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目的地

レイルコリドーを歩こう! シンガポールの電車の歴史探訪

この記事は約5分で読めます。
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レイルコリドーは、シンガポール中央部にある24kmに渡る散歩道です。

元々は線路が通っていたところで、シンガポールの各公園を結んでいます。

各所からアクセスできるうえ、車も通らないので安全。
そのため多くの住民が歩いたりサイクリングを楽しんでいます。
とはいえ距離が長く広いので、混雑することもなく有意義な週末が過ごせます。

さらに、シンガポールの鉄道の歴史を垣間見ることもできます。
これを読んでシンガポールの歴史を知り、歩いてみてください!

レイルコリドー (Rail Corridor) とは

シンガポールのレイルコリドーは、都市の中心部を貫く24キロメートルの緑の回廊。
なおこのコリドーは、かつてのマレー鉄道の路線跡地を再利用して作られました。

鉄道の歴史

レイルコリドー

鉄道の歴史

レイルコリドーの歴史は、シンガポールの鉄道史に深く根ざしています。

マレー鉄道は1903年に開通し、シンガポールとマレー半島を結ぶ重要な交通手段でした。
物資や人々の移動を支え、シンガポールの経済発展に大きく寄与しました。

しかし、時代の変化とともに交通手段が多様化し、鉄道の利用は次第に減少しました。
そしてついに2011年、鉄道の運行が終了、その跡地をどのように再利用するかが議論されるようになりました。

レイルコリドー

レイルコリドーとしての再生

鉄道廃止後、シンガポール政府はこの跡地を、散策道として再生する計画を立ち上げました。

2012年には、レイルコリドーの開発プロジェクトが正式に開始されました。
この目的は、都市の自然環境を保護し、市民がリラックスできる空間を提供すること。

こうしてレイルコリドーは、シンガポールの持続可能な都市開発の象徴となりました。
そして自然と都市生活の調和を図る重要な役割を果たすことになります。

レイルコリドーの特徴

自然環境

レイルコリドーは、都市の中に広がる緑豊かな空間で、多様な生態系が保護されています。
そのためシンガポール特有の植物や動物が生息しており、四季折々の風景を楽しむことができます。

インフラと施設

安全かつ快適に利用できるように、歩道やサイクリングコースが整備されています。
また、歴史的な鉄道施設が保存されており、鉄道の歴史を感じることができます。

レイルコリドーを歩いてみよう!

では、実際にレイルコリドーを歩いてみましょう。

ただし、簡単ではありますがルールがあります。
安全に歩くために、必ず守ってくださいね。

ある行く前に知っておいてね、ルールと道

まず、散策道は生態保護地域です。
夜行性の野生動物の行動を保護するため、基本的に夜間でも照明がつきません。
したがって安全のため、日暮れまでにはコリドーから退出するようにしましょう。

また、細い道もあります。
サイクリングを楽しむ人もいますので、お互いに道を譲りあい、安全に散策しましょう。

そして、もちろん、植物などに傷をつけることは許されませんので、ご注意ください。

レイルコリドーマップ
レイルコリドーマップ
  • 常に左側を走行し、騒音レベルを抑える
  • 悪天候の際は、最寄りの避難所に避難し、自然保護区などの森林地帯には入らない
  • 自転車で走行する場合は、時速10キロの制限速度
    必ず安全運転を心がけ、歩行者には徐行して道を譲る
    追い越しの際にはベルを鳴らし、橋を渡る際には自転車を降りて押す
  • 周囲に注意し、他の人に道を譲る
  • 動植物は遠くから観察する
  • 日暮れまでには退出する

散歩道を歩いてみた

長く24kmもありシンガポールを縦断している道ですが、なかでもおススメのエリアはブキティマ付近です。

レイルコリドーの入り口はたくさんありますが、場所によってはかなり自然の中を入っていきます。
でもその奥には整備された道が待っています。

レイルコリドー入口
レイルコリドー

道の両サイドには熱帯雨林の大自然が広がっています。

あちこちに鉄道の痕跡が残されています。

レイルコリドー

イギリス植民地時代の痕跡や新旧の線路の交差などがみられます。

レイルコリドー

とてつもなく広大な、川の跡のような広場も。

レイルコリドー

そうこうしているうちに、突如ブキティマの駅が現れます。

レイルコリドー
Ref: https://railcorridor.nparks.gov.sg/bukit-timah-railway-station/
レイルコリドー

この周囲には当時の線路が残されています。

レイルコリドー

またその北側には、Bukit Timah Truss Bridge と言われる橋があります。
ここにも線路が残されており、これぞレイルコリドーという、象徴的な場所です。

レイルコリドー

ちなみにここから、シンガポールの最高峰ブキティマヒルは、目と鼻の先です。

さいごに

レイルコリドーは、シンガポールの都市計画における重要なプロジェクトであり、持続可能な都市開発のモデルケースとして注目されています。
その歴史と特徴を理解することで、シンガポールの自然環境と都市生活の調和の素晴らしさを再認識することができます。

ルールを守って安全に、楽しい週末を過ごしてみませんか。

基本情報

【北端 Kuranji Spooner】

住所Woodlands Rd, シンガポール
営業時間終日
定休日なし
料金無料
アクセスMRTのKranji駅から徒歩5分
駐車場なし
公式サイトhttps://railcorridor.nparks.gov.sg/

【南端 Tanjong Pager】

住所32 Keppel Rd, Singapore 089062
営業時間終日
定休日なし
料金無料
アクセスMRTのKranji駅から徒歩20分
駐車場なし
公式サイトhttps://railcorridor.nparks.gov.sg/

この記事を書いた人
Gney

航空会社での勤務を経て、ペットとの海外生活や各国への旅行を体験し、カメラや釣りに興味をもつ工学理系女です。
世界のどこにいても生きて行けるよう精進中。

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