つのモニュメントを写真におさめるには、35㎜以上の広角のレンズを用意することをお勧めします。
シーニックビューを走る
このモニュメントバレーは様々な映画の舞台となっています。
ちなみに映画監督の名前からジョンフォードポイントという名がつけられた場所は、監督が好んでカメラを設置したバレーを一望できるポイントです。
シーニックビューは、モニュメントのふもとにあります。
SUVなどのオフロード車か、ビジターセンターから出ているツアーで訪問できます。

シーニックビューでの注意点
- 公式サイトの情報入手: 天候や季節によって運営状況や道路状況が異なるため、公式サイトで情報を入手してから行きましょう。
- 別途入園料が必要: シーニックビューは、モニュメントバレー内にあり、別途入園料が必要です。現地でツアーもありますが、自走のほうが自由に観られます。
- 滞在時間は2-3時間: ゆっくり見学すると移動時間も含めると2-3時間必要です。渋滞が発生することもあるので、時間に余裕を持って行きましょう。
- トイレと水の携帯: 途中には仮設トイレがありますが、できればトイレをしてから行きましょう。また、1人1リットル程度の水を用意しましょう。
- ガソリン残量に注意: 1周約30kmですが、制限速度が24㎞以下で土の上を走るため、想定以上にガソリンが減ります。入園前にガソリンを入れてから行きましょう。
- 制限速度は15マイル: 未舗装道路の制限速度は24㎞です。制限速度を守って安全に走行してください。
- 適した車種: 最適な車種は4WDやSUVです。セダンでも走れますが、細心の注意を払う必要があります。無理せずツアーに参加する方法もあります。
- 砂ぼこりに注意: 道路は砂ぼこりが激しいです。そのため、スカーフなどがあると便利です。
- 指定された道以外は走行禁止: モニュメントバレーはナバホ族の聖地で、指定道路以外は走行が禁止されています。故意に指定道路以外に入ると罰則の対象になります。
モニュメントバレーでの宿泊
The View Hotel
モニュメントバレーの公園内にあり人気なので、かなり早めの予約が必要です。

Goulding’s Lodge | Monument Valley
モニュメントに向かって、個室のロッジが並ぶホテルです。
背後には台地上の岩山がせまり、迫力があります。
またスーパーマーケットが隣接しており、生活にも便利です。







ホテルはモニュメントバレーの真西にあり、目前は平原なです。
そのため、日没時はモニュメントが真っ赤に染まり、日の出の時間はモニュメントの後ろから日が昇る壮大な景色が、ロッジのベランダから一望でき感動的です。


モニュメントバレーの夜から朝にかけての美しさ
モニュメントバレーの夜は、都会では決して味わえない静寂に包まれます。
空を見上げれば、そこには満天の星が広がっています。
まるで手が届きそうなほどの距離に星々が輝き、天の川はまるで銀河鉄道のように夜空を横切ります。
ちなみに星を見るためのベストスポットは、宿泊するホテルのバルコニーや、キャンプサイトなど、周囲に光が少ない場所です。
とくに新月の日には、より多くの星を観測できます。
防寒対策をしっかりとして、この壮大な宇宙ショーを鑑賞しましょう。



ぜひモニュメントバレーで宿泊し、この広々とした大地でゆったりとした、そして神秘的な非日常感を味わってください。
ただし夜は多くの動物が行き来してい
そのため、安全には十分に配慮して行動してください。
実際、車に引かれた馬が倒れており、そばには車の破片が散らばっていました。
馬がかわいそうでしたし、人間もケガしているかもしれません。


さらに朝、西側に宿泊した場合は、モニュメントの後ろから日が昇り、モニュメントが影となり美しいです。
三脚とバルブシャッター付きのカメラの持参をお勧めします。


フォレストガンプポイントの絶景
写真で有名な風景フォレストガンプポイント (Forest Gump Point) は、モニュメントバレーから163号線を北に約20㎞のポイントで見られます。
観光地ではなく、道路は坂になっており見通しが悪いので気を付けてください。
US-163 Scenic, Mexican Hat, UT 84531
37°06’05.6″N 109°59’26.9″W
37.101545, -109.990795


メキシカンハットも観られる
フォレストガンプポイントからさらに北上すると、路上からメキシカンハットが見えます。

その先を北上すれば、アーチズなどさらなる美しい国立公園が待ち受けています。


モニュメントバレーへ行く前に予習しよう
モニュメントバレーが舞台となった映画作品をご紹介します。
訪問前に観ておくと、気分も盛り上がります。
まず、「駅馬車」はモニュメントバレーが舞台になった最初の映画です。
またフォレストガンプは、フォレストガンプポイントと名がつく場所があるほど美しい景色が有名です。
他にも名作にたくさん使われているモニュメントバレー。
現代でもCM、PVやMVなど様々な場面で目にすることが多いです。
最後に
モニュメントバレーでの1泊は、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
雄大な自然の中で、星空の下で眠り、美しい夕日と朝日を眺める。
そんな非日常的な体験は、日頃の疲れを癒し、心身ともにリフレッシュさせてくれるはずです。
ぜひ、あなたもモニュメントバレーを訪れて、この感動を味わってみてください。
基本情報
住所 | Arizona 264, Window Rock, AZ, USA |
営業時間 | 公園管理事務所: 月-金 : 8:00 – 17:00 冬(10-1月) : シーニックドライブ: 8:00 – 17:00 (最終入場: 14:30) 夏: 6:00 – 20:00 |
定休日 | サンクスギビング クリスマス 元旦 |
料金 | 1人1日当たり8ドル |
アクセス | グランドキャニオンビレッジから車で3時間 |
駐車場 | あり |
公式サイト | https://navajonationparks.org/ |
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