ウビン島は、シンガポールの北東にあります。
ちなみに国民にも観光客にも人気の、昔のままの熱帯雨林が遺された島です。
そこで今回は、シンガポールから日帰りで行けるこの島を、楽しく効率よく島を観光する手順をお届けします。
- ウビン島は、チャンギポイントフェリーターミナルからボートで10分、原則6:00-19:00まで随時運行
- 昔のままの熱帯雨林が遺されており、1960年代のシンガポールにタイムスリップできます
- スマホはマレーシアローミングになるので、機内モードなどにすること
- 島で自転車をレンタルでき、3-4時間で島内をまわれます
- 自転車を持っている場合は、追加料金でボートに乗せるられるが、海水がかぶることもあります
- 野生のサルやイノシシがいるため、食べ物の管理には気をつけましょう
- チェックジャワ湿地帯では、潮位0.5m以下の干潮時にさまざまな生態系が見られます
- 島内でキャンプして宿泊することも可能です
ウビン島 (Pulau Ubin)とは
ウビン島は、小さな島なので、自転車があれば3-4時間でほぼ全て回ることができます。
ウビン島は、かつて河川で隔てられた5つの小さな島の集まりでした。
その後、エビの養殖用の堤防建設時に統合され、1,020ヘクタールの1つの島になりました。
なお、かつては数千人の入植者が、この島で花崗岩の採掘に携わりました。
また、ゴムやコーヒー、パイナップル、ココナッツ、ジャスミンなどの作物の栽培のために、森林が伐採されてきました。
そして今日閉鎖されている花崗岩の採石場は、ウビンの歴史遺産となりました。
なお現在、森林や草地は再生され、自然豊富な昔のシンガポールを彷彿とさせる姿をみせています。
ウビン島へのアクセス
ウビン島へは、チャンギポイントフェリーターミナルから、ボートに乗ります。
なお、ボートは原則午前6時から午後7時まで随時運行しています。
ウビン島へのボートの乗り方
- ターミナルに入ったら乗船の列に並びます。自転車は押したままです。
- 順番が来たら自転車ごと乗船します。自転車は船後部に置きます。
- 支払いは乗船後、操縦士に現金でお渡しします。
島に着いたら、徒歩、サイクリング、または地元のバンサービス(有料)を使って、トレイルを探索できます。
チャンギポイントフェリーターミナルへのアクセス
ちなみに、チャンギポイントフェリーターミナルへのアクセス方法は、以下の通りです。
チャンギビレッジで食事
出発前に、チャンギビレッジでブランチを食べて、渡航します。
チャンギビレッジは店数が多く、人気のホーカーです。
なかなかマニアックなメニューもあります。
ウビン島への持ち物
*乗船移動中に、自転車に海水がかかることがあります。
したがって、高価な自転車の持参はやめたほうが良いです。
ちなみに、ずぶ濡れになりました。
また雨の後などは、どろどろになることも。
**ウビン島では、携帯電波がマレーシアローミングになるので注意が必要です。
そのため、安全を見て機内モード設定がおすすめです。
***実際に女性がサルに襲われて、ビニールに入ったご飯を奪われました。
またイノシシもいます。
そのため、ビニール袋は絶対に持たないで!
ウビン島の見どころ
ウビン島は、ターミナルのあるメインビレッジを境に東側と西側に道路が分かれています。
なお、西には元採石場が、東側には住居や湿地帯があります。
① ターミナルとメインビレッジ
フェリーターミナルから10分ほど船に揺られると、ウビン島の木造のターミナルに到着します。
なお、ターミナル周辺には、レンタル自転車のショップが並んでいます。
ただし古く錆びた自転車が多く、混雑しています。
そのため、砂利道を走れる自転車を持っているなら、持参することをおすすめします。
レンタル料は店や自転車の種類によって異なり、1日およそ10-40S$です。
またレストランもこのターミナル周辺にあります。
軽食からシーフード料理まで種類は豊富です。
とくに海辺のレストランは、昼時には混雑します。
また、汚れた自転車を洗う有料スタンドもあります。
② キャンプサイト (Jelutong Campsite)
ウビン島ではキャンプ宿泊ができます。
なお広い海辺のキャンプ場は、メインの村に近いので安心して利用できます。
また釣りもできますし、散歩もできます。
ただし、虫よけと獣除けはしっかり準備して利用しましょう。
③-⑤ ウビン島の採石場 (Quarry)
ウビン島には5つの採石場があります。
バライ採石場、ケケック採石場、ケタム採石場、ペカン採石場、ウビン採石場です。
なおここで採れる花崗岩はシンガポールにとって経済的価値があり、1970年代には本土の公営住宅や道路の建設に使用されました。
また、コーズウェイ、イスタナ、ラッフルズ灯台の建設や、シンガポール海域にある4つの灯台の中で最も古いペドラブランカ島のホースバー灯台も、ウビン島から採掘された花崗岩で建てられました。
なお、ここのすべての採石場は、現在閉鎖され、ほぼ湖沼になっています。
海抜約40mに採掘されたこれらの採石場は、その後生物の生息地になっています。
③ペカン採石場
ペカン採石場は、メインビレッジのすぐ近くにあります。
なおペカン採石場には本来2つの採石場がありましたが、雨水で満たされて1つに統合されました。
そして2007年には、採石場の美しい景色を楽しめる展望台が設置され、写真を撮る多くの観光客に好評です。
またペカン採石場は、サギの生息地となっています。
なお生息強化プログラムの一環として、営巣地を提供するべく、浮遊湿地が設置されています。
Ah Ma ドリンク店は、ちょっとした休憩所になっています。
④ウビン採石場
がっちり自然に囲まれた元採石場です。
ちなみにここに来る人は少ないので、とても気持ちよく走れます。
⑤ケタム採石場
最西にあり、島で最後に閉鎖された採石場です。
また周囲はトレイルで囲まれています。
ただ雨の後は、自転車で走るとドロドロになります。
⑥ National Police のキャンプサイト 行く必要なし
北の海辺に続く道があります。
これは National Police のキャンプサイトにつながっています。
ただ観光客は行く必要なしです。
なぜならこの道は、海に出ることができない状態で封鎖されているから。
⑦ 住民の生活
ウビン島にはもちろん住民がいます。
なお住居は、東側に多くあります。
まず美しい蓮池に迎えられます。
比較的人が多い道ですが、自然がとても美しいです。
道の両脇に、ウビン島の住民の家が見られます。昔ながらの東南アジアに多い平屋の住居形態です。
ちなみに、ウビン島の車のナンバーは”PU”。
Pulau Ubin専用のナンバーで、免税対象です。
⑧ ママンキャンプサイト (Maman Campsite)
島の北部にあるキャンプ場です。
なおすぐ向かいはマレーシアです。
また国境付近には、海上住居があります。
ちなみに、多くの人が釣りを楽しんでいました。
⑨ チェックジャワ湿地 (Chek Jawa Wetlands)
チェックジャワ湿地はウビン島の東端に位置し、ターミナルから約3km、徒歩で約1時間かかります。
面積約100ヘクタールのチェックジャワ湿地は、砂浜、岩の多いビーチ、海草のラグーン、珊瑚の瓦礫、マングローブ、海岸林の6つの主要な生態系が出会うユニークな自然地域です。
ちなみにかつて埋め立て計画がありましたが、多くのシンガポール国民からの保存を祈る声により、現在計画は無期延期されています。
なお、自転車や車両は指定された区画に駐車します。
ビジターセンターからは、東側の海岸ループ(600m)と北側のマングローブループ(500m)の遊歩道が続いています。
また7階建ての高さ(20m)のジェジャウィタワーがあります。
ジャングルを眺めたり、鳥類などの生物多様性を観察できたりします。
マングローブループ
マングローブループから歩いてみましょう。
するとすぐに、ジェジャウィタワーがあります。
うっそうとした湿地帯ジャングルがみえます。
特有で豊富な生態系について学ぶことができます。
海岸ループ
海上のループに入ります。
マングローブの湿地帯を外側から見ることができます。
なおカニなどの小さな生き物から、トカゲなど大型の生き物までいます。
ただイノシシもいるので、注意が必要です。
ビジターセンターは、すてきな洋館です。
海に向かって桟橋が延びています。
ここにもイノシシ現る。
したがって、この島で宿泊キャンプをする方は、食べ残しなどの処理を丁寧にしましょう。
最後に
ウビン島への旅行では、1960年代のシンガポールにタイムスリップできます。
シンガポールで最後の村、そしてカンポンの本拠地であるこの島は、過ぎ去った時代の素朴な美しさとシンプルさを今も残しています。
ぜひ小道を歩き回り、地元の住民がどのように暮らしているかを見てください。
ちなみに村人たちは水を井戸に、電気をディーゼル発電機に頼っています。
また食事は、伝統的な農業と漁業に依存しています。
- ウビン島は、チャンギポイントフェリーターミナルからボートで10分、原則午前6時から午後7時まで随時運行
- 昔のままの熱帯雨林が遺されており、1960年代のシンガポールにタイムスリップできます
- 島で自転車をレンタルでき、3-4時間で島内をまわれます
- 自転車を持っている場合は、追加料金でボートに乗せるられるが、海水がかぶることもあります
- 野生のサルやイノシシがいるため、食べ物の管理には気をつけましょう
- 島内でキャンプして宿泊することも可能です
基本情報
住所 | Pulau Ubin, シンガポール |
営業時間 | ボートは、6:00 – 19:00 |
定休日 | なし |
料金 | 無料 (https://www.nparks.gov.sg/pulau-ubin/visit/directions-and-map) |
アクセス | チャンギポイントフェリーターミナルからボートで10分 |
駐車場 | なし |
公式サイト | https://www.nparks.gov.sg/pulau-ubin |
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