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COVID-19(コロナウイルス)への対策 – シンガポールの対策、日本との比較において感じること [記録]

この記事は約32分で読めます。

毎日 Covid-19 のニュースが絶えない昨今。なおシンガポールは新しい国であり移住者が多く、中国籍の方が多数います。そのため春節の時期に発生したウイルスは、2020年2月以降夏までにシンガポールでも大きな広がりを見せました。

あれから2年以上が経過。国のつくりが異なるため、対策も日本とシンガポールでは大きな差があります。そこで世界の動きを把握し、今後の対策に生かせたらと思い記録します。

COVID-19の基本情報

この感染病がパンデミックとなる前、元々”コロナウイルス”は、人に日常的に感染している風邪のウイルスで、4種類存在していました。

そして、あらたに動物から感染した重傷肺炎ウイルスの2種類(SARS:2002年とMARS:2012年)が確認されました。なお、それぞれコウモリやヒトコブラクダから感染したと考えられています。

Fruit bat
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ちなみにも毎年コロナウイルスの予防接種をしています。ただコロナウイルスは、哺乳類や鳥類に感染しますが、種族を超えての感染はほとんどないといわれています。

コロナウイルスを電子顕微鏡で観察すると直径約100nmの球形で、表面には突起が見られます。その形態が王冠(crown)に似ていることから、ギリシャ語で王冠を意味する(corona)という名前が付けられたそうです。

主なCOVID-19の情報源

Covd-19については様々な情報源があります。そのため、確かな情報を得てパニックを起こさないように注意したいものです。

WHO: https://covid19.who.int/

シンガポールの情報源
World situation in 2020
In Singapore, 2020
In Japan, 2020

日本とシンガポールの主な対策の比較

項目日本シンガポール
マスク着用最初から健康な人もマスクを着用当初健康な人はマスクなし。医療者と健康不良者にマスクの確保を推奨
マスク配布あべのマスクを2枚/世帯2枚/を5回配布
渡航制限の開始2020年2/1~、湖北省を対象に2020年2/1~、中国全土を対象に
外出自粛2020年4/7~5/25、2021年1/7~3月2020年4/7~6/4
感染防止策の解除一気に3段階に分けて
感染防止策違反への罰則原則無し300S$~。外国人は永久追放も
感染リンクの追跡Cocoaアプリを任意でTraceTogetherで全国民全店舗
経済対策1人10万、飲食店に6万円~の支援600億ドル以上を全企業や個人に配布
旅行支援Go to TravelSingapoliday
ワクチン接種開始2021年2月中旬~2020年12月末~
ワクチン接種証明日本語の紙証明書Notarise経由で世界各地で有効なワクチン接種証明書や出国前検査結果証明書が発行可能
出入国手続きMySOSアプリ、Googleアプリ、紙でのPCR陰性証明、健康カード、質問票(オンライン)など。オンラインで実施可能(健康確認、PCR陰性証明、隔離確認)

シンガポールの感染防止のための行動記録

感染者拡大防止のために企業と個人が行うべき対応
  • Safe Entry:建物や部屋など住所のついた場所にQRコードを設置し、訪問者の出入りを記録する
  • TraceTogether:各人がBluetoothで他人との接触をモニターし、いつ誰と接触したか記録するスマートフォンまたは専用デバイスを通したモニタリング方法。アプリはTraceTogether。常にBluetoothをつけておくことで接触を記録でき、同じアプリでQRコードを読み取ってSafeEntryも実行できる。
  • Singapass:HealthHubでのワクチン接種証明の提示ができる。
TraceTogether

TraceTogether

Government Technology Agency無料posted withアプリーチ

シンガポール政府による経済対策

Covid-19の拡散により人の動きが封じられると消費が落ち込み、経済成長が鈍って大量の失業者を生み出します。そこでシンガポール政府は、企業を存続させ、従業員の雇用を維持する政策を取りました。

2020年度予算案で64億S$の経済支援策を打ち出し、補正予算として484億S$、更にその後51億S$を投入しました。

Job Support Scheme(雇用援助スキーム)

シンガポール国籍/永住権保持者の従業員を雇う企業に、月額給与の一定割合をIRASから払う経済対策。なお支払いは企業の銀行口座に充てて行われるため、手続きは必要なし
支援の割合は業種によって以下の3つに区分される:

  • 航空業、観光業、ホテル業:75%
  • 飲食業:50%
  • 上記以外の全業種:25%

上限は一人当たりS$4,600で、四半期ごとに振り込み。また初回については全業種75%まで引き上げられ、2020年4月15日に振り込み。ちなみに主人の会社には、約8000万円も振り込まれた。

さらに5月の給与金額で計算して7月中旬に支給、次は8月の給与金額で計算して10月中旬に支給された。

Enhanced Wage Credit Scheme(拡張型昇給補助スキーム)

教育水準と生産性を高めることで、所得の増大を促進するシンガポールは、企業に積極的に昇給を行うよう呼びかけている。 

なお基本月給S$5,000までのシンガポール国籍/永住権保持者の昇給については、その15%を政府が負担、12か月分の負担分が翌年3月に支払われる。

ただし、申請手続きが必要。https://www.iras.gov.sg/IRASHome/Schemes/Businesses/Wage-Credit-Scheme–WCS-/

各種税金の緩和内国税務局(IRAS)の施策

さらに各種税金の支払いについても、免除/減免、支払い期限の延期を決定。

  • 法人所得税(CIT)支払いの延長(4月-6月分が7月-9月へ、その後も3か月後ろ倒し)
  • 個人所得税(IIT)の申告期間の延長(4月15日までの期限が5月末へ)
  • 固定資産税(Property tax)の免除(30%~100%の免除しテナントへ還元)
  • 家賃減免(NEA、HDB、SLAなど所管のテナントは1~3か月分の家賃免除)
  • 外国人雇用税減免(3-5月分の同金額が免除、S$750ずつの還元)

資金調達援助

主にスタートアップ企業の財政援助を行っているEnterprise Singaporeが、企業がローンを組むための援助を発表。

  • Enterprise Financing Scheme:S$10,000,000までのTrade Loan、およびS$1,000,000までのSME Working Capital Loanは、政府側がリスク負担の90%を引き受ける。
  • Loan Insurance Scheme:担保とするローン保険を銀行と組む場合、その保険料の80%を政府が負担。
  • Temporary Bridging Loan Programme:2020年3月までに申請されるS$5,000,000までのローンについて、政府側がリスク負担の90%を引き受ける。ただし、シンガポール国籍/永住権保持者が30%以上の株式を保有している企業に限定。

シンガポールのCovid-19にかかわるタイムライン

初感染からパンデミックへ [2020/2/1 – 2/30]

初感染からパンデミックへ
  • 2019/12/31
    中国の武漢で重度の肺炎の発生が世界保健機関に報告された。当時は原因不明。
  • 2020/01/03
    シンガポールの保健省(MOH)は、武漢での状況を認識し武漢からの渡航者のスクリーニング開始。
  • 2020/01/22
    MOHは、旧正月の中国人旅行者の流入を考慮し、中国から渡航するすべての旅行者に体温スクリーニングを開始。
    肺炎の発症者と14日以内に中国へ渡航歴のある人は全員隔離。中国の病院に通院した急性呼吸器感染症の人は、シンガポールの病院に14日間隔離される。

    ガン・キム・ヨン保健相とローレンス・ウォン国家開発大臣が議長を務めるタスクフォースが結成された。

  • 2020/01/22
    シンガポールで最初に確認された感染者

    武漢出身の66歳の中国人が、1月20日にシンガポールに到着。シンガポール総合病院に入院し、新型コロナウイルスの検査で陽性反応。

    コンタクトトレーシング開始
    体温スクリーニングを、すべての海上と陸上の入国チェックポイントで実施。
    武漢は中国当局によって封鎖。感染者数が数百に急増。

  • 2020/01/27
    シンガポールのこどもと幼稚園の従業員は、中国本土に旅行した場合、14日間の休暇を取ることに。
    シンガポール人は中国政府によって封鎖されている湖北省への不要な旅行禁止。

  • 2020/01/29
    タスクフォースにより、正午から、湖北省への最近の旅行歴がある、または湖北省で発行されたパスポートを持っているすべての訪問者は、シンガポールへの入国または通過を禁止。
  • 2020/01/30
    サージカルマスクの価格を引き上げるショップが通報される。薬局や小売店には長い行列ができる。

    貿易産業省は、「不正行為は非常に無責任であり、損害を与える」と通達。シンガポールには13件の症例があり、すべて渡航者によるもの。

  • 2020/01/31
    新型コロナウイルスに関するソーシャルメディアへの虚偽投稿に対して、多くの修正指示が発表された。詐欺が横行し始める。
    92人のシンガポール人が武漢から帰国。
    タスクフォースは、中国本土への渡航歴があるまたは中国国籍の新規訪問者は、2月1日の午後11時59分からシンガポールへの入国または通過を禁止することを発表。

パンデミックでDORSCON ORANGE、パニック、渡航禁止へ [2020/2/1 – 2/30]

パンデミックでDORSCON ORANGEパニック、渡航禁止へ
  • 2020/02/01
    政府から1世帯あたり4枚のマスクが配布される。

    体調が悪く医師の診察を受けた場合にのみマスクを着用するようアドバイス。(4/7~のサーキットブレーカーまで方針は同じ)

    シンガポールには18の症例があり、市中感染の確認はない、と保健省の発表。

    この後、何度も政府からマスクが配布された。

  • 2020/02/04
    YONG THAI HANG MEDICALHALLで最初のクラスター

    6件の新型コロナウイルスの症例を報告し、そのうち4件は人から人への感染が確認され、最初のクラスターとなる。主に中国からの観光客にサービスを提供する中国の医療ホールで、従業員の家族などの感染。全国で24件の症例。

    スーパーマーケットでの買い占めが発生。チャン・チュンシン通商産業大臣は、十分な在庫があることを人々に安心させ、パニック買いをやめるよう人々に求めた。

  • 2020/02/07
    DORSCON ORANGE (疾病発生対応システム:DORSCON)

    保健省(MOH)は、過去の症例や中国への渡航歴とは関係のない症例が発生したため、ドースコンレベルが黄色からオレンジ色に引き上げられた。制御不能なパンデミックを意味する。

    不要不急の大規模なイベントのキャンセルまたは延期を推奨。体調が悪い、休職中、または最近中国への渡航歴がある人は、イベントへの参加禁止。
    タスクフォースによる職場での体温スクリーニングを実施、学校は3月の休暇の終わりまで校内および外部の活動を停止。

    • Dorscon疾病発生対応システムは、シンガポールの感染症対策の1つであり、現在の疾病状況と対策を設定している。
    • Dorsconレベルが引き上げられた直後に、パニック買いが発生。インスタントラーメンやトイレットペーパーなどが棚から消える。スーパーマーケットでは長い行列ができた。政治家やスーパーマーケットが落ち着きを求めているにもかかわらず、熱狂は翌日も続き、シンガポールには必需品や食料が十分にあることを強調された。
    • なお1年後も、国のDorsconレベルはオレンジ色のままだった。
    具体的な対策、行動指針
    • 体温スクリーニングを実行
    • 咳や鼻水などの呼吸器症状に注視し、気分が悪い人の参加を拒否
    • 参加者が中国本土への最近の旅行歴がある場合は参加しないように注意喚起
    •  会場が換気され、手洗い設備が適切に装備されていることを確認する
    • 一般的に使用されるエリアのクリーニング頻度を増やす
    • 参加者リストを保管
    • 体調不良、休職中、または最近中国本土への旅行歴がある人は、イベントに参加しない
  • 2020/02/08
    リーシェンロン首相が演説し、新型コロナウイルスはSARSよりも感染力が強いが、危険性ははるかに低いと説明し、状況は進んでいるとした。

    「毎日が新しい展開を迎え、我々は迅速かつ能動的に対応する必要がある。」シンガポールは先を見据えて「次のいくつかのステップを予測している」と述べた。
    感染者数は40。2人が完全に回復し退院。1月23日の最初の症例以来初めて。

  • 2020/02/09
    174人のシンガポール人とその家族が武漢から帰国。さらに4人が退院。全43件の症例。
  • 2020/02/10
    労働省は、すべての寮に清掃と予防措置を強化するよう命じた。
  • 2020/02/11
    世界保健機関によってコロナウイルスはSARS-CoV-2と名付けられ、病名をCOVID-19とした。
  • 2020/02/17
    外出禁止令が設定される。

    中国から帰国するすべてのシンガポール居住者とパス所有者は、14日間の外出禁止令を完了する必要がある。

  • 2020/02/18
    予算の日。Heng Swee Keat副首相は、4か月以内に展開される4つの予算のうちの最初の予算であるユニティ予算を発表

    政府は、予算(団結、回復力、連帯、不屈の精神)を通じて、シンガポール人と企業を支援するために、1,000億ドル近く、つまり国内総生産の20%近くを費やす決定。
    一部のシンガポール人には支援は現金で行われ、企業にはジョブサポートスキームとしての支払いと賃貸料の救済をする。低所得者や自営業者のための支援もある。

  • 2020/02/25
    コンタクトトレーシングチームが教会の集会でクラスターリンクを確認。COVID-19罹患者が、検査前に回復したことを確認するために、初めて抗体検査が使用された。

    今までの感染者の所在地と訪問場所がマップで発表された。このマップは3月18日、感染者数が増えすぎてアップデートを終了。

  • 2020/02/26
    2人の中国人が、MOHに虚偽の情報を提供したとして感染症法に基づいて起訴される。 シンガポールのPRは永住権を失い、シンガポールへの再入国を禁じられる。

クラスターの発生、死者も [2020/3/1 – 3/31]

クラスターの発生、死者も
  • 2020/03/03
    世界で感染者数90,000件を超える。シンガポール当局は、イラン、北イタリア、韓国からの旅行者は、シンガポールへの移動や入国禁止を発表。
    外出禁止令の基準が拡大される。
  • 2020/03/10
    数人の高齢者を含むSAFRAジュロンクラスターが発生拡大、シニア層中心の活動は3月11日から14日間停止となる。

    MOHは、多くの症例が社会活動や高齢者の集まりで感染したことを確認。 SAFRAジュロンクラスターには39の症例。

  • 2020/03/12
    リー首相は再度国民に語り、COVID-19が「長期化」すること、そして感染者の急増に対応する必要があることを警告した。

    90人のシンガポール人がクアラルンプールで行われた大規模な宗教行事に参加したため、モスクは一時的に閉鎖。このイベントにより他の国で数十件の感染者が出た。

  • 2020/03/13
    安全な距離をとる施策(Safety Distance)が発表される。 250人以上の参加者がいるチケット付きの文化、スポーツ、エンターテイメントイベントはすべて、延期またはキャンセル。
  • 2020/03/15
    当局は、ASEAN諸国、日本、スイス、または英国への渡航歴がある入国者は、14日間のSHN(Stay Home Notice)となる旨を発表。

    226件の症例があり、コンタクトトレーシングにより新しいクラスターが発見される。シンガポールの居住者が海外から帰国し、輸入件数はわずかに増加。

  • 2020/03/17
    世界各国が封鎖されるため、海外在住者はシンガポールに帰国することを勧告。2日後、英国からのフライトが提供され、次に海外居住者の帰国希望者が帰国。
  • 2020/03/18
    マレーシアで行動規制命令が開始され、輸入が遮断されるという懸念から、国内で買い占めが発生。政府はサプライチェーンに影響がないことを宣言。

    新規および現在のすべてのワークパス保有者は、シンガポールに戻る前にMOMの承認が必要になる。さらに到着時に14日間のSHNを受けなければならない。
    これにより、シンガポールに戻れなくなる人が多発。

    シンガポール人は、海外旅行をすべて延期することを勧告。
  • 2020/03/20
    COVID-19は、ヨーロッパ全体および米国での感染が急速に増加。
    シンガポールでは、F&Bアウトレット向けの新しい対策を含め、より厳格なSafe Distance対策が展開されている。

    TraceTogetherコンタクトトレーシングアプリが発動。Bluetoothを介して、Covid-19陽性者から2m以内に30分以上いる人を特定できる。トークンとアプリの両方が位置データを収集しない。

    しかし、TraceTogetherデータは警察の調査に使用することが明らかになり、特にデータのプライバシーに関して、政府への信頼に疑問が投げかけられる。政府は、このデータが殺人、テロ、レイプなどの重大犯罪の調査でのみ使用するよう法律が可決されることを発表。
  • 2020/03/21
    シンガポールで初の、2名の死亡例を発表。
    75歳のシンガポール人女性と64歳のインドネシア人男性がCOVID-19で亡くなる。どちらも既往症があり、ICUにいた。

    外出禁止令および入国要件に違反したため、89件のワークパスを剥奪。

    国は、死亡率を驚くほど低く抑えているが、高齢者はコロナウイルスによる重篤な合併症を発症する可能性が高い。このリスクは、免疫力の弱さや、心臓病、糖尿病、高血圧などの複数の病状の有病率の上昇など、いくつかの要因から生じる。

  • 2020/03/22
    すべての短期パス保有者が、シンガポールへの入国または通過が禁止される。
  • 2020/03/23
    午後11時59分から、すべての短期訪問者がシンガポールへの入国または通過を禁止。

    数週間から数か月先に、多数の対策が実施されることが発表される。新しいウイルスと悪化する世界的な状況に対応して引き締めを行う。

  • 2020/03/24
    Safe Distanceの対策が強化され、すべての娯楽施設が閉鎖、モール、美術館、アトラクションには制限が設けられる。F&Bアウトレットは、食事エリアで距離を取る必要がある。すべての宗教集会はキャンセル、授業も閉鎖。
    米国と英国からの帰国者は、専用施設でSHNを受ける必要がある。
    MOHは、32件の新規輸入および17件の新規市中感染を報告。
  • 2020/03/27
    リー首相は、COVID-19について記者に幅広いインタビューを受け、予算とCOVID-19対策について触れた。
  • 2020/03/28
    のちに大型クラスターとなるドミトリー(寮)の最初の感染者2名(症例826および829)が発表される
  • 2020/03/31
    輸入症例は減少し始めるが、市中感染症例が増加。

    政府は、「特に心配なのは、リンクされていないケース」と説明。国民は外出自粛促へ。
    全症例926件となり、寮で別のクラスターが確認される。

感染拡大からサーキットブレーカーへ [2020/4/1 – 4/30]

感染拡大からサーキットブレーカーへ
  • 2020/04/03
    リーシェンロン首相は、4月7日から5月4日まで「サーキットブレーカー」を稼働すると発表。

    施設を開いたままにしておくことができるのは重要なサービスのみ。すべての学校が閉鎖され、生徒は在宅学習に移行する。

    人々が用事で家を出るときはマスクを使用する必要があり、できるだけ外出を自粛するよう促される。

  • 2020/04/05
    120の新規感染が発表される。

    S11寮の症例数は急増し、これまでの1週間で63件に達した。S11寮とWestlite Toh Guanは、感染症法の下で隔離地域に指定。これら2つの寮の19,800人の移民労働者全員が隔離された。

  • 2020/04/07
    サーキットブレーカーの開始
    • ようやく全員がマスクをつけることに。
    • サーキットブレーカー期間は、職場や学校が閉鎖、ほとんどの店舗が閉鎖され、ソーシャルディスタンスと隔離が強化される。すべての学校は完全な在宅学習に移行。同じ世帯の人々とのみ対話することが許可される。
    • 必要な不可欠な労働者だけが通勤するため、道路上の車やバスは減便。EPRは停止される。飲食店での食事は禁止。屋外での運動は許可されており、多くの人が屋外にいる。
    • サーキットブレーカー終了予定は5月4日(2週間前に市中感染が減少していないため、6月1日までの延長を発表)
    • パンデミックの副作用の中でもとりわけ、メンタルヘルスの問題や家庭内暴力の事例が増加。
    • 小麦粉やその他のベーキング用品などが店舗からなくなる。

    106件の新規症例のうち、輸入は3件のみ。シンガポール中の寮に多くのクラスターが発生。国内で1,481件の症例。

  • 2020/04/08
    「サーキットブレーカー」ルールを無視する人々に警告が出る。S11寮で118症例が発生。 クラスターが成長するにつれて、他の寮も隔離。

  • 2020/04/09
    これまでで最大の感染急増、287件。

    これらのうち、217は既知のクラスターにリンクされており、寮のクラスターが拡大をみせる。さらなる警告と勧告がでる。
    MOHは、寮における202件の新規感染を特定。S11寮の症例数は2倍以上の283件に。約1週間後、1,000件近くの症例がでることに。9つの寮にクラスターがあり、建設現場、作業現場、ムスタファセンターにもクラスターが発生。
    タスクフォースは、軍のキャンプや空いているHDBのアパートに健康な労働者を収容するなど、寮での広がりを打破するための「専門戦略」を発表した。

  • 2020/04/12
    ルールを無視し続ける人には、より厳しい罰則が導入される。

    今後は書面による警告はなく、最初の違反から300S$の罰金が科せられる。
    233件の新規感染。うち、141件は寮、職場、または居住区に住む労働許可証保有者。

  • 2020/04/13
    386の感染件数、その大部分は寮に関連。 8つの外国人労働者寮が感染症法の下、隔離区域と指定された。

    4月はコミュニティの症例数がピークに達し、外国人労働者寮の状況が悪化、国にとって困難な月となった。新しい寮のケースは4月20日に1,369でピークに達する。
    すべての外国人労働者寮は、感染拡大を抑えるために隔離された。

  • 2020/04/14
    MOHは、感染拡大を抑えるために、病院やクリニックの医師や看護師で構成される医療チームを、すべての寮に配置すると発表。
  • 2020/04/20
    感染者数は急速に増加し、寮の感染数は最大の1,369件。

    MOHは、広範な検査をしているため感染者数が多くなること、その多くは軽度の症状であることを報告。

  • 2020/04/21
    症例数は2,143人に増加。寮での1,050件の新規感染により、寮に滞在している移民労働者は5月4日まで仕事を中止、住居への出入りを禁止とした。

    首相は、寮での多数の症例は深刻な問題であり、政府は寮の医療資源を強化するとした。年配の労働者は優先的に別の寮に移され、綿密にモニターされる。

ドミトリーのクラスターの鎮圧へ [2020/5/1 – 8/31]

ドミトリーのクラスターの鎮圧へ
  • 2020/05/04
    他の寮でクラスターが確認されたため、寮内のすべての移民労働者の仕事と移動の停止は、6月1日まで延長となった。
  • 2020/06/01
    労働省(MOM)とタスクフォースは、寮の最初のバッチから感染者がいなくなったことを発表。これらには、専門寮、工場寮、建設用の仮設住宅が含まれる。
  • 2020/06/04
    サーキットブレーカーが緩和され、フェーズ1に入る。

    今後3段階のフェーズで行動制限を解除していく。事業や活動は徐々に再開する。自動車サービスや理髪サービスなど再開。新規市中感染が0になったが寮で408件の新規感染が発生した。

  • 2020/06/08
    中国との旅行グリーンレーンを確立し、両国間の重要な出張を可能にした。

    旅行および航空業界の復活と感染輸入リスクのバランスを取りながら、さまざまなスキームを講じて徐々に国境を再開する。

  • 2020/06/19
    フェーズ2に入る。

    食事は許可、世帯は最大5人の訪問者を受け入れ可能。一部の施設が再開。
    数か月ぶりに恋人と会い、外出、外食したり、ジムに行ったりできる。
    ソーシャルディスタンスの確保、公共の場でのマスクの着用、グループのサイズの制限など、予防措置は引き続き実行される。

  • 2020/07/10
    投票日:国の第13回総選挙

    約254万人のシンガポール人が投票。集会が禁止されているため、キャンペーンの多くが、ライブ討論やフォーラムの形でオンラインで開催された。
    人民行動党は83議席を獲得し、労働者党は10議席を獲得。野党が過去最大の勝利であった。

  • 2020/08/05
    寮でのCOVID-19の症例数が急増し903件の新規症例が報告された。

    彼らは労働者の最後の検査隔離バッチで、有病率が比較的高い寮の住人である。そのため、今後数日間は毎日の症例数が多くなると予想されるが、タスクフォースが寮のクリアランスをするにつれて減少する、とMOHが説明。

  • 2020/08/08
    感染症法に基づく寮の隔離宣言は取り消された。

    最大のクラスターであるS11寮@PunggolのCOVID-19クラスターのクローズを保健省(MOH)が報告。最初の症例から4か月以上経過していた。 症例数は2,846で、シンガポールで最大のCOVID-19クラスターとなった。

  • 2020/08/09
    「安全な距離での」ナショナルデーパレードを祝い、分化された各地で祝祭を開催した。
  • 2020/08/17
    シンガポールとマレーシアの国境を毎日通過する多数の人々を考慮して、マレーシアとの2つのスキームが展開される。

    短期の重要ビジネス出張者向けの相互グリーンレーンと、長期のビジネスおよび仕事の目的での出張向けの定期的な通勤経路の手配。どちらのスキームにも、到着時にCovid-19テストなどのセーフガードが付属している。

  • 2020/08/19
    MOMはすべての寮からCOVID-19が除去されたと宣言した。

行動モニターにより感染抑制 [2020/9/1 – 12/31]

行動モニターにより感染抑制
  • 2020/09/01
    ブルネイとニュージーランドからの渡航者に国境を開放。

    これらの国は包括的な公衆衛生監視システムを備えており、Covid-19の蔓延をうまく抑制しているため。

  • 2020/09/14
    TraceTogetherトークンの全国的な配布が始まる。
    photo from https://www.smartnation.gov.sg/

    12月末には、ショッピングモール、レストラン、学校、職場など、すべての場所でTraceTogetherアプリまたはトークンを使用してチェックインするようになる予定。

    トークンの需要が政府の期待を上回り、在庫がなくなったため、Trace TogetherのみのSafeEntryチェックインの期限は、全員がトークンを入手する間で延期される。

    シンガポールと香港の空の旅の取り決めが発表され、検疫なしで双方向のレジャー旅行が容易になる予定。しかし、香港での感染の急増により11月22日の開始前夜に延期された。

  • 2020/10/01
    MOMは、9月28日に寮で新規感染が確認されたため、 Space @Tuasの寮にいる342人の移民労働者を政府の検疫施設に移して14日間の検疫をする。
  • 2020/10/13
    6か月以上ぶりに寮で新しいCOVID-19の症例報告が0。寮の最初の感染が3月29日に報告されて以来、寮での感染数は54,485に達した。 
  • 2020/12/01
    シンガポール人用にSingapoRediscoversのキャンペーンとして100ドルの観光バウチャーを開始。観光セクターを支援する3億2000万ドルのスキーム。
    サーキットブレーカー中の4月のシンガポール渡航者はわずか750人、前年の同じ月には160万人。

    パンデミックによる危機は、シンガポール航空(SIA)とチャンギエアポートグループ(CAG)にとって深刻化している。給与が削減され、約133億ドルの追加資金が調達されたが、SIAは9月にも人員削減策をとった。一方、CAGは、空の旅の回復に注力できるよう、ターミナル5の工事を最低2年間一時停止した。

  • 2020/12/14
    保健科学庁は、特別アクセスルートで、シンガポールで使用される最初のCovid-19ワクチンを認可した。

    このワクチンは、ファイザーとドイツのBioNTechによって開発された。

  • 2020/12/21
    最初のワクチンがシンガポールに到着。

    国の予防接種スケジュールは、12月30日に国立感染症センターの40人のスタッフから始まる。

  • 2020/12/28
    フェーズ3に入る。

    8人グループでの食事が許可。新規感染者数を低く抑えることができ、かつ住民の70%以上がTraceTogetherを使用しているため。

2021年ワクチン接種へ [2021/1/1 – 1/31]

2021年ワクチン接種へ
  • 2021/01/08
    リーシェンロン首相とMOHの医療サービスディレクターであるケネスマックがワクチンを受ける。

    全国的な予防接種プログラムが本格化し、島全体で1日あたり70,000回以上の予防接種ができる新しいセンターとロービングチームが計画された。
    MOHは、2月から36のCovid-19ワクチン接種センターを設立するベンダーを任命する。センターは1日に少なくとも2,000人に対応できる。

  • 2021/01/19
    最近の市中感染の増加により、政府は以前に発表したパイロットプログラムにブレーキをかけ、限られたナイトライフ施設のみを再開できるようにした。

    タスクフォースの共同議長を務めるローレンスウォン教育相は、市中感染およびクラスターが急増した場合、追加の対策が必要になると警告している。クラスターは、1月14日に陽性が確認された警察の獣医にリンクしている。

  • 2021/01/23
    過去1年間で約60,000の感染症が発生し、この病気の合併症により29人が死亡した。
  • 2021/01/26
    市中感染の増加に対応して、タスクフォースは1月26日から、すべての世帯が1日に最大8人のゲストを招き入れることができると発表。

  • 2021/01/27
    70歳以上の人々を対象としたCovid-19ワクチン接種が開始される。

ワクチン接種~変異株の拡大 [2021/2/1 – 8/31]

ワクチン接種~変異株の拡大
  • 2021/02/22
    大規模ワクチン接種と登録開始

    70歳以上、60-69歳、45-59歳と順次予約登録接種開始。

    40代前半の我々は、モデルナ製ワクチンを2度接種。1回目の接種で接種個所の痛みが2-3日、2回目の接種で接種6時間後から発熱、39℃まで達する。解熱剤の使用で2日後の午前にようやく平熱へ。

    Covid-19 ワクチン接種会場 – 問診、接種、接種後30分はアレルギー反応確認のため待機
    引用: https://www.nuhs.edu.sg/
    https://www.straitstimes.com/singapore/nuts-and-bolts-of-spores-covid-19-vaccine

    4月末ごろまで、市中感染数ほぼ0が続く。

  • 2021/04/21
    インド国民およびワークパス保有者が再感染した可能性および世帯クラスター発生
  • 2021/04/23
    変異株による第2波が発生しているインドからのすべての長期パス保有者と短期訪問者を禁止

    4/29- チャンギ空港、病院→学生などにクラスターが発生

  • 2021/05/08
    フェーズ2へと移行が決定。

    2020/12/28からフェーズ3となっていたが、市中感染の増加から対策強化。

  • 2021/05/16
    急激なクラスター増加により、フェーズ2より強固なソフトロックダウンへ変更(-2021/06/13の予定)
    Ref. straitstimes

    モールの混雑状況確認マップ、公園混雑状況マップなどが公開された。

    若干のパニック買いがあったものの、1年前のロックダウンに比べると落ち着きがあり、買い物の不自由はなし。外食ができなくなったのが残念。

     この頃、115 Bukit Merah View market and food centre近辺のクラスターも巨大化する

  • 2021/05/19
    学生の自宅学習へ(-5/28の予定)

    学生生徒の感染が複数確認されたため、自宅学習へ。

  • 2021/06/02
    会社や学校の再開

    企業、教育関係、シニア層のケアや小規模イベントの再開

  • 2021/06/21
    飲食店の再開 2人まで

    ようやく飲食店内での食事が再開。家族であっても2名までの着席。着席間隔にも制限有り。

  • 2021/07/05
    血中酸素濃度測定器の配布 (~08/05)

    各家庭にパルスメーターが配布される。メールボックスに入っていたパンフのバーコードを持って、薬局やスーパーで機器を受領。

  • 2021/07/12
    スポーツや食事が5人までOKに(Phase 3 (Heightened Alert))

    5人での外食やジムなどでの運動などが可能に。

  • 2021/07/末
    国民の50%が2回ワクチン接種を終えれば、Phase3へ

    8人での行動や食事、500人までの接種者の結婚式やコンサート、出社人数制限の緩和などが見込まれる。

  • 2021/07/19
    外食は2名まで、集会は全員がワクチン接種済みの場合のみ5人まで (Phase 3 (Heightened Alert))

    2回分のワクチン接種済み証明書を提出できる人だけの集まりは5人まで許されることとなった。SingPassからデジタル証明書を表示できる。職場での集会は禁止。8月8日までの予定。

  • 2021/07/22
    Phase 2に戻り、外食禁止、グループサイズの上限を2人に減少(8月18日までの予定)

    医療および歯科の診察以外のマスクオフ活動は禁止。ライブイベントの制限が100人まで。アトラクションやモールの容量上限削減。

  • 2021/08/09
    独立記念日NDPの延期 8/21へ

    8/9はフロート@マリーナベイでパレード。パレードのテーマは「Together、OurSingaporeSpirit」。週末の8月7日、8日に開催される予定だったハートランド花火とレッドライオンズのイベントはキャンセル 。出演者は定期的に要テスト、すべての観客は完全にワクチン接種完了している必要があり、イベントは縮小する。

  • 2021/08/10
    ワクチン接種済者は5名まで、ホーカーでは2名までの食事が可能に

    レストランでは、ワクチン接種済証明の確認ができる場合、5名での食事が可能になる。ホーカーやコーヒーショップでは管理が困難なため、2名までの食事となる。ワクチン接種率約70%。

  • 2021/08/19
    国境オープンスキーム(VTL) の開始

    指定国(CategoryⅠ)からのSHNなしでの入国手順VTL(Vaccinated Travel Lane)を開始。With コロナへの方針を強化。

  • 2021/08/26
    建築現場などへの出社に際し、ART検査を強制実施

    建築現場などクラスターが発生しやすい職場への出社前ART検査を開始。

  • 22021/08/28
    ART Kitの配布

    政府は、出勤前のART実施に際し、各家庭に6個ずつのART(高原簡易検査)キットの配布を開始。

  • 2021/08末
    病院やブギス、バスターミナルでのクラスターが発生

    各地でクラスターが発生し、濃厚接触者への自己隔離の拡大。バスの運行にも影響あり。

ワクチン3回目の接種開始、オミクロン株の拡大へ [2021/9/1 – 12/31]

ワクチン3回目の接種開始、オミクロン株の拡大へ
  • 2021/09/03
    3回目のワクチン接種を開始

    高齢者や医療従事者などへの3回目のワクチン接種を開始

  • 2021/09/17
    出勤前のART検査およびPCR検査の開始、ART自販機の設置

    食事を提供するお店の従業員に、48時間以内のPCR検査または24時間以内のARTの実施を要求。

    同時に国内に100台のARTキットの自動販売機を設置

  • 2021/10/05
    病院や介護施設への訪問の禁止

    病院入院患者や介護施設への訪問者(お見舞い)については、4週間(10/24まで)の入館禁止に。危篤者、乳児や出産に関する訪問者は許可。のち10月にさらなる延期へ。

  • 2021/10/06
    入国者のSHNを10日に短縮

    デルタ株の潜伏期間が短いことにより、入国時のSHN期間を14日から10日へ短縮を決定。

  • 2021/11/10
    ワクチン接種者の5人での食事が可能に

    ホーカーでの食事が、2名から、ワクチン接種者の5名(同居人に限る)での食事が強化された。

  • 2021/11/29
    ワクチン接種者のマレーシアとの水際対策にてVTL開始

    バスなどを利用してSHNなしでのマレーシアへの往来ができるようになった。ただし、1週間程度のART検査の必要あり。

  • 2021/12/02
    オミクロン株の陽性者確認

    2名の入国者からオミクロン株の陽性が確認された。

  • 2021/12/10
    5-11歳へのファイザー製ワクチンの接種を開始
  • 2021/12/23
    マレーシアとのVTL利用バスなどの新規発売の一時停止(1/20まで)

    VTLでのチケット販売が停止され帰国者はSHNが必要に。

オミクロン株の制御 [2022/1/1 – 4/30]

オミクロン株の制御
  • 2022/01/5
    9ヶ月以内のブースターショットの推奨

    9か月以内に、追加ワクチン接種をすることを推奨。18歳以上のワクチン接種証明有効期限は270日間と設定。

  • 2022/03/29
    屋外でのマスク着用は任意となるなど、規制緩和

    グループサイズは5人から10人へ、職場人数も75%へ緩和。

  • 2022/04/01
    シンガポールへの入国規制緩和

    規定のCovid-19ワクチンを2回以上接種後2週間以上経過したものに対しては、入国許可証、出国前検査、到着後検査、隔離の撤廃。

シンガポールは、入館管理や陽性者の追跡はもはや終焉を迎え、With Covid-19の社会を迎えました。

一方この頃から、日本でも外国人の入国規制を緩和しましたが、2022年夏には第7波を迎え、陽性者数が世界一を記録しました。ただしこれは、他の国で陽性者数を記録することを止めたことも背景にあると言えるでしょう。

Covid-19で印象に残る言葉

  • 「新型」コロナウイルス 2年たっても「新型」なんだなぁ。
  • Stay Safe:気をつけて
  • Do your part, be socially responsible, stay vigilant:各自役割を果たし、社会的責任を果たし、警戒を怠らない
  • Lockdown、Circuit Breaker
  • Outbreak : 予想を超える速度で広がりを見せる事態
  • Pandemic:世界的規模の感染(全国的or全世界的な流行)」、​”pan”=all、(例)Covid-19
  • Endemic:endemicは「特定地域での感染拡大(風土病)」、”en”=in、(例)マラリア、デング熱
  • Epidemic:epidemicは「比較的広範囲ではあるが、限定された国や地域の規模での感染(流行病)」、”epi”=among、upon or above、(例)SARS、季節性インフルエンザ

最後に

決してどちらの国の対策が良いということを言いたいのでありません。国の成り立ちから、シンガポールのほうが対策が早く、細かく、罰則が厳しいと感じます。その分、2021年年初には一時、市中感染がほぼ0となりました。

しかし、年中暖かいシンガポールでもクラスターの発生と対策を繰り返しています。

ただ、たったひとつ私が日本政府に欠けていると感じる点は、将来の姿の具体的な説明かな、と。

シンガポール政府は、「数か月後や数年後のあるべき国の姿」を説明し、その目標に向かって、「今我々がすべきこと」として各種対策の説明をします。なので、対策にブレが生じません。

オリンピックを控える日本にとっては特に難しい判断を迫られていると思います。一刻も早く事態が収束することを祈りつつ、個々での対策も必要です。

そして国には、収束した後であっても、数多ある世界の国々の様々な対策とその結果を徹底的に分析し、今後も起こりうる感染症発生の事態に備えて、十分な議論と感染症対策を準備して欲しい、と切に願います。

この記事を書いた人
Gney

航空会社での勤務を経て、ペットとの海外生活や各国への旅行を体験し、カメラや釣りに興味をもつ工学理系女です。
世界のどこにいても生きて行けるよう精進中。

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