当サイトには広告(PR)が含まれています。
PR
目的地別

熊本城で歴史と自然に感動!-不屈の城が語る宇土櫓の修復の姿-

この記事は約13分で読めます。
kkday-ticket-banner

日本三名城の一つとして名高い「熊本城」。
別名「銀杏城」。
雄大な姿と歴史的な背景から、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。

熊本の地元の人々にとって、熊本城はそこにあるのが当たりまえ。
無いと、もたれるところがない感じ、と言います。

しかし、2016年の熊本地震で大きな被害を受けました。
今は懸命な復旧作業が進み、天守閣や人気の宇土櫓(うとやぐら)をはじめ、その姿を取り戻しつつあります。
この記事では、そんな熊本城の魅力をご紹介します。

今しか見られない熊本城の姿、必見です。

熊本城の歴史を知ってから訪れよう

加藤神社からの熊本城

加藤清正によって築かれた熊本城は、その堅牢な石垣と巧みな防御構造で有名です。
壮麗な姿と歴史的な背景から、日本を代表する城郭の一つとして知られています。

400年以上の歴史を刻み、幾多の時代を生き抜いてきた熊本城の歴史。
訪れる前に背景を少し学ぶことで、城内での散策がさらに楽しく、その感動はさらに深まります。

加藤清正による築城と完成

加藤清正公
加藤清正公像

熊本城の前身は、茶臼山に築かれた隈本城です。
現在の姿になったのは、1601年(慶長6年)に戦国武将の加藤清正が入城し、本格的な築城が始まってからのことです。
加藤清正は、当時の最新の技術と労力を惜しみなく投入し、天守や石垣など、堅固かつ美しい城郭を築き上げました。

1607年(慶長12年)には、ついに熊本城が完成します。
加藤清正は、城の完成を祝い「隈本」を「熊本」と改名しました。

築城の名人とも言われた加藤清正公がどのような人だったのかを知っておくと、より熊本城を楽しめます。

細川氏の時代と西南戦争

その後、熊本城は細川氏の居城となり、約250年にわたって繁栄を続けました。

しかし、1877年(明治10年)に起きた西南戦争では、熊本城が激しい戦いの舞台となります。
政府軍によって守られた熊本城は、西郷軍の猛攻をものともせず、その堅固さを証明しました。

熊本城 西南戦争
DSC_0485_TEMP

昭和の再建と平成の震災

西南戦争で大きな被害を受けた熊本城は、その後も幾度かの修復が行われました。
昭和35年(1960年)には、市民の寄付金も受けながら鉄骨鉄筋コンクリート造で天守が再建されました。

しかし、平成28年(2016年)に発生した熊本地震で、再び大きな被害を受けました。
天守をはじめ、多くの建物が損壊し、復旧作業が急がれました。

そして、令和3年(2021年)にようやく復旧を果たし、再び人々にその姿を見せることとなりました。
後に紹介しますが、現在でも熊本城の修復は続けられており、今しか見られない、不倒の城を象徴する貴重な姿です。

熊本城へのアクセスは簡単!

熊本城へは、路面電車(熊本市電)、バス、徒歩、さまざまな方法でアクセスできます。
また、熊本で有名な商店街「上通・下通」からも歩いてすぐです。

ちなみに城までの道沿いにも加藤清正公の銅像など、見どころ満載です。

電車でのアクセス

  • 最寄駅: 熊本市電「熊本城・市役所前駅」
  • 所要時間: 熊本駅からの場合、A系統で約14分
  • アクセス: 熊本駅から市電で、「熊本城・市役所前駅」で下車後、徒歩4分ほど。
熊本の路面電車
(熊本市電) 路面電車

バスでのアクセス

  • 最寄バス停: 市役所前バス停、桜町バスターミナルなど
  • アクセス: 熊本駅前から「市役所前」バス停までバスで約6分、そこから徒歩4分ほど。
  • 詳細: 熊本駅前から複数のバス路線が運行しており、桜町バスターミナルを経由する路線もあります。
バス
バス

車でのアクセス

  • 駐車場: 熊本城周辺、城彩苑などに有料駐車場がいくつかあります。
  • 城彩苑、南口、二の丸駐車場間で、無料シャトルバスが運行されています。
  • 交通規制: イベント開催時など、交通規制が実施される場合があるため、事前にご確認ください。

その他

  • 熊本城周遊バス: 熊本城周辺を巡る周遊バスも運行しています。
  • レンタサイクル: 熊本市内にはレンタサイクルの拠点があり、自転車でも観光することも可能です。
レンタルサイクル
レンタルサイクル
下通
熊本城

熊本城の見どころ

「日本三名城」の一つに数えられる熊本城は、壮大さと歴史的な価値から人気があります。
2016年の熊本地震により大きな被害を受けましたが、復旧が進み、その雄姿を取り戻しつつあります。

熊本城 - 見学通路

地震前と比べると、城の好きな場所を歩き回れなくなり、見学通路から見るスタイルへと変わりました。

そのため、見られる部分は限定されています。
しかし一方、見学通路が地上約6mの高さにあるため、石垣などが見やすくなりました。

また、エレベーターなども完備されており、車いすの人には見学しやすくなりました。

この見学通路は、2038年の復旧完了までの期間限定とのこと。
今しか見られない熊本城の姿です。

熊本城の魅力とは?

  • 武者返しと呼ばれる石垣: 加藤清正が築いた石垣は、その高い技術と美しい曲線から「武者返し」と呼ばれ、熊本城の象徴でもあります。
  • 天守閣: 再建された天守からは、熊本市街を一望できる絶景が広がります。
  • 本丸御殿: 復元された本丸御殿は、当時の華やかさを偲ばせる豪華な内装が特徴です。
  • 宇土櫓: 築城以来現存する宇土櫓は、その重厚な姿が歴史を感じさせます。
  • 特別見学通路: 工事中の様子を見学できる特別見学通路は、普段は入れない場所を見学できる貴重な機会です。
熊本城
数寄屋丸

城の石垣も人気が高いです。
あれほどの大地震でも一部しか崩れなかった、これらの石垣を作った当時の技術は素晴らしいです。

熊本城
二様の石垣
熊本城の石垣
DSC_0476_TEMP

見どころの詳細

天守閣

  • 四面に配された千鳥破風と最上階の南北につくられた唐破風と呼ばれる建築様式が特徴。
  • 「御鉄砲御間」や「御具足之御間」、「御矢之御間」など、戦いの道具にちなんだ部屋名がつけられている。
熊本城
天守閣
熊本城
熊本城 入口
内部見学入口

天守閣内部は、築城から現在までの熊本城の歴史をたどる展示が充実しています。
加藤清正や細川氏など、歴代の城主たちのエピソードや、西南戦争など激動の時代を物語る貴重な資料が展示されています。

  • 各階で変わるテーマ: 各階ごとにテーマが設定されており、まるで歴史の教科書をめくるような感覚で楽しめます。
  • 展望フロアからの絶景: 最上階からは、熊本市街を一望できる絶景が広がります。
熊本城内部
熊本城内部
熊本城内部
熊本城内部
熊本城 風景
天守閣からの景色
熊本城
平櫓
熊本城
平櫓の修復開始
熊本城

本丸御殿

  • 地下通路: 「闇り通路」と呼ばれる石垣に囲まれた神秘的な空間。当時の本丸御殿の玄関へとつながっていました。日本全国の御殿建築のなかでも異例のもの。
  • 復元された通路: 大工、左官、瓦職人など、様々な職人の技が結集した、細部にまでこだわった技術が見事です。
熊本城
地下通路

宇土櫓

  • 雄大な姿: 3層5階地下1階、地上約19mの堂々たる姿は、20mの高さを誇る石垣の上にそびえ立ち、熊本城の中でもひときわ目を引きます。
  • 歴史の重み: 江戸時代から現存する貴重な建物で、桃山時代初期の天守の様式を示しています。明治時代初期の西南戦争の際も戦火を免れた城内最大の櫓。
宇都櫓
宇土櫓 – 修復直前の姿

その他の見どころ

熊本城
未申櫓
熊本城

桜の馬場 城彩苑

熊本城のふもとに広がる「桜の馬場 城彩苑」。
熊本城の雄大な姿を一望できるだけでなく、歴史や文化、食を楽しめる複合施設として、人気があります。

また、入場チケットの販売所や大小さまざまなロッカーなどもここに配置されています。

「桜の小路」には、熊本県の特産品やご当地グルメが楽しめるお店が軒を連ねています。
熊本ラーメン、馬肉料理、いきなり団子など、熊本ならではの味が勢ぞろい。

城彩苑で馬肉
阿蘇庭 山見茶屋の馬肉の溶岩焼き
城彩苑
入口

お土産探しにも最適です。

土産屋

城彩苑では、季節ごとに様々なイベントが開催されています。
桜の季節にはお花見、夏には夜市など、訪れるたびに新しい発見があるでしょう。

熊本城ミュージアムわくわく座

城彩苑内には、熊本城の歴史や文化を学べる「熊本城ミュージアム わくわく座」があります。
最新の映像技術を駆使した展示や体験を通して、熊本城がどのように作られ、人々に愛されてきたのかを楽しく学ぶことができます。

ミュージアム
ミュージアム
ミュージアム

美しい庭園も見逃せない!

熊本城は、その壮大な石垣や天守閣だけでなく、城内に点在する美しい庭園も魅力の一つです。
これらの庭園は、単なる装飾ではなく、城の機能の一部として、そして城主たちの心のオアシスとして造られました。

四季折々の姿を見せる庭園は、心が安らぐ空間です。

公園
明治九年神風連之変 将士奮戦之跡
熊本城公園
二の丸広場
公園
二の丸広場

加藤神社からは天守閣の雄姿を一望

熊本城のシンボルとして知られる加藤神社は、戦国時代の武将・加藤清正公を祀る神社です。
清正公は、熊本城を築城した人物としても有名で、その勇猛果敢な姿や治世の明快さから、今もなお人々に深く慕われています。

加藤神社
加藤神社
加藤神社
加藤神社

神社は熊本城の本丸に鎮座しており、熊本城の雄大な景色を一望できる素晴らしいロケーションにあります。

神社の境内には、熊本三手水鉢と呼ばれる独特な手水鉢や、文禄・慶長の役記念の太鼓橋など、歴史的な建造物が数多く残されています。

加藤神社からの熊本城
加藤神社からの風景

熊本城の周辺にも遺跡がたくさん

熊本城は、その雄大な姿だけでなく、周辺にも多くの魅力が詰まっています。
歴史に触れ、自然を満喫し、美味しいものを味わう、そんな多様な体験ができる場所です。

熊本城
御幸坂北部
熊本城
櫓
北十八間櫓跡
神社
熊本城 稲荷神社
周辺
旧熊本市役所玄関遺構
外堀と塀
長塀
周辺
熊本鎮台司令長官「谷干城像」 – 高橋公園
周辺
維新群像の碑 – 高橋公園

熊本城の復興は技術の結集

熊本城は、度重なる地震で被災しています。
そして何度も、立ち直っています。

その歴史、そして復興の軌跡を追ってみると、日本の職人の技術力に圧倒されます。

地震からの復興

熊本城が被った甚大な被害

2016年に発生した熊本地震は、熊本城に大きな傷跡を残しました。
天守閣をはじめとする数多くの櫓や石垣が倒壊し、その歴史ある姿は大きく損なわれました。

400年以上もの間、熊本市民のシンボルであり続けた熊本城の損壊に、住民は深い悲しみと喪失感を抱きました。

地震からの復興
地震からの復興

復興に向けた取り組み

地震直後から、熊本城の復旧・復興に向けた動きが活発化しました。
国や熊本県、そして市民が一丸となって、この歴史的建造物の再生に取り組んでいます。

  • 伝統技術の継承: 熊本城の復旧には、石積みや瓦作りなど、伝統的な技術を持つ職人が数多く携わっています。これらの技術を後世に継承しながら、丁寧に復元作業が進められています。
  • 科学的な調査: 最新の科学技術を活用し、建物の構造や損傷状況を詳細に調査しています。この調査結果に基づいて、より安全で耐久性のある復元設計がされています。
  • 市民参加: 復興作業には、多くの市民ボランティアも参加しています。瓦の清掃や石垣の積み上げなど、さまざまな形で熊本城の再生を支援しています。
  • 歴史的文脈の尊重: 単に建物を復元するだけでなく、熊本城の歴史や文化を深く理解し、その精神を継承する復元を目指しています。
地震からの復興手順
長岡監物屋敷跡 近辺
地震からの復興
石垣修復の手順

復興の現状と今後の展望

現在、熊本城の復旧は順調に進められており、一部の区域では既に一般公開が再開されています。
しかし、全ての復旧が完了するには、まだまだ時間がかかります。

熊本城の復興は、単なる建物の修復にとどまりません。
それは、被災した熊本市の復興の象徴であり、人々の心を一つにするための大きな力となっています。
また、熊本城は、自然災害に強い都市づくりを目指すための教訓となることも期待されています。

復興工事
被災
地震からの復興
地震からの復興

宇土櫓の修復特別見学は今だけ!

2016年の熊本地震により大きな被害を受けた熊本城。
その中でも、築造当時の姿をとどめ「第3の天守」とも呼ばれる宇土櫓の修復は、多くの人々の注目を集めています。

宇都櫓
宇土櫓
宇都櫓
修復開始
宇都櫓
宇都櫓

特別見学が実施されました。
築城当時の姿を間近で見られる数少ないチャンスです。

宇土櫓 工事中
修復中の宇土櫓
宇都櫓 工事中
宇都櫓 工事中
宇都櫓 工事中
しゃちほこ
宇都櫓 工事中
宇都櫓 工事中

2024年12月には瓦と外壁内壁が外れました。
ここから本体の修復に入るようです。

どのような姿に生まれ変わるのか、再びその美しい姿を見せてくれる日が待ち遠しいです。

最後に

熊本城は、加藤清正によって築かれた壮大な城郭です。

その雄大な石垣や天守閣の姿は圧巻。
西南戦争の史跡としての側面も持ち合わせ、歴史好きにはたまらないスポットです。

また、四季折々の美しい自然も楽しめ、歴史と自然を同時に満喫できます。

基本情報

住所〒860-0002 熊本県熊本市中央区本丸1−1
営業時間9:00~17:00(最終入園16:30)
※天守閣の入場は16:30まで
※イベント等により開園時間が延長になる場合があります。
定休日年末(12月29日~12月31日)
料金高校生以上  800円 (640円)
小・中学生  300円 (240円)
未就学児   無料
※( )は有料入園30名以上の団体料金
※お得な共通入園券もございます。 詳細はこちらをご覧ください。
※熊本市内に在学する小中学生、身体障がい者手帳などの交付を受けている方、熊本市内在住の65歳以上の方、城主手形をお持ちの方などは入園料が免除となります。詳しくはこちらをご覧ください。
※入園料免除対象の方も、券売所で入園券 (無料券)の受取りが必要です。各券売所営業時間までにお越しください。
アクセスhttps://castle.kumamoto-guide.jp/access/
駐車場https://castle.kumamoto-guide.jp/access/
公式サイトhttps://castle.kumamoto-guide.jp/

皆様からのコメントや体験談

タイトルとURLをコピーしました