シンガポールで暮らし始めて2年。
「そろそろ今のコンドミニアムの契約更新か、それとも引越しをするか…」
と悩む時期ですよね。
しかし、ご存知でしょうか?
シンガポールの賃貸契約は日本以上にオーナー(家主)側の立場が強く、退去時の原状回復チェックが非常に厳格です。
少しの壁のキズやクリーニング不足で、高額なデポジット(敷金)を差し引かれてしまうトラブルが後を絶ちません。
さらに、シンガポールのコンドミニアムには「土日の搬入搬出禁止」や「Moving Deposit(移動用保証金)の事前提出」といった独自ルールが数多く存在します。
そこで本記事では、
「実際にシンガポール国内でコンドからコンドへの引越しを経験した筆者が、後悔しない引越し手順、おすすめの業者、修復&クリーニングのコツ、絶対に忘れてはならない手続きのすべて」
を徹底解説します!
この記事通りに進めれば、トラブルを防ぎ、デポジットをきっちり回収してスムーズに新生活をスタートできます。
- 重複期間を作る: 新居と旧居の契約を1週間ほど重ねると修復・掃除が格段にラク!
- コンド特有の規則: 土日の引越し禁止(Blackout Days)やMoving Depositの事前申請が必須。
- 修復3種の神器: 壁の穴埋め・ペンキ塗り・エアコン清掃でデポジット全額返還を目指す。
- Wifi・インフラ: 新居での開通工事は混み合うため、1ヶ月前に即手配。
- NRIC住所変更: 引越し後28日以内に手続きしないと違法(罰金)になるため最優先!

引越し 全体スケジュール
引越し全体のスケジュールの例を紹介します。
新居の契約時期や契約内容にもよるため、あくまで参考として記します。
- 3か月前新居のビューイング
- 2か月前引越し決定、新居契約、旧居オーナーへの連絡
- 2か月前旧居:部屋の修復開始
- 1か月前引越し業者の予約、Wifi移設手続き
カーテン、部屋のクリーニングの予約
- 1週間前水道電気ガスの閉栓、開栓手続き
旧居:カーテンクリーニング
新居:鍵の受け取り・インベントリーチェック - 荷物の搬送
- 当日午前旧居:部屋のクリーニング
- 当日午後旧居:鍵の引き渡し
- 以降住所変更手続き
家具や機器の作動チェック

引越し手順リスト
引越しに必要なスケジューリング、各種連絡先、新居の下見チェックリスト、住所変更の確認リストなどです。
理想の新居を見つける!ビューイングと契約のコツ
引越しの第一歩は、新居探し(ビューイング)から始まります。
契約内容をしっかり確認しないまま進めると、後から思わぬ出費が発生することがあります。

① 自身の優先順位を決めてビューイングを開始
立地、家賃、間取り、ペット可否、築年数など、譲れない条件に優先順位をつけましょう。
シンガポールではスコールによる大水害が時折発生します。
とくに低層階(1階・グラウンドフロア)や地下駐車場のあるコンドを検討している場合は、過去の水没履歴や排水環境をよく確認しましょう。
- カメラ(スマホ): 既存の傷や汚れ、家電の型番などをすべて撮影しておきます。
- メモ帳: オーナーとの交渉約束事項(例:「カーテンを新品に交換する」「持ち込み家具の撤去」など)をその場で記録します。
- メジャー: 手持ちの大型家具(ベッド、冷蔵庫、ソファ等)が収まるか、搬入口やエレベーターを通過できるかを計測します。
② 新居・旧居の契約期間を1週間ほど重複させるのが裏技!
新居の契約開始日と旧居の契約終了日の間に1週間ほどの重複期間(重なり)をつくることを強くおすすめします。
- メリット1: 新居への荷物搬入後、空になった旧居でじっくり「部屋の修復」や「プロによる退去クリーニング」が行える。
- メリット2: 万が一、旧居の点検で再修復を求められても、退去期限までに余裕を持って対応できる。
契約期限の3か月ほど前になるとエージェントから連絡が来ます。
そこで自らも契約書を確認し、契約延長や退去の連絡期日を確認します。
ちなみに我が家は契約2年、退去の連絡期限が2か月前になっていました。
今の家も良い家だし引っ越しは手間ですが、せっかくだからいろんな場所に住んでみようということで、契約期限の3か月前から新たな部屋のビューイングを開始しました。
なお、エージェントにProperty Gruなどで調べた情報と条件を知らせ、10件ほどの部屋を見て回りました。
ちなみに入居が2, 3か月先になってしまう点が、来星時とは異なります。
すぐに住んでほしいオーナーは、難色を示す場合もあるので、そこは交渉となります。
引越し決定後の連絡と契約手続き

住みたい部屋が決まったら、スムーズに各種手続きへ移行します。
① 旧居オーナーへの退去通知(Notice)
契約書(Tenancy Agreement)に記載された通知期限(通常1〜2ヶ月前)に従い、退去の旨を英文メールまたはWhatsApp等で書面として残る形で連絡します。
あわせて、退去当日の「鍵の引き渡し点検(Handover)」の日時を決定します。
② 新居の契約と条件交渉
入居時期、家賃、家具の撤去や追加(エアコンの買い替えやソファの変更など)の希望があれば、契約署名前にしっかりネゴシエーションを行い、すべて契約書のDiplomatic Clauseや特別条項(Special Terms)に明記してもらいましょう。
候補の家で2回目のビューイングを行い、一部の家具の変更を依頼して、引越しを決定しました。
ただし、家具の変更、追加は、オーナーやそのエージェントとの交渉になります。
またシンガポールでも、大型家具の廃棄は有料なので、不要なベッドなどは撤去してもらいます。
部屋探しはタイミングも重要です。
Covid-19の影響があった頃は人口が減り、家賃が下がり、部屋もたくさん空いていました。
そのため、お得な価格で良い部屋を見つけることができました。
次に、引越しを決めたら、契約です。
我が家ではエアコンクリーニングを含めた価格、一部家具の変更を含めた値段で契約。
また居住中の修復自己負担は150ドル/1件です。
その他は前回と同じ。
さらに、駐車場や施設の利用方法などの説明を聞いて、メモしておきます。
そして連絡期限までに、エージェントを通じて旧居のオーナーに退去の連絡をします。
この先は次の居住者を見つけるため、オーナーからビューイングの協力依頼があるので丁寧に対応します。
成功を左右する!部屋の修復とインフラ(Wifi)手続き

旧居を退去する際の「原状回復」は、シンガポール引越しにおける最大の山場です。
① 旧居の修復と「3種の神器」
シンガポールでの2度の引越しの経験上、以下のモノを鍵の引き渡しサインをするまで持っておくと便利です。
- スポンジ : 退去直前の細かい汚れ落とし用。
- 白ペンと黒ペン : 家具や壁の小さな擦り傷・ハゲの補修用。
- ガムテープ : ちょっとした簡易修復や、コロコロ代わりの清掃用。
まずは壁に開けたピクチャーヒンジの穴、擦り傷、エアコンの稼働状況などを細かくチェックします。
オーナー側に修復を丸投げすると、高額な業者費用をデポジットから差し引かれるケースが多いため、自身で信頼できる修復業者を手配するのが鉄則です。
オーナーに修復を丸投げすると高額な費用を請求されるため、自分で直すか信頼できる業者を個別手配するのが鉄則です。
インベントリー(備品)リストに沿って少しずつ進めましょう。
電気バルブの交換は自分で行うことをお勧めします。
電気バルブはホーカー周りの雑貨店で購入できます。
Lazada
② Wifiなどの通信回線移転手続き

SingtelやStarHubなどのプロバイダへ、1ヶ月前を目安に住所変更・移転工事の申し込みを行いましょう。
アクティベート(回線有効化)自体に立ち会いは不要な場合もありますが、
新居での設置工事には必ず立ち会いが必要
です。
工事当日までに、旧居で使用していたルーターやモデム一式を自分で新居へ運んでおく必要があります。
手続きはオンラインで簡単。
申し込み翌日には電話があり、アクティベートと設置工事日時の2日間を設定します。
作業時間は20分ほど、接続確認までしてくれました。
ちなみにWifiとスマホのSIMの契約会社が同じならば、SIMの住所も自動的に更新されます。
我が家のソファは合皮の肘掛けが破れたため修復。
さらに壁の汚れを洗い落とし、落ちない場合は上から白ペンキを塗りました。
剥がれた壁はパテ埋め、カビ汚れや大理石の汚れは酸素系漂白剤で除去、水垢は酢を使用して掃除しました。
またタイルの目地を白マジックで塗っていくことも有効です。
とくに壁の汚れは、業者による部屋のクリーニングでも落としてくれません。
なお壁の汚れを指摘されると、ペイント修理として壁一面塗るため、高額請求されることもあります。


ちなみにダイソーの商品を利用して修復も可能。
おかげで指摘なしで退去となりました。
ただし、あくまで我が家の方法なので、漂白剤や酢の利用はお試ししてから実行してください。
とくに、大理石に酢が残ると変色する恐れがあるため、お気を付けください。


また備え付けの機器の作動も確認します。
退去時に作動しないと全額負担になります。
なお退去前の修復であれば、契約書に従いオーナーが一部負担してくれる場合があります。
ちなみに我が家では、電球2個とインターホンの電池は自分で交換、ウォシュレットと換気扇は居住中に作動しなくなり修復してもらいました。
そして修理時に必要になるのが、脚立。
持っていないなら、買うのも良しです。
でも勿体ないなぁ、という方には、レンタルサービスもあります。
自分で借りに行くのが前提です。
引越し業者の選定とコンドミニアム特有の注意点

① ライフスタイルに合わせた業者選び
荷物の量、自家用車の有無、予算に応じて業者を選びます。
- 日系業者
- 特徴: 梱包や家具の解体・組み立て、保証金(Deposit)の手続き代行まで任せられて安心。
- 注意点: 費用が高め(単身で1,000ドル程度かかる場合あり)。
- ローカル業者(DIY Moverなど)
- 特徴: 費用が格安。電話申し込みのみでもWeChat等で気軽に対応してくれる場合がある(例:Cube Moversなど)。
- 注意点: 搬入作業(トラック+作業員手配)のみの場合があり、梱包や家具の解体・組み立てが含まれないことがある。
💡 コツ: 事前にサービス内容や追加料金の有無を細かく確認し、複数社から見積もりを取るのがおすすめです。車がある場合は一部を自力で運ぶなど、予算に合わせた組み合わせも検討できます。
② コンドミニアムの「Moving Deposit(保証金)」制度に注意!
シンガポールのコンドミニアムでは、搬入搬出作業によって共有部(エレベーターや廊下)が傷つくのを防ぐため、マネジメントオフィス(管理事務所)へ事前に「Moving Deposit(小切手やPayNow等で数万〜数十万円程度)」を預けるルールが一般的です。
- 保証金(Moving Deposit)の預け入れ共有部(エレベーターや廊下)の損傷防止のため、事前払い(小切手やPayNow等)が必要です。
- 日系業者:手続きを代行・案内してくれることが多い。
- ローカル業者:自分で管理事務所とやり取りして用意・提出する必要あり。
- 申請期限引越しの3日前までに申請フォーム(Moving Form)の提出が必要です。
- 作業日時の制限(Blackout Days)多くのコンドミニアムで土・日・祝日の作業が禁止されており、平日(例:9:00〜17:00)に制限されています。
我が家では、何件か連絡した結果、Cube Moversを利用しました。
まず、1ベッドルーム +スタディルームの約1000sqftの部屋に住んでいた夫婦2人と犬2頭。
荷物多めのため、引越し前に、5回スーツケースで自力運搬しました。
しかし当日トラックのスペースは十分で、むしろ余りました。
自力運搬は必要なかった感じです。
ちなみに彼らは家に来てからわずか20分ほどですべて積み込み、すぐに移動。
そして到着後は荷物を家に運び入れるまでのサービスです。
すべて完了後に支払いをします。
所要時間は、移動時間20分を含めて、1時間くらい。
ただし、到着後の開封や設置、段ボール等の処理は自分で行います。
なお部屋からトラックまでの移動距離が40m以上の場合は、それぞれ80ドルの追加料金がかかります(申し込み時に説明あり)。
今回は新居側にのみ追加料金がかかりました。
なお旧居も40m以上はあったと思いますが、課金しなかった良心に感激し、こころばかりのチップをお渡ししました。
全般的に満足のサービスでした。
全部自力で運ぶ労力を考えれば、とてもお得なサービスです。
実際利用して分かった「Cube Movers」のサービスとリアルな感想

Cube Moversは、部屋の広さや荷物量ではなく「トラックのサイズ」で料金が決まるシステムです。
万が一荷物が入りきらなかった分は自力で運ぶ前提なら、費用をかなり安く抑えられる魅力的な業者です。
見積もりから契約の流れ
ネット見積もりの段階で、大型家具のリストとサイズを送信します(訪問見積もりにも対応しています)。
実際にネットで依頼してみたところ、なんと約10分でSMSの返信が届きました。
提示した荷物がトラックに収まるかを素早く判断し、すぐに見積書を発行してくれます。
さらに、ダンボールの受取日や引越日時などのスケジュール確認、オプション案内、お得なプロモーション情報まで丁寧に対応してくれました。
※なお、引越し当日までに50ドルのデポジット(保証金)支払いが必要です。
費用とサービス内容
今回は「15ftトラックの半分」を使うプランを利用しました。
- 料金: 計330ドル(割引プロモーション適用 / 事前説明以外の追加請求は一切なし)
- 当日のスタッフ: ドライバー1名 + 作業員3名
- 無料サービス: ダンボール15箱、テープ2本
- 代行手続き: 新居・旧居コンドミニアムへの引越し申請およびデポジット手続きの代行
- 別途費用: 新居コンドミニアムのエレベーター(リフト)使用料 20ドル
作業のクオリティと注意点
荷物の運搬や大型家具の解体・組み立てはすべてスタッフにお任せできます。
ただし、作業手順は「キャスター付き台車に荷物を積み重ね、まとめてラップで巻いて運ぶ」というローカル特有のスタイルです。
これは現地では一般的な運搬方法ですが、日本の引越し業者のような繊細で手厚い保護と比べると、どうしても大雑把に感じられます。
そのため、壊れやすい貴重品や高価格な家具・家電がある場合は、日本の引越し業者を利用するのが安心です。
割り切って安く済ませたい荷物が多い場合には、非常にコスパの良い選択肢と言えます。
用途別!おすすめの引越し業者と選び方のコツ
引越し業者選び、迷っていませんか?
実は、荷物の量や住む物件(コンドミニアムかHDBか)によって、選ぶべき業者は大きく変わってきます。
ここでは、用途別に私のおすすめ引越し業者をまとめてご紹介します。
1. 一人暮らし・単身赴任に!手軽な「単身パック」
■ Trion Shipping Pte.Ltd.(U-BOX)
「荷物はそこまで多くない」という単身の方にイチオシなのが、こちらのU-BOXのような単身パックサービス。
コンパクトに無駄なくお引越ししたい方にぴったりです。
2. 安心感と実績で選ぶ!定番のローカル引越し業者(Mover)
すべてお任せしたい場合は、以下の2社がおすすめです。
■ Shalom Mover(シャローム・ムーバー)
私の新居周辺でも、ここのトラックを本当によく見かけます!
トラックには日本語の表記もあるので、目に付きやすくローカルでも大人気の業者です。
■ Phoenix Mover(フェニックス・ムーバー)
「とにかく対応が速くて丁寧!」と評判なのがこちら。
スピード感とサービスの質を両立したい方に強くおすすめします。
3. 格安引越し!「DIY Mover」を利用する際の要注意ポイント
■ The Lorry などのDIY Mover
トラックとドライバーのみ(オプションで作業員追加)を手配するDIY Mover業者は、申し込み時に値段が確定しており、格安で引越しができるため非常に魅力的です。
⚠️ ただし、物件によって向き・不向きがあります!
- コンドミニアムに引っ越す場合:おすすめしません
実は私も最初はDIY Moverを検討したのですが、コンドミニアムの管理オフィスへ支払う「デポジット(保証金)」を、小切手(チェック)を使って自分で用意するように言われてしまいました。
万が一、搬入時に共有部分を傷つけるなどの事故があった場合、自己責任の範囲が広すぎるためキャンセルした経緯があります。
コンドミニアムの場合は、すべてお任せできる通常の「Mover」を強くお勧めします! - HDBに引っ越す場合:条件付きでおすすめ!
デポジットが必要ないHDBなどへの引越しで、「自分も一緒に荷物運びの作業をしてでも、とにかく安く済ませたい!」という気力・体力のある方には、DIY Moverは最強の味方になってくれますよ!
退去準備:カーテンクリーニングと最終掃除
シンガポールの賃貸契約では、退去時に
「全室のカーテンを専門業者でドライクリーニングし、その領収書(Receipt)を提出すること」
が義務付けられているケースがほとんどです。
引越し直前に慌てないよう、1週間前にはクリーニングに出し、受取日時を確認しておきましょう。
ちなみにカーテンや部屋のクリーニングもまた、引越しの際の懸念事項のひとつです。
きっちりやってくれれば良いのですが、シンガポールは人や業者によって、質が大きく異なります。
そこで我が家の経験を含めて具体的な注意点をご説明します。
① カーテンのドライクリーニング(必須)

おそらく、コンドの賃貸契約書にはカーテンクリーニングの記載があるでしょう。
そのため、カーテンをドライクリーニングに出さなければなりません。
カーテンクリーニングを請け負う業者はたくさんがありますが、たいてい重さとカーテンタイプで値段が決まります。
また取り付け取り外しにも費用がかかるので、自身で持ち込み受取りをすると安くなります。
おすすめのカーテンクリーニング業者
引越しの準備だけでも大変なのに、カーテンの洗濯や取り外しまで手が回らない……とお悩みではありませんか?
そこで、我が家が実際に引越しで利用して大満足だった業者と、用途に応じたおすすめの選択肢をご紹介します。
我が家の一押し!安心してお任せできる業者
- OYASEWING
連絡はメールやWeChatで手軽に行えます。
対応が迅速なうえ、カーテンの取り外しからクリーニング後の取り付けまで丸ごとお任せできました。
料金もお手頃で、親切丁寧な対応に本当に助けられました。
利便性やまとめて頼みたい方向けの選択肢
- 近所のHDB(公団住宅)1階のローカル店
HDBの1階に入っているローカルなお店は、比較的リーズナブルなところが豊富です。
普段のお散歩やお買い物の際に、ご近所の店舗をチェックしておくのもおすすめです。 - 専門のクリーニングサービス
「もう全部まとめてお任せしたい!」という方へ
「引越し準備だけで手一杯だから、カーテンも部屋の清掃も一気に終わらせたい!」という方には、退去時のハウスクリーニングとカーテン清掃、さらには日常のエアコンクリーニングまで一括で対応してくれるオールインワン業者がぴったりです。
まとめて頼めてお値段も良心的なので、手間を大幅に減らせます。
② プロによる退去時のディープクリーニング

退去時の賃貸契約書(Tenancy Agreement)には、多くの場合「プロによるクリーニング(Professional / General Cleaning)」が義務付けられています。
清掃場所が細かく指定されていることもあるため、事前に契約書をしっかりチェックしておきましょう。
実際に利用した業者「CLEAN-LINK」の体験談
我が家ではCLEAN-LINKというクリーニング業者に依頼しました。
- チーム体制: 女性スタッフ3名 + スーパーバイザーの男性1名(計4名)
- 所要時間: 朝9:00〜13:30(約4時間半)
- お部屋の広さ: 約1,000 sqft(約93㎡・約3LDK相当)
- 費用: 350ドル
作業費・交通費・洗剤や専用道具代もすべて込みでこの価格は、相場と比べてもかなりお得感がありました!
作業中は家を空けて、食事や新居用の買い物を済ませられたのも効率的で良かったです。
- 主な清掃エリア
- 床・ハード仕上げの表面全般
- トイレ・バスルーム
- クローゼット・各種キャビネット
- 窓ガラス
- 家電(冷蔵庫や洗濯機などのWhite goods・キッチン家電)
- 家具類 など
💡 ワンポイントアドバイス
作業終了後には、必ず業者と一緒に最終チェックを行います。
我が家では1箇所だけ引き出しの中の清掃漏れがありましたが、チェック時に見落としてしまいました……。
あとから後悔しないよう、引き出しの中まで念入りに確認するのがポイントです!
【店舗情報】CLEAN-LINK
- Email: cgkL77@yahoo.com.sg
- TEL: +65 9815 1133
そのほかの業者選び&賢い裏ワザ
シンガポールには無数の清掃業者があるため、不動産エージェントや同僚、友人に評判を聞いてみるのが一番確実です。
以下におすすめのサービスをまとめました。
専門クリーニング業者
費用を抑えたいなら「パートタイムヘルパー」もアリ!
同僚から「1日ヘルパーさん(単発清掃)を雇うのも手だよ」と教えてもらいました。
隅々まできれいにしてくれて、専門業者より費用を抑えられるのが魅力です。
水道電気ガスの閉栓、開栓手続き

シンガポールでのライフライン(水道・電気・ガス)のお手続きは、旧居の「閉栓」と新居の「開栓」をそれぞれ進めます。
「2拠点分の手続き」と聞くと少し身構えてしまいますが、実際はアプリやオンラインでサクッと完結するので驚くほどスムーズです。
- アプリひとつで完結:旧居の解約も新居の契約も、スマホからオンラインで申請可能。
- 日時の変更もラクラク:万が一予定が変わっても、メール一本で簡単に変更できます。
- 立ち合いは一切不要:当日に現地で待機する必要がないのも嬉しいポイントです。
手続きは SP Services の公式サイトや専用アプリから行えます。
知っておくと得する!ちょっとしたコツ&注意点
- デポジット(保証金)のゆくえ
契約時に支払った500 S$のデポジットは、閉栓手続きの際に「新居のアカウントへ引き継ぐ(送金)」か「小切手(Check)で返金を受ける」かを選べます。
新居でも同じSP Servicesを使うなら、そのまま口座間で引き継ぐのが一番楽ちんです。 - GIRO(口座自動振替)の引き継ぎ
旧居でGIROを設定していた場合、最終分の支払いが完了した時点で自動的に停止します。
新居のアカウントには自動で引き継がれないため、後日新居に届く書類から改めて申し込みを行いましょう。 - 閉栓日のベストなタイミング
旧居の閉栓日は「鍵の引き渡し日の翌日以降」に設定するのが鉄則です。
退去作業や最後の掃除、最終点検で水や電気を使う可能性があるため、余裕を持たせておくと安心です。
新居の鍵受け取りとインベントリーチェック

いよいよ新居の鍵を受け取るワクワクの瞬間!
しかし、ここで焦って荷物を運び込むのは禁物です。
退去時の敷金トラブルや不当な修理費用請求から身を守るために、最も重要な「インベントリーチェック(入居時の備品・状態確認)」のコツを解説します。
鍵を受け取ったら、まずはここをチェック!
- 鍵の動作確認: メインドア、セキュリティゲート、ベランダ、各部屋の鍵がスムーズに回るか確認します。
- 管理事務所での手続き: コンドミニアムの管理事務所へ向かい、居住者登録(アクセスカードや顔認証)と駐車場の登録を済ませましょう。
失敗しないインベントリーチェック3つの極意
- 当日は「存在確認」に集中する
鍵を受け取ったら、まずはチェックリストと照らし合わせ、契約通りの家具や家電が揃っているかを目視で確認します。
初日からエアコンや洗濯機の細かい動作確認まで完璧にやろうと焦らなくて大丈夫です。 - 不具合は「最初の1か月」でじっくり洗う
設備や家電の細かいチェックは、実際の生活を通して行います。
入居後1週間〜30日間(物件の保全期間)に発見した不具合は後から申告が可能です。
暮らしながら気づいた問題箇所はすべて写真に収め、リストにしてオーナー側のエージェントへ報告しましょう。
築古コンドミニアムでよくあるトラブル例- 水回り・設備: シャワー・蛇口の水漏れ、コーキングの剥がれ、電球切れ
- 電化製品: 動作不良、冷蔵庫内のプラスチックケースや棚の割れ(超頻出!)
- 部屋全体: 壁や床のカビ、傷、汚れ、変色
- 【プロの裏ワザ】見えない「裏と下」まで覗き込む!
チェックで見落としがちなのが家具の死角です。ベッドのマットレスやソファは一度ひっくり返し、テーブルや棚も下から覗き込んでみてください。
目立たない場所に隠れたカビ、大きなシミ、破損が潜んでいることがよくあります。
ここで見落とした傷や破損は、数年後にあなたが退去する際、弁償を求められるリスクになります。
自分の身を守るために、遠慮せず徹底的にリストアップしておきましょう!
我が家では、リフト用のキーが1つ作動しませんでした。
2つ持って出掛けたから良かったけど、あわや帰宅できなくなるところでした。
またベッドマットの裏に大きなシミ汚れ、割れや破れ汚れはいたるところにあるので大変でしたが、これをしっかりやっておくと退去の時に安心です。
また、前居住者が遺していったポットや電子レンジが作動せず、のちのちトラブルにならぬよう、これらも引き取ってもらいました。


引越し当日のリアルな動きと注意点

引越し当日までに、小物は計画的に段ボールへ詰めていきましょう。
コツは「普段使わないもの」から順番に梱包すること。
ただし、賃貸物件に元からあった備え付け家具や照明などを誤って荷物と一緒に運んでしまわないよう、しっかり区別しておく注意が必要です。
また、旧居の修復用具や掃除用具だけは、鍵を返却する前日まで手元に残しておくのが鉄則。
家具をすべて搬出した後のガランとした部屋には、思わぬホコリや汚れが隠れているものです。
なお、DIY(セルフ)引越しではなくプロの引越し業者に依頼している場合、当日の自分の役目は「現場の邪魔にならないよう見守ること」が基本になります。


荷物の搬出が終われば、すぐに新居へ移動。
そして新居の部屋で待って、受け取りと支払いをするだけです。
ちなみにこの後、再度旧居のインベントリーチェック表をみて、必要なものを運んでしまっていないか確認も忘れずに。
旧居の引き渡し手続き:冷や汗ものの大チェックと「第一印象」の重要性

鍵の返却時には、貸主側のエージェント、自分(借主)、そしてこちらの代理人の3者が立ち会い、室内を細かくチェックしたうえで最終書類にサインを交わします。
このとき一番ハラハラしていたのが、大理石の床でした。
実は愛犬の尿跡で変色してしまっており、事前にできる限りの修復を試みたものの「ツッコまれたらどうしよう…」と不安でいっぱい。
壁の傷やソファの傷みも事前に自力で補修して、この日を迎えました。
チェックが始まると、エージェント(高齢の方でした)はまずオーナーの指示通り、完了までに時間のかかる洗濯機を起動。
家具の引き出しも一つひとつ開けて確認していきます。
背の高い家具の上までは目が届かなかったようですが、チェックの手は緩みません。
- ソファのクッションを引っ繰り返して裏側を点検
- 普段使わないようなマイナーな設備まで全て動作確認
- 最後にオーブンの動作を見せてチェック終了
とくに家具家電や壁の汚れは厳しく見られましたが、幸いにも錆びている金属部や、自分で補修した壁・ソファの肘掛けは指摘されずにスルー!
それどころか「犬が2頭もいたのに、今まで見た中で一番きれいだ」と嬉しい言葉までいただきました。
この体験から痛感したのは、「パッと見の美しさを整えて第一印象を良くしておくこと」の大切さです。
そして、犬の毛一本すら残さず完璧に仕上げてくれたクリーニング業者のプロの仕事には、心から感謝しかありません。
最後に「指摘事項と、これ以上の請求は発生しない旨」が書かれた書類にお互いにサインし、すべての鍵を返却。
緊張感漂う引き渡し手続きは無事に完了しました。

絶対に忘れてはいけない!各種住所変更手続き

引越しが終わったら、速やかに公的手続きを済ませましょう。
引越し作業お疲れ様でした!ダンボールの山が片付いたら、最後に待っているのが「住所変更手続き」です。
後回しにすると罰金が発生したり、個人情報が入った郵便物が旧居に届いてしまったりと、思わぬトラブルの元に。効率よく終わらせるためのチェックリストをまとめました。
最優先!期限付きの必須手続き
1. NRIC / FINカードの住所変更(最優先・28日以内)
シンガポールの法律により、引越し後28日以内の住所変更が義務付けられています。
期限を過ぎると違法となり、罰金の対象になるため絶対に行いましょう。
- 手続き方法: ICA(移民入国管理局)のポータルサイト「MyICA」からオンラインで申請可能。
- 注意点: 会社経由で手続きする場合も、確実に完了しているか確認しておくと安心です。
- MOM(人材省)の変更手続き詳細
忘れずにやっておきたい重要手続き
- 銀行口座
旧居に明細や重要通知が届くと個人情報の漏洩につながります。
オンラインバンキングからサクッと変更しておきましょう。 - 大使館への「在留届」変更
緊急時の連絡にも関わるため、オンライン(ORR-net)から忘れずに更新しておきましょう。 - 勤務先への報告
人事・総務部へ新しい住所を報告します。 - スマホ・通信キャリア(Singtelなど)
アプリやウェブサイトのマイページからオンラインで完結します。
生活まわり・その他手続き
- オンラインショッピング(Shopee / Lazada / Amazon等)
うっかり旧住所のまま注文してしまう「誤配送」が頻発しがちです。
次回のお買い物前や、気付いたタイミングで即時変更しておきましょう。 - 各種保険・病院・クレジットカード
登録情報を更新します。病院や保険会社はメール連絡で済む場合も多いです。 - 郵便局の転送サービス(SingPost)
「前の住人の銀行手紙がまだ届く…」という経験はありませんか?
自分が退去する際も同様のリスクがあるため、帰国時や引越し時はSingPostの有料転送サービスを1〜2ヶ月ほど利用しておくと安心です。
鍵の返却が終わっても少し残作業はありますが、どれもオンラインで手軽にできるものがほとんどです。
すきま時間を活用して、早めにスッキリ終わらせてしまいましょう!
最後に
海外での引越しは、日本以上にパワーを使う一大イベントです。
特にシンガポールは「オーナー優位」の賃貸契約が多く、退去時のチェックもかなりシビア。
プロによるハウスクリーニングはもちろん、壁の塗装やエアコンのクリーニングなど、しっかりと準備して臨まないと「えっ、そこまで!?」と思うような高額な修繕費をデポジット(敷金)から引かれてしまうこともあります。
自分で直せばわずかな費用で済むような内容でも、請求される額は何倍にも跳ね上がってしまうのが現実です。
……と、少し脅かすようなことを書いてしまいましたが(笑)、大変なことばかりではありません!
私自身、そんな退去トラブルの対策に頭を悩ませつつも、「どうせならシンガポールのいろんな街に住んで、景色や生活を楽しもう!」と前向きに引越しを重ねてきました。
エリアごとにガラリと変わる街並みや文化を肌で感じられたのは、シンガポール生活の中でも本当に素晴らしい体験でした。
これからシンガポールで引越しを迎えるみなさんが、賢く契約を守りつつ、新しい街での素敵なワクワク体験を楽しめますように。
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです!
- 引越しするなら、まず契約書の内容を確認し、カメラ、メモ、メジャーを持って、内見へ
- シンガポールは、大雨時の水没エリアに注意
- 新居は、入居時期や家具の変更などの交渉をして、旧居と1週間程度の重複させて契約すると便利
- 引越し業者、部屋の修復、Wifiの移設、カーテンなどのクリーニングの予約は早めに開始
- インベントリーチェック用に旧居の水道光熱の閉栓は、鍵の引き渡し日翌日以降に設定
- 部屋の修復用具と掃除用具、備え付けのモノなどを残して、引越し準備
- 旧居のクリーニングは、引越し荷物を搬送後に行い、修復等、第一印象を良く綺麗にしましょう
- 新居のインベントリーチェックは、1ヶ月かけて徹底的に、ソファやベッド、家具の裏まで見ましょう!
- ID(NRIC)の住所変更は2週間以内に! 運転免許は手続き不要

引越し手順リスト
引越しに必要なスケジューリング、各種連絡先、新居の下見チェックリスト、住所変更の確認リストなどです。










皆様からのコメントや体験談
[…] ちなみに引っ越しの手順やタイムラインの感覚についてはこちらのサイトを参考にした。 […]