当サイトには広告が含まれています。
Sponsored Links
目的地

ウビン島 (Pulau Ubin) – 10分のボートで到着、60年代のシンガポールを体験

この記事は約11分で読めます。
kkday-ticket-banner

ウビン島は、シンガポールの北東にあります。ちなみに国民にも観光客にも人気の、昔のままの熱帯雨林が遺された島です。

そこで今回は、シンガポールから日帰りで行けるこの島を、楽しく効率よく島を観光する手順をお届けします。

2分でPulau Ubinを見てみよう

ウビン島 (Pulau Ubin)とは

ウビン島は、小さな島なので、自転車があれば3-4時間でほぼ全て回ることができます。

ウビン島は、かつて河川で隔てられた5つの小さな島の集まりでした。その後、エビの養殖用の堤防建設時に統合され、1,020ヘクタールの1つの島になりました。

なお、かつては数千人の入植者が、この島で花崗岩の採掘に携わりました。また、ゴムやコーヒー、パイナップル、ココナッツ、ジャスミンなどの作物の栽培のために、森林が伐採されてきました。

そして今日閉鎖されている花崗岩の採石場は、ウビンの歴史遺産となりました。なお現在、森林や草地は再生され、自然豊富な昔のシンガポールを彷彿とさせる姿をみせています。

ウビン島へのアクセス

ウビン島へは、チャンギポイントフェリーターミナルから、ボートに乗ります。なお、ボートは原則午前6時から午後7時まで随時運行しています。

ウビン島へのアクセス
チャンギポイントフェリーターミナルからボート
  • おとな片道1人あたり4ドル(自転車は2ドルの追加料金)
  • 乗船時間は約10分
  • ボートは9〜12人乗り、乗客が集まり次第出発
  • 支払いは、乗船後オペレーターに手渡し
  • 午後6時以降にウビン島を出発する場合は、ボートオペレーターを事前手配してください。 ウビン島の桟橋に帰りのボートがない場合は、NParksホットライン1800-4717300まで電話してください。

ウビン島へのボートの乗り方

チャンギポイントフェリーターミナル
フェリーターミナル
乗船場
乗船場
  1. ターミナルに入ったら乗船の列に並びます。自転車は押したままです。
  2. 順番が来たら自転車ごと乗船します。自転車は船後部に置きます。
  3. 支払いは乗船後、操縦士に現金でお渡しします。
ボート
乗船
自転車とともに乗船

島に着いたら、徒歩、サイクリング、または地元のバンサービス(有料)を使って、トレイルを探索できます。

ボート
ボート

チャンギポイントフェリーターミナルへのアクセス

ちなみに、チャンギポイントフェリーターミナルへのアクセス方法は、以下の通りです。

チャンギポイントフェリーターミナル

住所:Changi Point Ferry Terminal, 51 Lorong Bekukong

チャンギポイントフェリーターミナルへのアクセス
  • バス:2, 29, 59, 109番  Changi Village Bus Terminal (99009)行き
  • MRT :
    1. Tampines East Station (DT33)から, B出口で59番バスに乗車しチャンギビレッジバスインターチェンジで下車
    2. Tampines MRT Station (EW2/DT32)から,Tampinesバスインターチェンジで29番バスに乗り、チャンギビレッジバスインターチェンジで下車
    3. Tanah Merah MRT Station (EW4)から, B出口で2番バスに乗りチャンギビレッジバスインターチェンジで下車
  • : 駐車場
    1. Wilson Parking:2 Netheravon Rd, Singapore 508503
    2. Carpark L0104 : 21 Lor Bekukong, Singapore 499169
    3. Changi Village Public Car Park 1
    4. Changi Beach Car Park :乗船場まで距離があります。

日曜日は公共駐車場の駐車代が終日無料なため混雑します。

チャンギビレッジで食事

出発前に、チャンギビレッジでブランチを食べて、渡航します。

チャンギビレッジ
チャンギビレッジでマトンスープ

チャンギビレッジは店数が多く、人気のホーカーです。なかなかマニアックなメニューもあります。

チャンギビレッジのマトンスープ屋さん
チャンギビレッジのマトンスープ屋さんのメニューの一部

ウビン島への持ち物

おすすめの持ち物
  • 現金 (必須:船代は現金支払い)
  • 自転車* (砂利道が多いのでオフロード用があると便利、現地レンタルも可能)
  • 自転車のロック (自転車を持って行くときは必須)
  • 虫よけ
  • 日除け
  • 飲み物 (現地購入も可能)
  • タオル
  • オフライン地図のダウンロード **
  • リュックなど身に密着する蓋がしまるバッグ***

*乗船移動中に、自転車に海水がかかることがあります。したがって、高価な自転車の持参はやめたほうが良いです。ちなみに、ずぶ濡れになりました。また雨の後などは、どろどろになることも。

ウビン島
ウビン島での自転車走行

**ウビン島では、携帯電波がマレーシアローミングになるので注意が必要です。そのため、安全を見て機内モード設定がおすすめです。

***実際に女性がサルに襲われて、ビニールに入ったご飯を奪われました。またイノシシもいます。そのため、ビニール袋は絶対に持たないで!

ウビン島の注意点
ウビン島のサル
ウビン島のイノシシ

ウビン島の見どころ

ウビン島は、ターミナルのあるメインビレッジを境に東側と西側に道路が分かれています。なお、西には元採石場が、東側には住居や湿地帯があります。

ウビン島のマップ
⑨ チェックジャワ湿地帯
  1. ターミナルとメインビレッジ
  2. キャンプサイト (Jelutong Campsite)
  3. ペカン採石場
  4. ウビン採石場
  5. ケタム採石場
  6. National Police のキャンプサイト: 行く必要なし
  7. 住民の生活
  8. ママンキャンプサイト (Maman Campsite)
  9. チェックジャワ湿地帯 (Chek Jawa Wetlands)

手短に楽しみたい人は、見どころ多めの東側から探索することをお勧めします。ちなみに1番の見どころは、最東のチェックジャワ湿地帯 (Chek Jawa Wetlands)[徒歩約40分]です。

チェックジャワ湿地帯では、潮位0.5m以下の干潮時にさまざまな生態系が見られます。そのため、ぜひ潮汐表を参照してから訪問してください。

シンガポールの潮汐表 (https://www.nea.gov.sg/weather/tide-timings)

① ターミナルとメインビレッジ

フェリーターミナルから10分ほど船に揺られると、ウビン島の木造のターミナルに到着します。

ウビン島 - ターミナル

なお、ターミナル周辺には、レンタル自転車のショップが並んでいます。

ただし古く錆びた自転車が多く、混雑しています。そのため、砂利道を走れる自転車を持っているなら、持参することをおすすめします。

レンタル料は店や自転車の種類によって異なり、1日およそ10-40S$です。

レンタルサイクル
レンタルサイクル
クーポン付き

またレストランもこのターミナル周辺にあります。

レストラン
レストラン

軽食からシーフード料理まで種類は豊富です。とくに海辺のレストランは、昼時には混雑します。

レストラン
レストラン

また、汚れた自転車を洗う有料スタンドもあります。

ウビン島 - 洗車場

② キャンプサイト (Jelutong Campsite)

ウビン島ではキャンプ宿泊ができます。

なお広い海辺のキャンプ場は、メインの村に近いので安心して利用できます。

ウビン島 - キャンプサイト

また釣りもできますし、散歩もできます。ただし、虫よけと獣除けはしっかり準備して利用しましょう。

ウビン島 - キャンプサイト

③-⑤ ウビン島の採石場 (Quarry)

ウビン島には5つの採石場があります。バライ採石場、ケケック採石場、ケタム採石場、ペカン採石場、ウビン採石場です。

なおここで採れる花崗岩はシンガポールにとって経済的価値があり、1970年代には本土の公営住宅や道路の建設に使用されました。

また、コーズウェイ、イスタナ、ラッフルズ灯台の建設や、シンガポール海域にある4つの灯台の中で最も古いペドラブランカ島のホースバー灯台も、ウビン島から採掘された花崗岩で建てられました。

なお、ここのすべての採石場は、現在閉鎖され、ほぼ湖沼になっています。海抜約40mに採掘されたこれらの採石場は、その後生物の生息地になっています。

③ペカン採石場

ペカン採石場は、メインビレッジのすぐ近くにあります。

なおペカン採石場には本来2つの採石場がありましたが、雨水で満たされて1つに統合されました。そして2007年には、採石場の美しい景色を楽しめる展望台が設置され、写真を撮る多くの観光客に好評です。

またペカン採石場は、サギの生息地となっています。なお生息強化プログラムの一環として、営巣地を提供するべく、浮遊湿地が設置されています。

ウビン島 - 採石場
ウビン島 - ヘリテイジツリー

Ah Ma ドリンク店は、ちょっとした休憩所になっています。

ウビン島 - カフェ

ウビン採石場

がっちり自然に囲まれた元採石場です。

ウビン島 - 採石場

ちなみにここに来る人は少ないので、とても気持ちよく走れます。

ウビン島 - 採石場

ケタム採石場

最西にあり、島で最後に閉鎖された採石場です。また周囲はトレイルで囲まれています。ただ雨の後は、自転車で走るとドロドロになります。

ウビン島 - 採石場
ウビン島 - 採石場

⑥ National Police のキャンプサイト 行く必要なし

北の海辺に続く道があります。これは National Police のキャンプサイトにつながっています。ただ観光客は行く必要なしです。

ウビン島 - 警察キャンプサイト

なぜならこの道は、海に出ることができない状態で封鎖されているから。

ウビン島 - 警察キャンプサイト

⑦ 住民の生活

ウビン島にはもちろん住民がいます。なお住居は、東側に多くあります。

まず美しい蓮池に迎えられます。

ウビン島 - 住居エリア

比較的人が多い道ですが、自然がとても美しいです。

ウビン島 - 住居エリア

こんな美しい道で、自転車に乗った女性がサルに襲われました。自転車かごに、半透明のビニール袋に入ったご飯を乗せていたからです。

ダメ、絶対! ごはんとビニール

道の両脇に、ウビン島の住民の家が見られます。昔ながらの東南アジアに多い平屋の住居形態です。

ウビン島 - 住居
ウビン島 - 住居

ちなみに、ウビン島の車のナンバーは”PU”。Pulau Ubin専用のナンバーで、免税対象です。

ウビン島 - 車

⑧ ママンキャンプサイト (Maman Campsite)

島の北部にあるキャンプ場です。なおすぐ向かいはマレーシアです。また国境付近には、海上住居があります。

ウビン島 - キャンプサイト
ウビン島 - キャンプサイト
ウビン島 - キャンプサイト

ちなみに、多くの人が釣りを楽しんでいました。

⑨ チェックジャワ湿地 (Chek Jawa Wetlands)

チェックジャワ湿地はウビン島の東端に位置し、ターミナルから約3km、徒歩で約1時間かかります。

潮位0.5m以下の干潮時にさまざまな生態系が見られます。 ぜひ潮汐表を参照して訪問してください。

シンガポールの潮汐表 (https://www.nea.gov.sg/weather/tide-timings)

チェックジャワ湿地営業時間:午前9時〜午後5時

所要時間:到着まで徒歩60分、散策で約1時間

面積約100ヘクタールのチェックジャワ湿地は、砂浜、岩の多いビーチ、海草のラグーン、珊瑚の瓦礫、マングローブ、海岸林の6つの主要な生態系が出会うユニークな自然地域です。

ちなみにかつて埋め立て計画がありましたが、多くのシンガポール国民からの保存を祈る声により、現在計画は無期延期されています。

ウビン島 - チェックジャワ湿地
ウビン島 - チェックジャワ湿地
ウビン島 - 駐輪場

なお、自転車や車両は指定された区画に駐車します。

ビジターセンターからは、東側の海岸ループ(600m)と北側のマングローブループ(500m)の遊歩道が続いています。また7階建ての高さ(20m)のジェジャウィタワーがあります。ジャングルを眺めたり、鳥類などの生物多様性を観察できたりします。

マングローブループ

マングローブループから歩いてみましょう。

ウビン島 - チェックジャワ湿地

するとすぐに、ジェジャウィタワーがあります。

ウビン島 - ジェジャウィタワー
ウビン島 - ジェジャウィタワー

うっそうとした湿地帯ジャングルがみえます。

ウビン島 - ジェジャウィタワー
ウビン島 - ジェジャウィタワー

特有で豊富な生態系について学ぶことができます。

ウビン島 - トレイル
ウビン島 - トレイル
ウビン島 - マングローブ
ウビン島 - マングローブ

海岸ループ

海上のループに入ります。マングローブの湿地帯を外側から見ることができます。

ウビン島 - 海岸ループ

なおカニなどの小さな生き物から、トカゲなど大型の生き物までいます。

ウビン島 - カニ
ウビン島 - トカゲ

ただイノシシもいるので、注意が必要です。

ウビン島 - ジェッティ

ビジターセンターは、すてきな洋館です。

ウビン島 - ビジターセンター
ウビン島 - ビジターセンター
ウビン島 - ビジターセンター

海に向かって桟橋が延びています。

ウビン島 - ジェッティ
ウビン島 - ジェッティ

ここにもイノシシ現る。したがって、この島で宿泊キャンプをする方は、食べ残しなどの処理を丁寧にしましょう。

最後に

ウビン島への旅行では、1960年代のシンガポールにタイムスリップできます。シンガポールで最後の村、そしてカンポンの本拠地であるこの島は、過ぎ去った時代の素朴な美しさとシンプルさを今も残しています。

ぜひ小道を歩き回り、地元の住民がどのように暮らしているかを見てください。ちなみに村人たちは水を井戸に、電気をディーゼル発電機に頼っています。また食事は、伝統的な農業と漁業に依存しています。

ボート
ボート
この記事を書いた人
Gney

航空会社での勤務を経て、ペットとの海外生活や各国への旅行を体験し、カメラや釣りに興味をもつ工学理系女です。
世界のどこにいても生きて行けるよう精進中。

Gneyをフォローする

コメントやアドバイスをいただけると嬉しいです。